ENSとGoDaddyとの提携
分散型ドメイン名プロトコル、イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)は5日、シェア第一位のインターネットドメインの大手GoDaddyとの提携を公表した。*6Sense調べ、37.76%
ENSは、分散型ドメインネームシステムとして、Web3ウォレットアドレスに人間が読める名前を提供する。GoDaddyとの連携により、ユーザーは.ethドメインを従来のURLとシームレスに結びつけられる。GoDaddyの顧客は、追加費用なしでこの機能を享受できるという。
DNSは、読みやすいドメイン名を数値のIPアドレスに変換するシステム。ENSはこの概念をブロックチェーンに適応し、複雑なウォレットアドレスを簡潔な名前に変換する。両者の連携により、ドメイン所有者はGoDaddyの信頼性とセキュリティを、ENSのウォレットアドレスと組み合わせて利用できるようになった。
ドメイン名は、オンラインでのアイデンティティとアクセスを促進する重要なツールだが、Web3産業では、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのアドレスは長く複雑な文字列からなり、その扱いの難しさが課題となってきた。
ENSは、ドメイン名をENSに移行する際の障壁を取り除くため、新しいスマートコントラクトを導入し、DNSのトップレベルドメインでENSのドメイン名解決を可能にした。これにより、ユーザーはコストを気にせずにDNSレコードを紐づけ(参照)できる。
ENSの創設者、ニック・ジョンソンは、ENSをDNSに匹敵する公共財と位置付け、この提携によって、DNSの使いやすさとブロックチェーンの可能性が融合し、ウェブドメインとのやり取りが合理化されると述べた。
GoDaddyの新機能により、顧客は自身のドメインをCoinbase Wallet、MetaMask、Rainbow、Uniswap WalletなどのENS互換の暗号ウォレットと簡単に統合でき、ブロックチェーンエコシステム内での暗号資産の送受信が容易になる。
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イーサリアム以外にも拡張予定
このパートナーシップは、ブロックチェーンと従来のインターネットインフラのギャップを埋めることを目指し、ENSとGoDaddyは、この統合をイーサリアム以外のブロックチェーンにも広げることを長期的な目標としている。
GoDaddyのドメイン担当プレジデント、ポール・ニックス氏は、この提携を「ドメイン名とブロックチェーン技術の融合」と表現し、Web2とWeb3の両方にとっての大きな前進であることを強調した。
2017年にニック・ジョンソンによって設立されたENSは、イーサリアム財団の助成金を得て、急速に成長し、200万以上の名前をオンチェーンで、400万以上をオフチェーンで登録する、中立的な命名プロトコルとして認識されている。ENSが導入した新しいスマートコントラクトは、ドメイン名のENSへの移行を容易にし、ユーザーが自身の分散型アイデンティティをよりコントロールしやすくする。
22年9月には、Coincheck NFTにて、ENS(Ethereum Name Service) の取扱いが開始された。
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