はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

AI画像生成ツールMidjourney、アクセス過多で無料版を一時停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Midjourney無料版が一時停止

AI画像生成ツールMidjourneyは28日、新規ユーザーの急増や無料トライアルの乱用を受け、無料トライアル版へのアクセスを一時停止した。

当初、この決定は拡散されたディープフェイク画像との関連が疑われていたが、独立系研究所MidjourneyのDavid Holz CEOは無料トライアル版でユーザーに提供されたサービスと問題のディープフェイク画像とは無関係だと述べた。

Holz氏によると、無料トライアルへのアクセスが殺到する中で有料版サービスがダウンしたことが、無料版の一時停止の直接の原因だという。

なお、政治的に敏感なディープフェイク画像の脅威に対する対応は現在も検討中で、Midjourneyはそのモニタリングポリシーを改善する予定だ。

執筆時点に無料ユーザーによる画像生成は許可されていないが、将来的に変更される可能性がある。Midjourneyの有料プランは、処理能力やユーザーが求める機能に応じて月額10ドル~60ドルとなっており、年間契約プランも用意されている。

関連:「GM Radio」 次回は分散型AIプロジェクト「SingularityNET」が参加

ディープフェイク画像とは

ディープフェイク画像とは、AI(人工知能)技術を利用して作成された偽の画像や映像のこと。実在の人物や物体をリアルに模倣し、その姿や動き、発言などを捏造する。

Midjourney(V5)は、テキストプロンプト(指示)のみで写真のようにリアルな画像を作成できるソフトウェアサービス。有料版は照明や生地の質感、手先の精細な表現まで再現するより高性能な機能を提供するため、有名人や著名人の画像を生成する利用者が相次いだ。

そのため、先週末にかけて「ホワイトダウン姿のローマ教皇」とするMidjourneyで作成されたフェイク画像がTwitter上で拡散。ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(86歳)がダイヤモンドで装飾されたネックレスを身に着けた姿はインパクトが強く、数百万PV(ページビュー)を集めた。

また、ドナルド・トランプ前米大統領が交際相手への口止め料の支払い疑惑に関連して逮捕されるとの噂が広まる中、ウェブ上ではさも前大統領が逮捕される瞬間を捉えたようなリアルなフェイク画像が拡散された。この画像を作成したジャーナリストEliot Higgins氏はMidjourneyからアカウントをBan(禁止)されたという。

ディープフェイクは偽情報の拡散や評判の損傷、政治的な操作など、悪意のある目的に利用されるリスクが高まっており、ディープフェイク対策や法規制が議論されている状況だ。Midjourneyを含む多くの生成AIサイト(DALL E2、Playground AI)などでは、性的なワードを含むプロンプトに制限を設けている。

しかし、ディープフェイクの倫理問題を解決するためには、技術の規制や、利用時のガイドラインの策定、ディープフェイクを見分ける電子透かし技術の開発、一般的な認識・教育プログラムの導入など、多角的なアプローチが求められる。

29日には、米OpenAIがリリースしたAI言語モデル「GPT-4」よりも強力な次世代AIシステムの開発について、全ての研究機関に6カ月間の休止を求めるオンライン署名運動が立ち上がった。

非営利団体Future of Life Instituteが公開したオープンレターは、AIモデルの発展が人間社会にもたらすリスクを考慮して、監視や規制体制を構築しつつ、併せてリスクに対処するガバナンスシステムを設置すべきと主張。テスラ社創設者イーロン・マスク氏やアップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏を含む著名人が署名している。

関連:イーロン・マスクやAI研究者、次世代AIモデル開発の一時停止を要請

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧