マクロ経済と金融市場
米株式市場はメモリアルデーの祝日のため休場。日経平均株価は前日比114円(0.37%)安の3万1119円と反落した。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.19%安の27,760ドル。
相場の重石となっていた米債務上限問題の米国与野党の原則合意を受け28,500ドルまで上昇したが、急騰後の反動安もあり一服した。
法案成立はほぼ織り込み済みで米議会(上下両院)で可決する見通しであるが、万が一可決されなかった場合は、早ければ6月5日にも国債の元本償還や利払いのための連邦政府資金が枯渇し、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性が残されている。
ビットコイン価格の長期見通しについて、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者であるアーサー・ヘイズ氏は、今年の上昇は限定的であるものの4度目の半減期を迎える2024年には新高値に達すると予測した。
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現在、ファミリーオフィス Maelstromを経営するヘイズ氏は、米連邦政府による何兆ドルもの国債発行やインフレリスクを念頭に、従来の金融システムへの警鐘を鳴らす。その枠外にあるビットコイン、金、不動産投資のほか、安定したキャッシュフローを生み出す事業投資の検討を提案している。
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オンチェーンデータ
データ分析企業CryptoQuantのアナリストnino氏は、ビットコインの「テイカー売買指標(Taker Buy/Sell Ratio)」が2月中旬以来のピークに迫っていると指摘した。
同指標は、無期限スワップ取引におけるテイカーの買い量を売り量で割った比率。
1.0以上だとテイカーの買い注文量が売り注文量を上回っていることを意味するため強気のセンチメントを示唆するが、nino氏は懐疑的な見方を示す。
その理由として、OI(未決済建玉)が急増していることを挙げた。
デリバティブ市場は一見強気であるが、その分ポジションの反対決済またはロスカット(強制清算)が発生することになる。
一方、暗号資産(仮想通貨)取引所への総流入額の内の大口取引比率から、クジラの活性度を推定する「Bitcoin Exchange Whale Ratio」は、今年3月以来の水準である0.3まで低下した。
長期保有を見据えたクジラ(大口投資家)が、すぐに売買できる取引所からカストディウォレットなどに資金移動している可能性が指摘される。
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