はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

豪政府:全国規模のブロックチェーンプラットフォームの開発を計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

豪政府ブロックチェーンプラットフォーム開発計画
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、ブロックチェーンプラットフォームを開発するためIBMなどと協力することを発表した。年末に銀行や企業、法律事務所などで試験利用を開始する計画がなされている。
スマートコントラクトとは
契約の条件確認や履行までを自動的に行えるプロトコルのこと

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

豪政府ブロックチェーンプラットフォーム開発計画

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、産業の枠を超えオーストラリア国内のビジネスが協力できるよう、スケールの大きい革新的なスマートコントラクトプラットフォームを築き上げることを目的に、IBM社やオーストラリア国内最大の総合法律事務所ハーバート・スミス・フリーヒルズ社とのパートナーシップを発表しました。

開発予定のプラットフォーム:ANB

このプラットフォームは、「オーストラリアン・ナショナルブロックチェーン(ANB)」と呼ばれ、オーストラリアの今までのデジタルエコノミーを大きく変える潜在能力を秘めており、オーストラリアの企業は、身分証明や適法契約の信頼性の担保、合法でのスマートコントラクト利用やデータのやりとりなどに使うことができます。

ANBが利用可能になると、オーストラリアの企業が、完全な透明性やトラストレスのもとに流通から実行まで、電子上でスマートコントラクトでのライフサイクル管理ができるようになります。つまりスマートコントラクトを使い、事前に設定されたマイルストーンを用いて自動でビジネスイベントや処理を行えるようになります。

ANBが提供するスマートリーガルコンタクト(SLC)には、コントラクトに記録された状態が一致すると自動施行するという機能を備えた、IoTデバイスなどの大量のデータソースからの情報の記録を保存するという条項が含まれています。

これは、CSIROのオーストラリアの企業向けのブロックチェーン技術応用の潜在性に関する、広範なリサーチを拡張したものです。2017年には、Data61の研究組織がオーストラリア財務省に、政府や商用アプリケーションへのブロックチェーン技術採用の詳細な計画を記した調査リポートを発表しています。

試験的プロジェクト

CSIROの情報によると、ハーバート・スミス・フリーヒルズやData61、IBMは、IBMブロックチェーンを使った試験的なプロジェクトとして、最初はANBを試験する予定で、もし成功すれば国内外でこのフレームワークを展開する計画がなされています。

この計画は進行中で、オーストラリアの規制機関や銀行、法律事務所、企業などで試験的に利用される予定で、年末に開始される予定です。

この試験に関して、IBMのグローバルビジネスサービスのバイスプレジデントであり、共同経営者のPaul Hutchison氏は下記のように言及しました。

IBMブロックチェーンとIBMクラウドは、大変レベルの高いセキュリティを備えており、規制機関や医療、政府などでも利用可能だ。IBMは、ビジネスにおける重要な問題解決に焦点を当てた、ブロックチェーンネットワークやコンソーシアムの構築に関する経験値は大変に高い。

インターネットが世界中との情報共有を可能にして革新を起こしたように、ブロックチェーンは取引の分野で革新を起こすものである。ANBはオーストラリアの革新と経済成長に拍車をかけ、ブロックチェーンを広める分岐点になり得る。

Data61のリサーチサイエンティストMark Staples氏は、ANBによりオーストラリアの企業に新たな機会が創出されるだろうと、楽観的な意見を示しました。

我々のリポートで、分散型台帳技術はオーストラリアの生産性向上やローカルイノベーションを起こす重要なものであると位置付けている。

Data61の世界最先端の専門的技術は、オーストラリアのビジネスをなものへと変え、デジタルインフラの創造を促進するものだ。スマートコントラクトは様々な分野に応用可能で、ANBの発展とともに、その他のビジネスでの利用方法を模索し、展開していきたい。

7月にはCCNのリポートによると、1年以上の開発の末にIBMの金融ブロックチェーンプラットフォーム、we.tradeで初めてのライブトレードが行われています。

参考記事:Australia Will Develop a Nationwide Blockchain Platform

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

フェイスブックがブロックチェーンマネージャーを募集開始|ブロックチェーン事業に本腰を入れる
Facebookが新たにブロックチェーンパブリックポリシーマネージャーの募集を開始した。5月には米仮想通貨取引所コインベースの元役員をブロックチェーン研究責任者に抜擢しており、今後の動向に注目が集まる。
豪初の仮想通貨インデックスファンド設立、資産2億以上の大口に提供:BTC、ETH、XRP、LTCに対応
豪取引所CoinJarが、仮想通貨インデックスファンド設立を発表した。BTCのみに焦点を当てた”BITCOIN CLASS”と、BTC、ETH、XRP、LTCの4通貨に焦点を当てた”MIXED CLASS”を提供することが明らかに。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧