はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「Sell the fact」に伴うXRP(リップル)下落にビットコイン価格が追従、下げ渋りから微反発|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
市場関心度の高いSWELLが閉幕。XRPからの連鎖反応でBTCなども値崩れを起こし、仮想通貨市場はほぼ全面安に。急落したBTCチャートでは三尊形成も予想されたが、現在は下げ渋っている。

仮想通貨市場

本日朝のマーケット記事 でも記載したように、二日間開催されたSWELLが閉幕したことで、利確売りを伴いXRP価格が急落、ビットコインも値が崩れた他、それらに影響して3日の仮想通貨市場は全面安相場になった。

上記のチャートは、XRPの値動きを基準として、BTCチャートと比較したものとなるが、XRPとBTCの相場が相互に影響していることがチャート上から確認できる。

上記のチャートのラインを説明すると、青の縦線がXRPによる影響、オレンジの縦線がBTCによる影響となり、当時の状況は以下の通りだ。

1.一本目の青線(XRP):SWELL開幕

ーSWELLの開幕時間が一つの取引ポイントとして捉えられ、XRPが先行し下落

2.オレンジ線(BTC):上値を切り上げていたラインを下落方向に割る

ー三角保ち合いを形成していたが、上昇方向へのブレイクは見られず、ラインを割りBTCが先行し急落。その後BITMEXにて急激なリバウンドを確認。

3.二本目の青線(XRP):SWELL最後のスピーチが終了

ーSWELL閉幕によって、材料出尽くしでXRPが先行して下落。

4.XRPの値動きに影響され下落に傾いたBTCの値動きが市場全体に波及

今まで、大多数のアルトコインは、フィアット建で変動率がビットコインの値動きに影響される傾向があったが、直近1ヶ月ビットコインの値動きとは異なる動きをしていたXRP、とくに本日は直近半月ほどSWELLで注目が集まっていた背景を踏まえ、XRPの値動きがビットコインの価格推移に影響を及ぼした可能性も否めない。

XRPの値動きがビットコインに追随しなかったデータは、Huobiレポート でも明らかになっており、先週もビットコインに大多数のアルトコインがかなり高い連動率を記録する中で、XRPだけが連動率に影響されずに推移している。

出典: Huobi Research

Ripple/IOTAとRipple/BCHは最も低く、それぞれ0.45と0.47となった。

 これらのデータでは、BTC/IOTAに連動率が最も高く、0.94%の一致、XRP/BTCは0.53%とかなり低い数値となっていることがわかる。

このように、今までビットコインを中心に回っていた仮想通貨市場が、連動性から一時的に外れたXRPの値動きも、市場の一指標となり、相互に影響する環境が出来上がっていた可能性は十分に考えられるだろう。

ファンダメンタルズ要因

今回の考えられる要因として、WSJから報道された、仮想通貨の取引BOTによる価格操作の内容だろう。

仮想通貨取引所はNYSEのような伝統市場と異なり、十分な規制が欠如しており、後者はルール違反者を罰することに対し、仮想通貨界ではルールが緩いため、悪用される大規模なBot取引が行われているとの記載がされている

CoinPost関連記事

チャートから見る分析

ビットコイン(BTC):4時間足

上記のチャートから確認すると、本日の下落で三尊天井(H&S)の形成が完成したと捉えることもできる。

ここから一時的な反発がある可能性もあるが、テクニカル上は上目線から下目線に変化しているとも読み取れる。

上記のチャートの赤マークを確認すると、エッジラインが切り下がっていることが分かる。

これは、サポートするべき場所でサポートされずに売り圧に負けてしまっていることを示しており、大きな下落に注意したい。

しかし、ショートポジションがかなり多く溜まっているため、そこが一つの懸念点と言えるだろう。

XRP(XRP):4時間足

XRPに関しては、4時間雲のラインでぴったりと止まっている。

ビットコインに牽引されて下がる可能性もあるが、逆も然りで、好材料など上昇要因があると、再び上昇傾向に戻る可能性がある位置にいる。

しかし、現在ギリギリのラインにいることには違いなく、基軸通貨であるビットコインの動きには十分注意してトレードする必要があると言える。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

Ripple社主催の「SWELL」が閉幕したことで、Sell the fact(事実売り)の格言通り仮想通貨XRPが売られたが、これに伴い、しばらく続伸していたSBIホールディングス(8473)の株価も前営業日で一旦ストップ。

本日も2.97%安となっており、直近では年初来高値を連日のように更新するなど、移動平均線からの乖離率やRSIなどの指標で過熱感も出始めていたことで、利確売りに押された可能性が考えられる。

一方で、国内大手取引所「Zaif(親会社:テックビューロ社)」への金融支援正式合意に向けての動いているフィスコ(3807)が、6.67%高と続伸を見せており、株式市場でも仮想通貨事業への関心が高いことを示していると言えるだろう。今後も仮想通貨(ブロックチェーン)関連株に注目していきたい。

CoinPostの関連記事

仮想通貨取引所Zaifがビットコインなど3通貨、計67億円相当のハッキング被害|フィスコと資本提携、50億円の金融支援も
日本の仮想通貨取引所Zaifは20日未明、日本円で約67億円相当(BTC、MONA、BCHを含む)のハッキング被害にあったこと報告した。株式会社フィスコのグループ企業と資本提携や金融支援などを検討する基本契約を締結に至ったとしている。
仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。
CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/20 木曜日
14:12
現職米国大統領初、トランプが仮想通貨カンファレンスで講演予定
トランプ大統領が日本時間3月20日よる、デジタル資産サミットで現職大統領として初めて仮想通貨カンファレンスで講演することが明らかになった。同サミットでは、戦略的ビットコイン準備金に関する発言が政府高官から発せられる中、トランプ大統領がどのような内容に言及するのか注目される。
14:00
Bitnomial、XRP先物提供へ リップル裁判終結を受け
米デリバティブ取引所Bitnomialが仮想通貨XRPの先物商品を提供開始する。SECとリップル社との訴訟が終結したことを受けて、SECに対する訴訟も取り下げる。
14:00
ai16zからElizaOSへ — Shaw氏が語る分散型AIエージェントの未来と新たな展開 【独自取材】
AIエージェントを導入した分散型VCプロジェクト「ai16z」がElizaOSとして新たなスタートを切った背景と、今後の展開について、創設者Shaw Walters氏のビジョンをCoinPostが独自取材した。
09:55
米ノースカロライナ州、公的資金の最大10%をビットコインに投資する準備金法案が提出
米国ノースカロライナ州議会で新たなビットコイン準備金創設法案が提出された。公的資金の最大10%を仮想通貨ビットコインへの投資に充て、州の金融革新を推進するという内容だ。
09:15
ビットコイン50万円上昇、FOMC・トランプ演説・SEC動向が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で50万円以上の上昇となった。米FOMCにおいて、年内2回の利下げ見通しが据え置かれたことで、米連邦準備制度理事会が利下げを再開するとの期待が強まり、市場はリスクオンの流れとなった。
03/19 水曜日
22:47
SECとリップル社の法廷闘争終結へ ガーリングハウスCEOが「勝利宣言」
米SECがリップル社に対する控訴を取り下げ、2020年12月から続いた歴史的な法廷闘争が終結した。ガーリングハウスCEOは「リップルと暗号資産業界全体の勝利」と宣言し、XRPが高騰した。法的地位が確定したことで米国取引所の再上場へ道が開かれることなどが期待される。
19:00
金価格に合わせて動く仮想通貨とは?市場の広がりとこれから
金(ゴールド)トークン市場が急成長。パクソス(PAXG)・テザーゴールド(XAUt)の時価総額・取引量、金価格の見通し、国内発行の金連動型仮想通貨ジパングコイン(ZPG)を解説。デジタルゴールド投資の最新動向。
18:35
Microsoft、メタマスクなど仮想通貨ウォレットを狙う新型マルウェア「StilachiRAT」について注意喚起
マイクロソフトのセキュリティチームが仮想通貨ウォレット拡張機能を標的とする新型マルウェア「StilachiRAT」について注意喚起した。MetaMask(メタマスク)など主要ウォレットを狙い、Windowsシステムを介してユーザーの秘密鍵やパスワードを窃取する危険性がある。感染経路や対策、モバイル端末の安全性など、暗号資産保有者が知っておくべき最新の脅威情報を解説。
15:07
バイナンス(国際版)、6種類の現物取引ペアを取扱い中止へ
バイナンスが3月21日より6種類の仮想通貨の現物取引ペアを廃止。トークン上場には影響なし。流動性や取引量の定期評価に基づく措置で、該当通貨の別ペア取引は継続可能。利用者保護を優先した対応。
13:35
ウッドCEO、ARK Investファンドのトークン化を検討 規制緩和の動きを注視
Ark InvestのキャシーウッドCEOは、自社ファンドのトークン化を検討中であると語った。ブラックロックCEOの「すべてをトークン化したい」という発言に言及し、規制緩和の状況を見据えつつ、トークン化のチャンスを見極める戦略を明らかにした。
11:40
イオス(EOS)が「Vaulta」へ名称変更 Web3バンキング展開へ 価格32%上昇
仮想通貨EOSが「Vaulta」へと名称変更し、ステーブルコインとRWAを活用したWeb3バンキングサービスを提供していく。発表を受け価格は32%上昇した。5月から新トークンを交換開始予定だ。
10:20
トランプ政権下で仮想通貨企業の銀行免許申請が増加 ロイター報道
フィンテック企業や仮想通貨企業がトランプ政権の産業友好的な姿勢を受け、銀行免許取得を目指している。OCCによる仮想通貨関連業務の規制緩和も追い風となり、コスト削減や信頼性向上を狙う動きが加速する。
10:02
ブラックロックBUIDLなど、MakerDAO(Sky)のRWAコンテストで勝利 合計1500億円受け取りへ
ブラックロック、スーパーステート、セントリフュージの3社がSkyのRWAトークン化コンテストで勝利。米国債トークン化ファンドに合計10億ドルを受け取る予定だ。
09:45
ソラナスマホ「Solana Seeker」、2025年夏に出荷開始予定
仮想通貨ソラナのスマートフォンを開発するソラナ・モバイルは、ソラナスマホ二代目の機種ソラナシーカーの出荷を2025年夏に開始する予定だと発表。現在テスト段階に入っている。
09:10
トロンが近日中にソラナでローンチか、ジャスティン・サン氏が発表
TRONブロックチェーン創設者サン氏がTRXトークンとソラナエコシステムの統合を発表し。両ネットワーク間のクロスチェーン互換性実現により、取引コストの実現が期待される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧