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「Slash Vaults」ベータ版リリース、NFTのユースケース拡大図る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Slash Vaultsのβリリース

暗号資産(仮想通貨)の決済サービス「Slash Web3 Payments」の開発会社Slash Fintech Limitedは5日、新しいサービス「Slash Vaults」の発表を行った。今月中のベータ版リリースが予定されている。

「Slash Vaults」は、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)をアクセスキーとして利用し、さまざまなFT(ファンジブル・トークン)の預け入れ、引き出し、時間指定ロック、投資といった操作が可能となるプラットフォームだ。

Slashの八木 達也CTOによれば、Slash Vaultsの構成要素は主にVault AppとAirdrop Appの2つ。Vault AppはERC-721のNFTを持っていれば利用可能で自分のNFTをお財布みたいに使えるアプリ、Airdrop Appは他人のNFTウォレットにエアドロップが可能なアプリとなる。

7月のリリース当初、Slash Vault(β)はイーサリアムをサポートし、許可リスト上のNFTのみが使用可能。近日中にPolygonに対応予定とした。

FTとは

既存のブロックチェーン上に作られたトークンの中でも、仮想通貨のような代替可能なトークンのこと。例えば、BATやMATIC、UNIなどがある。

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出典:Slash

NFTの所有者は、Web3ウォレットを「Slash Vaults」プラットフォームに接続し、所有するNFTごとの保管庫にアクセスできる。NFTプロジェクトが発行するFTを保管したり、資産運用の煩雑さを解消するのに役立つだろう。

さらに、「Slash Vaults」に預けられた資産は、「Slash Vaults Pay」を通じて各種決済に使用したり、ガス代(ネットワーク手数料)の支払いにも対応する。これにより、ETHなどのネイティブトークンがない場合でも、トークン送金を可能にする「ガスレス・ペイメント」を提供する。

Slash Vaultsは、これまで所有や売買を主としていたNFTに追加のユースケースを提示する。今後、NFTによる支払い(NFT Pay)やガスレスPay、相互運用性プロトコルといったユーティリティの実装を通じて、暗号資産決済の範囲を拡大することを目指している。

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Slashとは

「Slash」は、多様なWeb3ウォレットをサードパーティの分散型金融(DeFi)dAppsにス マートコントラクトを介して接続し、主にFTおよびNFTを使用した決済を⾃動的に完了させる分散型決済プロトコルの開発を⽬指すプロジェクト。

Slashは現在、独自のエコシステムを構築している。6月初旬にはガバナンストークンに関連するSlash Vision Labs Token(SVL)の発行計画をリリース。6月30日には独自のNFTコレクション「Alice by Slash」の販売を開始した。

「Slash Vaults」は、今後FTとNFT用の新たなローンチパッドの開発を計画。これには、FT用のMINT(発行)機能とNFT用のMINTイベント機能が組み込まれ、NFTプロジェクトが自身のFTを発行し、公平なローンチを実現することが可能となる。

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Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

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