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投資家資産の保護と業界の自己規制|米CFTCの小委員会で議論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CFTCの小委員会TACで仮想通貨業界の自己規制について議論
10月5日に米商品先物取引委員会(CFTC)の小委員会TACが開催され、「投資家資産の保護」「規制当局による保護支援のあり方」および「それらの実現に向けた業界の自己規制」について意見が交わされた。また、複数の委員から仮想通貨取引所の「無秩序」状態について危機感が示された。

米国時間10月5日に商品先物取引委員会(CFTC)が開催した会合にて、CFTCの技術諮問小委員会TACは、1時間にわたって仮想通貨を含むデジタル資産の安全(セキュリティ)について議論を行った。

その中で話題の中心となったのが「投資家資産の保護」と「規制当局による保護支援のあり方」である。

TACによる議論のポイント

まず開会にあたってCFTCのコミッショナー、ブライアン・クインテンツ(Brian Quintenz)氏が2018年2月に組織されたTACの概要を説明、その中で「CFTC、CFTC以外の規制当局、各プラットフォーム、および市場参加者の全員が、どうしたら仮想通貨市場の信頼性と安全性を高めることに貢献できるかを広く議論する場になることをTACには期待している」と述べた。

取引所と利用者双方のセキュリティ意識の甘さ

TLDRキャピタルのアンドレ・マクレガー氏は、過去10年間に数十億ドル相当のビットコインが取引所から盗まれていることを指摘した。

マクレガー氏は「一般利用者はホット・ウォレットをよく分からないままに信じている」とし、中にはハードウェア・ウォレットを用意して自ら仮想通貨資産を守ろうとする投資家もいるが、多くは何もしていないと指摘、具体的にMt. GoxやBitfinex、および先月600万ドル(約6.8億円)の流出被害のあったZaifに言及した。

スマート・レギュレーションへの期待

DRWホールディングスの市場構造部門トップのリチャード・ゴレリック氏は、仮想通貨業界が現状よりも進んだ投資家保護を実現する一助として「スマート・レギュレーション」を挙げるとともに、単体でというよりもむしろ他の広範なソリューションの一部として機能するだろうとの見方を示した。

ベスト・プラクティスや説明責任を整備する役割への期待

そしてゴレリック氏は、

「仮想通貨業界にはまさにこのギャップを埋める組織的な努力を行う機会がある。その点を今回の小委員会で強く訴えた。TACは仮想通貨業界を横断するベスト・プラクティスと諸標準、および説明責任を定義し、強化する助けとなるべき自己規制団体になり得る。

そして実際に、そうした団体組織のあり方や立ち上げに向けた検討を行っているところだ。複数の管轄権に触れる(仮想通貨)市場に適した先進的な管理機構を考えるにあたっては、幸い、従来の金融市場に多くの先例がある」

と語った。

弱点は「業界の無秩序」そのもの

さらに、ツーシグマ・インベストメントの幹部アレクサンダー・スタイン氏は、

ビットコインのアキレス腱は、AMLやKYCの原則を採用している取引所とそうでない取引所が入り混じった、業界の無秩序それ自体にある。仮に私が米国外の取引所にビットコインを持ち出したら、そこから先は手の打ちようがないだろう。

と指摘し、取引所のセキュリティ改善は規制当局や投資家にもプラスになるとの考えを示した。

直近のCFTC動向

直近では、CNBCの経済番組「Fast Money」内で、CFTCの委員長であり、「クリプトの父」(Crypto Dad)の愛称で仮想通貨コミュニティーから親しまれているChristopher Giancarlo氏が登壇、仮想通貨やビットコインについて語り、その長期的な可能性を強調した。

また、先日マサチューセッツ州地方裁判所で仮想通貨は商品(コモディティ)であるという判決が下され、CFTCが仮想通貨を含めた商品における不正行為を起訴する権限がある事を法的に認めることとなった。

米国の法制度では裁判所の判決は実際の法律と同等の法的拘束力を保つ為、連邦裁判所で仮想通貨が商品とみなされたことは重要な判決であると言える。なお、CFTCによる今後の仮想通貨に関わる不正行為に対する取り締まり等法的手段は業界全体にとって一つの『保障』と考えられる。

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