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米株市場3日続落、仮想通貨市場にも悪材料|10日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

3/10(金)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:32,254ドル -1.6%
  • ナスダック:11,338ドル -2%
  • 日経平均:28,444円 +0.47%
  • 米ドル/円:136.1 -0.9%
  • 米ドル指数:105.2 -0.3%
  • 米国債10年:年利回り3.9 -1.6%
  • 金先物:1,834ドル +0.9%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:20,338ドル -8%
  • イーサリアム:1,440ドル -7.4%

本日のニューヨークダウは3日続落し、一時600ドル超下落する場面もあった。ナスダックやS&P500も大幅に続落した。利上げ長期化への警戒が強まっている格好だ。

昨夜発表の米新規失業保険申請件数(3月4日終了週)は2.1万件増の21.1万件となり市場予想19.5万件を上回った結果として相場は一時的に好感したものの、明日発表予定の2月雇用統計への懸念が重しとなったようだ。一方、失業保険の継続受給者数(2月25日終了週)は171万8000人に増加し、2021年11月以来の大幅な伸びとなった。

また、バイデン米大統領が9日発表の2024会計年度予算教書で、超富裕層や法人への課税強化の内容が明らかになった。特に投資家に関わる「キャピタルゲイン課税」の税率については現行の20%から39.6%への引き上げ提案が市場のネガティブ材料になりうる。一方、この予算案は下院で主導権を握る野党・共和党の強い反対に会うとみられ、変更なしでは予算が成立する可能性は低いとされる。

関連米バイデン政権の予算教書 仮想通貨課税に関する変更提案も

3月経済指標(日本時間)

  • 3月10日22時30分(金):米2月平均時給(前月比)・2月非農業部門雇用者数変化(前月比)
  • 3月14日21時30分(火):米2月消費者物価指数・コア指数(CPI)
  • 3月15日21時30分(水):米2月小売売上高
  • 3月15日21時30分(水):米2月卸売物価指数(PPI)

関連仮想通貨市場も注目のCPI(消費者物価指数)とは|わかりやすく解説

米国株

今日のIT・ハイテク株は全面安。AI関連銘柄の下げ幅が目立った。個別銘柄の前日比では、NVIDIA-3%、c3.ai-8.5%、ビッグベア.ai-12.7%、テスラ-5%、マイクロソフト-0.5%、アルファベット-2%、アマゾン-1.8%、アップル-1.5%、メタ-1.7%、コインベース-7.8%、シルバーゲート・キャピタル-42%、スターバックス-2.1%。

スターバックスはWeb3・NFT事業「Starbucks Odyssey」でベータ版ユーザー向けに限定2,000個のNFTを販売した。価格は1つ100ドルで、すでに完売した。購入したユーザーには、Starbucks Odysseyプラットフォームでのレベルアップに利用できる1,500ポイントが付与されるという。

出典:スターバックス

関連リスク回避姿勢強まりビットコイン続落、マウントゴックス大口債権者の売り圧懸念は後退か

SVB株前日比-60%

この日は銀行株が全面安。JPモルガン-5.4%、バンカメ-6.2%、ウェルスファーゴ-6.1%、USB-7%。その背景には、米新興フィンテック企業の銀行持ち株会社SVBフィナンシャル・グループの株価が急落したことがある。前日比-60%で時間外にはさらに-21.8%続落している。

SVBは傘下にシリコンバレーバンクを持ち、米国のベンチャーキャピタルが支援する新興企業の約半分と取引している。同社は8日、資本増強のために普通株の発行などで22億5000万ドル(約3060億円)を調達すると発表した。同日には米国債など売却可能な有価証券のほぼ全額210億ドルを売却したと明らかにし、税引き後利益ベースで18億ドルの損失を計上した。

同社のグレッグ・ベッカーCEOは8日の株主宛て書簡で、「金利の上昇が続き、公募および私募市場が圧迫され、顧客のキャッシュバーン(現金燃焼)水準が事業投資に伴い上昇すると予想されるため、これらの措置を講じている」と説明した。新興テックセクターは、インフレ対策の利上げで評価額が下がり資金繰りに追われる状況に置かれる中、SVBの取引先企業の資金繰り悪化に伴う預金流出への懸念が広がり、株価暴落につながったとみられる。

SVBの流動性危機を案じて、ポートフォリオの仮想通貨プロジェクトがなるべく早く出金するよう業界の一部のVCは注意喚起しているようだ。

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仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)

  • コインベース|58ドル(-7.8%/-10%)
  • カナン|2.3ドル(-6.7%/-15%)
  • シグネチャー・バンク|90ドル(-12%/-20%)

ビットコインマイナーのカナンは昨年第4四半期の収益が前年同期比82%減と報告した。同社はビットコイン価格が下落していたため、マイニングマシンに対する市場の需要が乏しいことを理由に挙げている。

仮想通貨関連企業にもサービスを提供するシグネチャー・バンクの株価は大幅に下落した。昨日シルバーゲート・キャピタルが自主的に清算すると発表したことが、伝統マネーが仮想通貨市場に流入しにくくなる状況をもたらしうるとみられる。シルバーゲートと提携を解消したコインベースなどはシグネチャー・バンクに口座を移した。

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仮想通貨市場も大幅下落

ビットコイン(BTC)は一時21,000ドル台を割り込み、20,000ドル手前まで急落した。

出典:バイナンス

この日はニューヨーク州の司法長官が証券法違反として仮想通貨取引所KuCoinを提訴した。司法長官はイーサリアム(ETH)やLUNAを含む一部の銘柄が有価証券に該当すると主張し、ETHの価格は創設者であるヴィタリック氏やその他の関連人物の努力に依存していると指摘した。当局に登録していないKuCoinのニューヨーク州撤退を裁判所に求めている。

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関連国債と金利の関係、仮想通貨市場への影響について解説

昨夜のGMラヂオ

昨夜は第12回GM Radioを開催。Strigaのマーケティング&セールス部門のトップMousser Rahmouni氏を招待し、「仮想通貨の銀行インフラと規制」について話してもらった。最近はシルバーゲートの銀行業破綻などの問題があり注目が高まっている。

関連「GM Radio」 次回は欧州の仮想通貨インフラ企業「Striga」が参加

なお水曜日のラヂオのアーカイブはこちら。

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