はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン、金融系AI(人工知能)「IndexGPT」の商標登録を申請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融サービスを提供するAI「IndexGPT」

米大手金融企業JPモルガンは11日、「IndexGPT」という名前のAI(人工知能)システムの商標登録を申請した。

米国特許商標庁(USPTO)への提出書類によると、広告宣伝やマーケティングサービスのほか、有価証券の指数(インデックス)の作成・提供・更新、証券投資に関するコンサルティングなどに、AIを使用することを意図している。

その他にも、次のようなサービスが挙げられた。

  • 金融証券などの選択を行うためのAIを用いた、オンライン非ダウンロード型クラウドコンピューティングソフトウェアの利用サービス
  • 金融サービス分野における、事前訓練されたトランスフォーマーモデルの生成のためのAIを用いたサービスとしてのソフトウェア(SAAS)
  • 顧客のニーズに合わせた証券の分析・選択を提供するサービスとしてのソフトウェア(SaaS)

なお、トランスフォーマーモデルとは、AIによる深層学習モデルの一つであり、主に自然言語処理の分野で使われているものだ。

AIに注力するJPモルガン

JPモルガンは、AIの利用に力を入れているところだ。4月に発行した株主向けレターの中でも、同社の最新の動きの一つとして、AIやクラウドサービスに関する取り組みを紹介している。AIに取り組むチームの状況については、以下のように述べた。

現在、1,000人以上がデータ・マネジメント事業に携わっており、900人以上のデータサイエンティストが、AIや機械学習における新しいモデルの作成に取り組んでいる。

また、600人以上の機械学習専門家が在籍しており、開発したモデルを運用環境に導入するためのコードを作成している。これらのチームは、自然言語処理、時系列分析、強化学習など、AIと機械学習に焦点を当てたものだ。

また、AIは「画期的なテクノロジー」で、 AIとそれが扱うデータは、JPモルガンの将来の事業が成功を収める上でも極めて重要だと述べた。

さらに、JPモルガンはすでにAIを事業に活用しているとも続けた。詐欺や違法行為を防ぐことにより、小売事業におけるリスクを大幅に軽減し、取引の最適化やポートフォリオ構築の改善にも役立っているとしている。

JPモルガンは、クラウドベースのデータセンター構築に約2,800億円(20億ドル)以上を費やしていると説明。AIはクラウドベースのシステムとも密接に関係するものだと指摘した。

倫理面にも取り組み

JPモルガンは、AIの倫理面についても取り組みを行っている。意図せずにAIを濫用することを防ぎ、規制の動向を予測し、クライアントやユーザーなどとの信頼関係を支援するために、学際的な倫理学者チームを雇っていると述べた。

現在、AI言語モデルChatGPTが世界中で話題となっているが、AI活用と倫理の問題も浮上しているところだ。

例えば、欧州ではドイツやイタリアの規制当局が、個人データ保護にもたらすリスクについて、ChatGPTの調査を開始している。欧州には、一般データ保護規則(GDPR)があり、これに抵触するのではないかとの懸念がある形だ。

関連ドイツがChatGPTの「データ保護」に関する調査開始=報道

EU 一般データ保護規則(GDPR)とは

EUにおける「個人データ保護法」。企業に厳しい要件を課しており、違反した企業は最大で全世界の年間売上高の4%もの罰金が課される場合がある。データ主体の権利なども基本原則の一つとしている。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/29 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
06:00
ビットコイン取引が快適なのは?手数料・板の厚み・ツールの充実度で主要取引所を徹底比較
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの売買や送金におすすめの国内取引所について、メリットとデメリットを徹底比較。手数料・スプレッド・送金速度、セキュリティ、積立・レンディング機能などを調査しました

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧