WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JVCEA、自民党Web3PTで暗号資産IEO・レバレッジ取引の課題と改善策を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産審査プロセス

自民党のWeb3プロジェクトチームは6月6日、今年度の第一回となる会議を開催した。この会議では、一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の副会長理事、小田玄紀氏が、「暗号資産交換業者の規制対応について」報告。

その中で、国内のIEO市場が拡大する中で直面している問題と改善策について説明した。レバレッジ改正についても提言を行った。

JVCEAは2021年10月に「暗号資産審査タスクフォース」を発足させ、審査体制の整備と作業効率化に取り組んできた。その影響で、会員企業やJVCEA、そして金融庁すべての作業負荷が大幅に軽減されている。

関連:JVCEA、国内の仮想通貨上場審査を大幅効率化へ 「グリーンリスト制度」など導入

その結果、暗号資産の審査プロセスは大いに効率化されており、4月末時点で審査待ちの案件はわずか2件。2022年3月には国内で取り扱われている暗号資産の数は50種類に満たない状況だったが、2023年5月時点で91種類まで拡大している。

出典:JVCEA

ICOやIEOについても審査の要点が明確にされ、より適切な審査が行われ、精度と速度が改善されている。この結果、2021年以降、現在までに国内で4件のIEOが実現した。

また、自民党が発表したWeb3ホワイトペーパーでは、IEOの推進が明記された。これらの動きは、全体としてIEO市場にとって追い風となっている。

一方で課題も浮かび上がってきている。国内のIEO事例の中には、価格下落や取引量の不足といった問題を抱えているものが見られ、暗号資産全体の審査に悪影響を及ぼす可能性も懸念されている。

関連:仮想通貨IEOの成功事例から学ぶ、トークンセール5つの注意点

なお、日本経済新聞が報じたところによれば、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は6日、新しい代表理事会長に小田玄紀氏を選任する方針を固めた。

IEO改善に向けた検討

会員有志による検討資料から抜粋した「IEOの課題と改善策」によると、IEO直後に価格が下落する問題の対策案として、IEOの引き受け企業や関係者に一定期間の売却禁止期間(ロックアップ)を設けること、売却する際には市場価格に影響を与えない方法で行うこと、初期価格の設定情報を投資家に対して分かりやすく説明することなどが提案されている。

また、IEO銘柄の流動性が低いという問題に対しては、発行体に国内外の取引所への上場を推奨し、一定の要件を満たした場合にはマーケットメイカーを活用することを認め、流動性の改善を目指すという改善策が示されている。

さらに、発行体に対するモニタリングも検討されている。発行体がホワイトペーパーの内容や経営体制に変更があった際には、最新の状況をもとに再度審査や検討を行うなど、IEO引受企業として発行体の経営管理態勢を適宜判断することが重要となる。

具体的な改善案として、IEO引き受け企業が資金を調達した際に全額を一度に発行体に渡すのではなく、ホワイトペーパーに記された進行状況に応じて段階的に資金を提供するといった取り組みが考慮されている。さらに、初期の手数料だけでなく、維持手数料を数年間にわたって課金するといった仕組みも検討されている。

これらの改善案の実装にはJVCEAだけでなく、日本仮想通貨業界協会(JCBA)のIEO部会との連携が必要だ。JVCEAは、今後、発行体や暗号資産交換業者自身による自主的なIEOに関するガイドラインに基づいて、関係者のコンセンサスをとった上で開示・発表をしていく方針を示している。

レバレッジ改正

日本の暗号資産取引におけるリスク対策として、レバレッジ取引の規制が強化されてきた。元々、暗号資産に対するレバレッジ取引は、FXと同じく最大25倍まで可能だった。

だが、2020年に施行された改正資金決済法および改正金融商品取引法によって、その上限は大幅に引き下げられ、最大2倍にまで制限された。この変化が引き金となり、暗号資産の取引量が急速に落ち込んだ。

今回、JVCEAは、暗号資産のレバレッジ上限の再度見直しを提言している。主張の根拠として、レバレッジ取引の提供には第一種金融商品取引業のライセンスが必要であり、証券会社と同等の経営管理体制と共に顧客の損失を最小限に抑えるためのロスカット体制が整備されていることを指摘した。

具体的な倍率に言及していないが、レバレッジ改正によって取引量増加による税収増、ユーザーの国内帰結、機関投資家や新規投資家の参入によりWeb3市場の発展につながると主張している。

レバレッジ改正に向けて、今後はJCBAの金融部会、自民党のWeb3プロジェクトチームや金融庁などとも連携を取りながら、適切な対応を計画していく方針を示している。

関連:仮想通貨投資家も実践する「レバレッジ取引」とは|初心者向けに解説

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/09 金曜日
17:57
ビットコイン短期保有者、含み損での取引所送金が6月以来最大=クリプトクアント
オンチェーン分析企業クリプトクアントによると、ビットコインの短期保有者が24時間で4万5,600BTCを取引所へ送り、うち2万9,100BTCが損失状態だった。米政府の送金を下落の契機としつつ、含み益の積み上がりを本質的な要因とみる。
17:50
ソニーや三井物産ら4氏が語る、実業資産をトークン化する狙い
ソニーグループ、三井物産、Toyota Blockchain Lab、OP Labsの4氏が登壇。エンタメIP、貴金属・不動産、ST社債の事例から、実業資産をオンチェーン化する狙いと顧客とのつながり方を語った。
16:18
ビットコイン、利益確定が年内2番目の規模に 1日約10.3億ドル=サンティメント
オンチェーン分析企業サンティメントによると、ビットコインの実現利益が1日で約10.3億ドルに達し、2026年で2番目の規模となった。8万7000ドル超えまでの上昇を受けた利益確定の集中が、短期的な売り圧力として意識される。
15:42
シトリニ・リサーチ、伝統金融と仮想通貨の「壁」が崩れ始めたと指摘
米調査会社シトリニ・リサーチは8日、伝統金融と仮想通貨を隔てる壁が崩れ始めたとするレポートを公開した。AIエージェントの普及と株式・国債のトークン化を契機に挙げ、SEC特例やハイパーリキッドの事例から投資家の論点を整理する。
14:40
量子攻撃受け得るビットコイン、現在供給量の31.2%に増加=グラスノード
グラスノード共同創業者は8日、公開鍵がオンチェーンで露出したビットコインが626万BTC(供給の31.2%)に上ると集計した。量子コンピューターへの備えとして資産移行を求める声が出るなか、取引所や政府保有分ごとの露出割合も示した。
14:30
トークン化株式の保有者は何を持つか Backpack共同創業者らが解説
トークン化株式の保有者は何を持つのか。ApyxとBackpackがThe Great Rotationで登壇し、米国法の下での権利の中身や原株への交換、24時間取引といった利点を語った。
13:45
JPYC、公取委に情報提供──「決済導入店の割引は消費者利益」
JPYCは9日、ステーブルコイン決済の登場を踏まえ、9月14日に公正取引委員会へキャッシュレス決済市場の競争環境を情報提供したことを明らかにした。導入店の割引・送料無料と加盟店規約の関係についての考え方も公表した。
13:30
ネットフリックス、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編公開 
Netflixは10月8日、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編を公開した。FTXの元CEO、サム・バンクマン=フリード氏とキャロライン・エリソンの関係を軸にした全8話で、配信は11月19日に予定されている。
12:55
「量子コンピュータは脅威だが仮想通貨業界は対処可能」ユーロポールが予防策提示
ユーロポールは仮想通貨の量子脅威に関するレポートを発表。主なリスクはブロックチェーン自体ではなくウォレットの公開鍵暗号にあると指摘。耐量子暗号への段階的な移行を提言した。
12:06
金融庁、書類画像の漏えい受けIC読取前倒しを要請 暗号資産交換業者も
金融庁は9日、本人確認書類の画像を含む顧客情報の漏えいが相次いでいることを受け、金融機関等に対策の点検を要請した。2027年4月の画像送信方式廃止を待たず、ICチップ読取への移行を前倒しするよう求めた。暗号資産取引所の口座開設にも影響する。
11:45
ビットコインコア、送信元を隠す機能の修正を次期版に反映|現行版は未反映
ビットコインコアは、オプション機能のプライベートブロードキャストの接続が通常の接続と関連付けられうる問題の修正を、10月1日に32.x系へ反映した。31.x系向けの反映は未了で、リリース日は決まっていない。
11:35
バイナンス、ブラジルで22の仮想通貨銘柄取引を終了|規制対応で8サービスも制限
バイナンスは9日、ブラジル中央銀行の新たな仮想通貨規制に対応するため、10月27日からブラジルサービスでXVGを含む22銘柄の取引を終了し、ローンを含む8サービスを制限すると発表した。対象ユーザーは10月29日までに現地法人へ移行される。
11:08
トークン化株式取引の約8割が1株未満、IMFが拡大条件を分析
国際通貨基金(IMF)は8日、資産トークン化の拡大に必要な条件を分析した。法的確実性や規制の明確化、相互運用性、決済資産の4点を挙げ、レポ中心の市場規模やトークン化株式の取引実態、拡大に伴うリスクを示した。
10:16
財務省、国債オンチェーン化の3類型を提示 新形態の国債発行も類型に
財務省は8日、国債のオンチェーン対応に関する研究会の初会合で国債トークン化の3類型を示した。MMF受益権の授受から日銀の振替口座簿の対応、制度外での新形態の国債発行まで含む。BUIDLなど海外事例も整理した。
10:05
ビットコイン採掘事業者による売り圧力は緩和傾向=クリプトクアント
クリプトクアントは8日、仮想通貨市場の週間レポートを発表。ビットコイン・マイナーをめぐる収益などの状況が回復し売り圧力が和らいだと分析している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧