はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨XRPの急騰劇|昨日のビットコイン下落に伴う全面安時に予兆も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨XRPは18日から19日にかけて前日比+20%を超える急騰、他のアルトコインが値を落とす中で価格を大きく戻しました。

出典:TradingView

後述しますが、XRPは多くの好材料に恵まれていたと言える状況の中での高騰ということもあり、投資家の中には今後に期待感を募らせる声が多く聞こえました。

では相場の状況と材料面を見ていきます。

XRP高騰の裏側

まずXRPは他のアルトコインよりBTC取引の比率が低いことで知られていますが、直近までの値動きを見ると、ビットコインの下落に伴うアルトコイン相場全体の下落に影響され、よりボラティリティの高いXRPはその影響から高い下落率を記録していました。

しかし、今回のXRP高騰までの値動きを追っていくと、18日午前にビットコインが急落したポイントでXRPのみ下落に影響されない強さを見せ、高騰以前から予兆が見られたことがわかりました。

出典:TradingView

上記はTradingView

上で、BTCUSD価格を基準、主要アルトのETH、BCH、LTCとXRPを含む4つのアルトコインの値動きを比較したものとなりますが、17日20時から18日にかけてビットコインが記録した5%近い下落に影響される形でアルトコインが値を落とす中、XRPはその下落に影響されない「相対的な強さ」を見せていることがわかります。

XRP高騰の一つの材料になったと考えることができる「CNBCのインタビュー(後述)」が公開されたのは、日本時間9月17日18:40と、ビットコイン下落の直前であることを踏まえると、フィアット建で高騰こそなかったものの重要ファンダであると市場が認識していた可能性があります。

あくまでも今後のアルトコインの値動きを見る上での一つの注目点としてですが、主要アルト全面安の中、BTC建で相対的な強さが観測された場合、その後の値動きを注視してみることも面白いかもしれません。

好材料が続くXRP

XRP高騰の背景には以下の2つの重要な動きが関係していると思われます。

特に今回の高騰に直接的に影響したと思われる要因は、仮想通貨であるXRPを利用するリップル社主要プロダクトの内の1つ「xRapid」が商用利用化について言及されたことでしょう。

リップル社のアジア太平洋地域規制対応の責任者を務めるSagar Sarbhai氏は米17日、xRapidの商品商用化に関して以下のように言及しています。

「私は、次の1ヶ月ほどで、この(xRapid)商品関連で良いニュースをお届けできることに大きな自信を持っている。」

今までXRP、特にリップル社の精力的な活動によって関連ニュースに恵まれていた仮想通貨XRPですが、その多くがもう一つの主要プロダクトxCurrent(XRPは使用せず)関連のものであり、商用利用が積極的に推し進められていたのもこのプロダクトがメインになっていました。

一方で、XRPは米国の証券問題や、リップル社に対する訴訟問題など、プロダクト以前の問題が足枷となり、xRapid商用化への不透明性、また下落に伴う心理的不安感も相まって、投資家は固唾を吞む状況を強いられていたと言っても過言ではありませんでした。

このような状況下でのxRapidの商用化目安が明確に明示されたことは大きな進展であるといえ、相場にも好材料と捉えられたと考えられます。

専門家の見方は

米国著名経済誌Forbesの取材 にて、仮想通貨ファンド企業「クリプト・アセット・マネジメント」の社長Tim Enneking氏は、現在停滞する相場において、正に強気ファンダが絶望的に必要であり、

「結果、xRapidのようなニュースには反応が大きかった」

と言及。

また、Blockforce CapitalのCEOを務めるEric Ervin氏も、

「xRapid以外に、相場を急騰させた要素があったとは考えられない。短期では値幅調整に入り、来月に予定されたxRapidの本ローンチとともに相場は再度上昇すると見ている」

とxRapid始動による影響の大きさに触れ、ローンチ後も価格への影響が継続する可能性を示唆しました。

控える大型カンファレンス:注意点は「噂で買って、事実で売る」

米リップル社主催の国際カンファレンス「SWELL 2018」が10月1日〜2日と約2週間後に控えています。

世界各国における、銀行業界、政治・経済界、ブロックチェーン業界が一堂に介して、「送金の未来」について議論する重要なカンファレンスとして、米国の元大統領(42代目)「ビル・クリントン」氏を招致するほか、米オバマ前大統領の下で国家経済顧問を務めたジーン氏も公演するなど、注目を集めています。

気になる価格への影響ですが、今年は最高値から90%近い下落していることで、底値圏に達しているとの見方もあり、イベント中でのサプライズ発表、またそのインパクトが投資家の想定する「市場コンセンサス」を上回った場合は、今回のxRapidの材料同様、価格に直結する可能性は考えられます。

しかし、カンファレンスや特定日時があるファンダメンタル材料において見られる「期待上げ(噂上げ)後、事実売り(開催時に売られる)」の可能性は拭きれず、カンファレンス開催3日前あたりから開催までの値動きが事実売りに対する警戒感、また開催中の値動きにサプライズに影響する急騰が今後の相場において注目されるのではないかと思われます。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ついに仮想通貨XRPの本格始動か?約1ヶ月でのxRapidの商業普及化をリップル社Sarbhai氏が示唆
9月17日にリップル社でアジア太平洋地域規制対応責任者を務めるSarbhai氏がCNBCのインタビューに応じ、今後xRapidの商業普及を示唆した。
リップル最重要カンファレンス『SWELL 2018』特集|仮想通貨XRP価格への影響は
仮想通貨リップル(XRP)をテーマにした世界最大級のカンファレンス「SWELL 2018」。元米大統領のビルクリントン氏や、サウジアラビアやブラジルの中央銀行責任者が登壇することで、ビットコイン市場や株式市場からも高い関心を集めている。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 月曜日
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧