はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスUS、SECの主張に反論 裁判書類提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「資産凍結は不必要で不当」

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの米国版「バイナンスUS」は12日、米証券取引委員会(SEC)との間の訴訟で、SECの申し立てに反論する書類を提出した。

SECによる、バイナンスUS資産の凍結要請は不当であるとしており、同時に、バイナンスUSが顧客資産を分別していなかったとするSECの主張にも反論した。

まずバイナンスUSは、SECが運営企業の資産を凍結することを裁判所に要求したことについて「不必要かつ不当」だと申し立てている。

その上で、バイナンスおよび同社のチャンポン・ジャオ(CZ)CEO側は、バイナンスUS運営会社(BAM Trading Services:BAM)が関連会社へのいかなる資産移転を行うことも禁止していると述べた。また、バイナンス側は、BAMが引き続き顧客資産の独占的所有と管理を行うことや関連文書の保存などをSECに提案していたとしている。

しかしSECは、顧客資産に対する、明確でない「リスク」を挙げて、この提案を拒否したと続けた。バイナンスUSは、資産凍結措置はかえって顧客資産に不利益をおよぼすものだとして、次のように述べている。

SECが提案している措置は、事実上BAMの事業を終わらせることになる。SECは、バイナンスUSのすべての事業運営を凍結するような不当に負担の大きい強行的な措置を求めている。

このような措置は、主にBAMの顧客に損害を与え、事実上BAMを廃業にし、BAMがこの訴訟で自らを弁護することも妨げるものとなる。

運営会社の資金を凍結してしまえば、従業員やベンダーに支払いを行うこともできなくなり、プラットフォームが維持できなくなるとする格好だ。また、提携している銀行も、顧客資産償還を含む資金送金要求に応じなくなる可能性が高いとも指摘した。

SECのバイナンスに対する訴訟により、すでにバイナンスUSの提携銀行は、米ドル送金経路の一時停止を同社に予告したところだ。

関連バイナンスUSが米ドル入出金を一時停止、ステーブルコイン建ての取引サービスに注力へ

SECとは

1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。SECは「Securities and Exchange Commission」の略で、日本では「証券取引等監視委員会」が近い役割を担っている。

▶️仮想通貨用語集

資産の分別について

さらに、バイナンスUSは、同社が顧客資産を分別していなかったとするSECの主張にも反論した。

バイナンスUSの運営企業BAMの弁護士は、同社は「顧客の法定通貨を、銀行パートナーと管理されている分離口座に保管しており、他のいかなる企業の資金からも分離されている」と回答している。

バイナンスUSは、CZ氏がBAMの銀行口座のオーナーとなっていることを認めたが、CZ氏はその口座に対する署名権限を持っていないと申し立てた。

背景として、SECはCZ氏がBAMの銀行口座を管理している人物の1人であると主張。このことは、バイナンスとバイナンスUSの間で資産の分離がされていない証拠だと論じていた。

SECによる、バイナンスUSの資産凍結要請に関する公聴会は13日に開催される段取りだ。

関連米SEC、バイナンスUSの資産凍結を要求

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。
05:45
米CME、ソラナとXRPの先物オプション取引を10月に提供予定
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが10月13日にソラナとXRPの先物オプション取引を開始すると発表した。
09/17 水曜日
18:00
日本でステーブルコイン普及のハードルと可能性は?|WebX2025トークセッション
WebX2025で日本円建てステーブルコインの普及をめぐるパネルセッションが開催された。専門家がステーブルコインの課題やユースケース創出をめぐって徹底議論した。
17:43
メタプラネット、「Bitcoin.jp」ドメインを取得 「ビットコインジャパン」も設立
メタプラネットは「Bitcoin.jp」を戦略的に取得し、新会社を設立。国内ビットコイン事業の拡大と収益基盤強化を目指す。
15:15
ビットコイン・スタンダード著者、アルゼンチン・ミレイ政権の経済政策を「ポンジスキーム」と指摘
ビットコイン・スタンダード著者のサファディーン・アモス氏が、アルゼンチンのミレイ政権の経済政策を「国家規模のポンジスキーム」と痛烈に批判。キャリートレードによる金融システムの崩壊リスクと、自由主義政策の矛盾を解説した。
13:30
11年間休眠のビットコインクジラが1000BTC移動、170億円相当
11年以上休眠していたビットコインクジラが17日朝、1000BTCを4つの新しいアドレスに移動したことがオンチェーンデータで判明した。
11:40
コインベース、銀行の「預金流出」懸念を否定 ステーブルコイン規制めぐり反論
米仮想通貨取引所大手コインベースが銀行業界のステーブルコイン規制変更要求に対し、預金流出は根拠のない神話だとする反論文書を発表した。
10:45
米ビットコイン法案承認に向けた円卓会議、セイラー会長らが出席
米連邦議会でビットコイン法案の円卓会議が開催され、ストラテジーのマイケル・セイラー氏らが出席。この法案では米政府が合計で仮想通貨ビットコインを100万BTC購入することなどが提案されている。
10:02
米国と英国、仮想通貨市場などで連携強化を協議=報道
ベッセント米財務長官、リーブス英財務相が仮想通貨分野での連携強化を協議した。リップル社なども出席した会合で、英米テックブリッジ関連で話し合いが行われた。
09:40
バイナンス、米司法省との監視官解除交渉が進行中=報道 
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが43億ドルの和解合意で課された外部監視官の要件が解除される可能性について米司法省と協議していることが報じられた。BNBが上昇。
08:40
サークル、ハイパーリキッド上でUSDC展開へ HYPE投資も実施
大手ステーブルコイン発行企業のサークルがデリバティブ取引DEX最大手のハイパーリキッドでUSDCのネイティブサポートを開始すると発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧