はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインのオンチェーンデータに複数の強気シグナル、相場は均衡状態

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末の米NY株式市場では、ダウは前日比2.5ドル(0.01%)高、ナスダックは0.76%高で取引を終えた。

7日に発表された米雇用統計では非農業部門就業者数が予想の範疇に収まったものの、失業率は想定を下回った。

5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25bpの追加利上げを見込まれる一方、市場はすでにその後の利上げ停止局面を織り込みつつある。長期金利が低下し、ドルの下落が進めば、株やビットコイン(BTC)などのリスク性資産には追い風となる。

関連:ナスダック・AI株反発 明日は休場|7日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.68%高の28,267ドルに。

BTC/USD日足

先週末には、大手分散型取引所SushiSwapにてスマートコントラクト上の脆弱性が悪用され、330万ドル(4億円相当)のハッキング被害が発生したことが分かった。

関連:分散型取引所SushiSwapで4億円相当のハッキング

ブロックチェーンセキュリティ企業PeckShieldは、SushiSwapおよび関連コントラクトへのデジタルウォレット接続を「Revoke」する(取り消す)よう呼びかけている。

リボークの手順は以下の記事で解説している。

関連:Web3ウォレットMetamask 利用上の注意点を解説

1BTC以上保有するウォレットアドレス数が過去最高を更新した。

また、年初来のビットコイン価格上昇に反して平均取引量(週平均)の断続的な減少が確認されており、2024年3月頃の「半減期」以降を見越した長期保有を前提に短期的な売買を避けていることを示唆する。

次回の半減期では新規供給量のマイニング報酬が6.25BTC→3.125BTCまで減少し、その希少価値がますます高まることになる。

関連:ビットコイン半減期とは?仮想通貨価格への影響と警戒ポイントを解説

デジタルアセットエコシステム企業投資を行うグロースエクイティファンド「10t Holdings」の共同創設者であるTapiero氏は、昨今のビットコイン相場について、「機関投資家の関心が高まっている」と指摘。

その理由として、ハッシュレート(採掘速度)の急上昇、Ordinals NFTの市場規模拡大、開発者数の増加を挙げた。

Ordinals Protocolの登場により、ビットコインの最小単位であるsatoshi(サトシ)に画像データを記録できるようになったことで、高額取引されるイーサリアム基盤の「CryptoPunks」のスピンオフ版「OrdinalPunks」などが急速に台頭した。

Ordinals Protocolは、2017年のSegWit以来約4年ぶりとなる21年11月のビットコイン大型アップグレードで実装された「Taproot」の機能を用いたもの。

関連:ビットコイン上のトークン発行プロトコルとその背景にある思想を考える|ビットコイン研究所寄稿

Ordinalsのメリット・デメリットについては、手数料上昇による利便性低下や決済利用の主目的と相反する見解など賛否両論あるが、データ分析企業Glassnodeは今年2月、レポート内で「ビットコインの取引手数料上昇要因となるものの影響は現時点では限定的だ。少額のBTCを保有するアクティブユーザーの増加が認められる」などと指摘した。

ネットワークの堅牢性が向上し、開発者が増加すればマイナー(採掘業者)の活性化にもつながる。ビットコインのハッシュレートは、年初来の反転上昇も追い風となり過去最高値を更新し続けている。

blockchain.com

アルトコイン

上海(Shanghai–Capella)アップグレードを控えるイーサリアム(ETH)については、先物市場におけるFundingRate(資金調達率)に大きな変化は見られず、ロング/ショートの先物金利ほぼフラットだった。

バリデーターの出金機能実装により、これまでロックされてきたビーコンチェーンのステーキング報酬が解除されるため相応の売り圧力が想定されるものの、現在の出来高で十分吸収しきれると見る向きもある。

関連:ETH「上海」アップグレードとは? ステーキング解除とETH売り圧に関する各社見解まとめ

コントラクトにロックされている量は1800万ETHに及び、バリデーター報酬としては100万ETH以上が蓄積されている。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
05:55
ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析
K33リサーチは仮想通貨ビットコインが過去最高値から36%下落した現在の相場を「感情主導の行き過ぎ」と分析している。現在の価格乖離が長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントと見ている。
05:35
グレースケール、米国初でジーキャッシュETFの登録申請を提出
グレースケールが仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を対象としたETFの登録申請を米SECに提出した。実現すればジーキャッシュに特化した初のETFとなり、同社は過去1カ月間でXRP、ドージコイン、ソラナの投資信託もETFに転換している。
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧