- ビットコインに込められたメッセージ
- 仮想通貨に関する書簡を執筆したAndreas M Antonopoulos氏がInternet of Moneyと題したツアー内にてビットコインとジェネシスブロックについて語り、「最初のビットコインに埋め込まれたメッセージ」について話した。
- 既存金融システムの欠陥
- ビットコイン誕生の理由の一つに、銀行をはじめとする既存の金融システムが過去20年間でさほど進化しなかった事や、全ての人々にサービス提供ができていないという現状を挙げた。
- ジェネシスブロックとは
- サトシナカモトによって作られたとされる、ビットコインのブロックチェーンの最初のブロック。
ビットコインに込められたメッセージ
ビットコインの支持者で「Mastering Bitcoin」の著者としても知られるAndreas Antonopoulos氏が「Internet of Money」と題したツアー内にてビットコインとジェネシスブロックについて語りました。
Antonopoulos氏はまずはじめに、2008年に初めてサトシ・ナカモトという名義の下に発表されたビットコインのホワイトペーパーのについて言及しました。
2008年の8月に、インターネット上の誰かがデジタルな通貨の構築に関するアイデアを思いつき、ホワイトペーパーを公開した。そして、2009年1月にビットコインシステムを稼働させるソフトウェアプログラムのプロトタイプを作成し、今に至る。
また、ビットコインの誕生はこれまでの世界にブロックチェーンという新たな技術をもたらしたと強調しました。
いまやブロックチェーンは日々テレビの金融番組で論じられるテーマとなっていて、ビットコイン開始から9年経った今でも未だ残る謎の多さついて触れました。
この事態は非常に不気味な感じがしますよね。いまだに誰も正体を知らない誰かがインターネットにホワイトペーパーを投じ、ビットコインのソフトウェアを構築したのですから。そしてさらにまた他の誰かが、このシステムを維持し、ビットコインは今も機能している。
同氏はさらにビットコインの最初のブロックチェーンに埋め込まれたメッセージについても言及し、ビットコインのソフトウェアに埋め込まれた当日のロンドンタイムズ紙の見出しにもなっているということで、その見出しには「財政担当大臣 二度目の銀行救済策目前」とありました。
メッセージはビットコインのソフトウェアの中に作成者によって埋め込まれ、意図的に置かれたとAntonopoulos氏は言います。
既存金融システムの崩壊を指している
Antonopoulos氏によれば、この新聞の見出しがビットコインシステム実装日に重なったのは偶然ではないとのことで、まさにビットコイン誕生の背景を表しているといいます。
またビットコイン誕生の理由の一つとして、銀行を筆頭とした既存の金融システムが過去20年間で進歩が無く、人々に十分なサービス提供もできていないといった背景が挙げられると予想しました。
銀行は武器商人や資金洗浄(マネーロンダリング)を行う者、世界的な麻薬カルテルや多国籍企業にサービスは提供する一方で、移民、適切な証明書類を保有しない人といった貧しい人々、一部の不利な人々にはサービスが提供されていないと述べました。
金融界が様々な人々にサービスを提供して進歩するばかりか、逆戻りしていた事を受けてビットコインは生まれたのではないかと同氏は予想しています。
Bitcoin [BTC]’s first embedded message speaks of the failure of financial systems, says Andreas Antonopoulos
September 6th, 2018
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