はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

OpenSea、3つの方針転換発表 競合Blurなどの台頭受けて

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

OpenSea、3つの新施策

最大手NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスOpenSeaは18日、3つの方針転換を発表した。競合マーケットプレイスBlurの台頭など、NFT市場の変化に対応するものである。

OpenSeaは新たに以下の方針を打ち出す。

  • OpenSeaの取引手数料を期間限定で無料にする。
  • オンチェーンツールを使わないクリエイター収益オプションを最低0.5%へ移行
  • 同じポリシーを取るマーケットプレイスは、フィルターでブロックされない

「同じポリシーを取るマーケットプレイス」には、競合のBlurも入ることになり、以降はBlurをブロックしないことになる。

これまで、OpenSeaは独自のツールで、Blurを含ね、クリエイターのロイヤリティ設定を完全に実施しないマーケットプレイスをブロックしていた。

背景としてOpenSeaは昨年11月より、クリエイターに入るロイヤリティを支払わない、あるいは低減するマーケットプレイスが台頭する中、ロイヤリティを維持する姿勢を示してきたことがある。

NFT市場のロイヤリティは、一般にNFTのプラットフォーム上であるNFTが二次販売される際にもクリエイターに入ってくる報酬のことだ。これまでは、販売価格の5%から10%で設定されていることが多かった。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

背景に市場の変化

OpenSeaは今回の発表で、新方針の理由として市場の変化を挙げている。2022年10月頃より「クリエイター報酬をトレーダーから完全には徴収しないNFTマーケットプレイスに、取引高とユーザーが移動を始め」この傾向は加速していると指摘する格好だ。

OpenSeaは、暗号資産(仮想通貨)データサイトDUNEのデータを参照しながら、現在ではNFTマーケットプレイス全体の取引高の約8割は、クリエイターへのロイヤリティを完全には支払わないプラットフォームで行われていると説明。また、手数料無料化も進んでいるとしている。

そこでOpenSeaは、ロイヤリティを最低0.5%という低額に設定することにした。なお、クリエイターは、各自でより高いロイヤリティを設定することもできる。0.5%のロイヤリティは、オンチェーンツールを使用していないすべてのコレクションに適用される。

オンチェーンツールは、OpenSeaが昨年11月に導入したもので、NFTクリエイターがロイヤリティを徴収するためのもの。クリエイターは、このツールを使用すればロイヤリティ支払いを強制することができる。クリエイターは、このツールを使うか使わないか自分で選べる仕組みだ。

Blurの動向

今回の発表の背景には、Blurの動向も大きく影響しているとみられる。Blurは16日、当面の推奨事項として、最大手の競合マーケットプレイスOpenSeaをブロックすることをクリエイターに提案した。

Blurは、クリエイターが、BlurとOpenSeaに同時に出品していても、OpenSeaの規約のために、両方のマーケットで同時にロイヤリティを得ることはできないと指摘。この問題に対する選択肢としては「OpenSeaをブロックする」というものが最善だと述べていた。

BlurはOpenSeaでの取引をブロックするNFTコレクションに対しては、インセンティブとして、トレーダーに、ロイヤリティの全額支払いを強制する方針も打ち出した。また、この推奨事項は、OpenSeaが規約を変更して、クリエイターが両方のプラットフォームでロイヤリティを得られるようになるまで有効なものだとも続けていた。

OpenSeaは、わずか2日後に、早速この呼びかけに応じる動きを示したことになる。

Blurは、独自トークンのエアドロップなどにより急速にトレーダーを集めているところだ。ここ一週間の間の取引高でOpenSeaを追い抜かしている。

出典:dappradar

関連急成長中のNFT市場Blur、日次取引高でOpenSea追い抜く

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧