はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ジェミナイ、JPモルガンとの提携終了を否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「銀行業務での提携を維持」と声明

米暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)は9日、JPモルガン・チェースとバンキングでの提携を終了するという報道を否定した。両社の関係は維持されているとしている。現在のところ、JPモルガンはコメントしていない。

この声明は、ロイター通信の報道を受けたものだ。ロイター通信は、関係筋の情報としてJPモルガンがジェミナイとの関係を打ち切ると報じていた。その背景としては、主に以下の事項を挙げていた形だ。

  • 仮想通貨業界への貸し手としても機能するシルバーゲート・キャピタルの経営状態悪化
  • 仮想通貨企業が米国で銀行パートナーを見つけるための選択肢が少なくなっているとの分析があること
  • 規制当局が銀行に、仮想通貨業界との取引に注意を促していること

シルバーゲート・キャピタルはシルバーゲート銀行の持株会社であり、1日、自己資本が十分でない可能性があり、事業を見直しているとSECに伝えていた。この報告後、米大手仮想通貨取引所コインベースやステーブルコイン発行企業Paxosなどが、シルバーゲート銀行との取引停止を発表している。

シルバーゲート・キャピタルは8日、銀行事業を清算して事業を縮小する方針だと発表。業界や規制の動向から考えて、この方針が最善と判断したと説明していた。

関連仮想通貨サービス提供の米シルバーゲート・キャピタル、銀行事業の清算を発表

米規制当局の注意喚起

米国の規制当局は、FTX破綻なども背景にして、仮想通貨セクターが銀行にもたらすリスクについて注意を促す声明を発表しているところだ。

1月には、米連邦準備制度理事会(FRB)、米通貨監督庁(OCC)、米連邦預金保険公社(FDIC)が連名で「銀行が、仮想通貨を発行または保有することは、健全な銀行業務と矛盾する可能性が高い」と述べた。

「業界参加者が詐欺や不正を行うリスク」「カストディ業務、トークン償還、所有権に関する法的不確実性」「市場ボラティリティ(価格変動)の大きさ」などのリスクを挙げており、今後も銀行の仮想通貨関連エクスポージャーを監視していくとしている。

関連米FRBら、仮想通貨が銀行にもたらすリスクについて警告

カストディとは

仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語。資産の保管や売買に係る決済、また元利金・配当金の受領や議決権行使など、幅広い業務を代行するサービスを指す。カストディを行う企業を「カストディアン」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

また2月にも、FRB、OCC、FDICは「特定のタイプの企業に銀行サービスを提供することを禁止あるいは抑制するものではない」と留保しつつ、仮想通貨業界の預金が銀行にもたらすリスクについて注意喚起した。

銀行に対して、仮想通貨業界の資金を預かる場合には、充分なリスク管理を行うよう推奨している。

関連米FRBら、仮想通貨業界の資金を取り扱う銀行に注意喚起

ジェローム・パウエルFRB議長も今月7日、「イノベーションを阻害することは避けたい」としつつ、金融機関が仮想通貨セクターと関わりを持つ上では細心の注意を払うべきだと話した。

関連パウエルFRB議長「銀行は仮想通貨との関わりに細心の注意を払うべき」

関連なぜ日本政府は「Web3政策」を推進し始めたのか?重要ポイントと関連ニュースまとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧