はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

BitMEX CEO、ヴィタリック氏と著名経済学者のライブ討論主催と「制作費用全額負担」を申し出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム創設者と反対派著名教授の公開討論が実現するか
BitMEXの創設者でCEOのアーサー・ヘイズ氏が、イーサリアムの考案者ヴィタリック・ブテリン氏と著名な経済学者のヌリエル・ルビーニ教授とのライブ討論のホスト役に立候補、実現の際にはその「一切の制作費用」を負担すると申し出た。仮想通貨業界やジャーナリストの多くが成り行きに関心を寄せている。準備段階を含め、仮想通貨という先端の学際的分野で、果たして噛み合った議論が成り立つか注目される。

BitMEXの創設者でCEOのアーサー・ヘイズ氏が、イーサリアムの考案者ヴィタリック・ブテリン氏と著名な経済学者のヌリエル・ルビーニ教授とのライブ討論のホスト役に立候補、実現の際にはその「一切の制作費用」を負担する申し出た

ルビーニ教授は、その表現を借りれば「詐欺に加担する連中」である多くのジャーナリストからの申し出を、これまで断ってきた経緯がある。

BitMEXのヘイズCEOがツイッターで表明

10月13日のツイートでヘイズCEOは、

「討論形式の直接対決がニューヨークかロンドンで行われるなら、BitMEXは喜んで一切の制作費用を負担するつもりだ。興味があればぜひDMを」

と述べた。

ヘイズCEOの申し出は、ルビーニ教授が「偏見を持った、見せかけのお先っ走りジャーナリスト」ではないモデレーターに自分とブテリン氏が合意したならば、ライブ討論に喜んで参加すると述べたことに応えたものだ。

ルビーに教授「ローラ・シン氏とやり取りする気はない」

ルビーニ教授は先に、フォーブスの元編集者で最近、仮想通貨関連のポッドキャスト番組「Unchained」を立ち上げ、10万2千人のツイッター・フォロワーがいるローラ・シン氏について「やり取りする気はない」と述べていた。

先日の上院聴聞会で、ルビーニ教授とCoinCenterのリサーチ・ディレクター、ピーター・ヴァン・ヴァルケンバーグ氏が招集され、堂々巡りの議論が繰り広げられたことを受け、多くのブロックチェーン・ジャーナリストがルビーニ教授にブテリン氏との討論を行うよう強く求めていた。

米国議会の公聴会で舌戦『仮想通貨支持者vs.著名経済学者』
2008年の経済危機を予測した数少ない経済学者の一人は、『ジニ係数』を例に挙げ、「仮想通貨の富は北朝鮮よりも偏って存在している」などと批判。一方、「様々な金融事情を改善しうる大きな一歩になる」という肯定的な意見も。

シン氏はこの流れを受けて、彼ら2人に対し、自分の番組への出演を打診していた。

ブテリン氏はいまでもしばしば、仮想通貨に批判的なルビーニ教授の発言をやり玉に挙げている。

そのブテリン氏は、ルビーニ教授との討論に合意、自らに最も批判的な立場の1人ケビン・ファム氏をモデレーターに推薦したが、今日まで、ファム氏の意向は未確認、ライブ討論の日程もまだ決まっていない状態が続いていた。

公開討論には業界からも多くの注目

こうした中で、ヘイズCEOは「討論形式の直接対決」に関し、ニューヨークかロンドンで行われるならばその一切制作費用を負担すると申し出た。

本記事執筆時点では、開催日も場所もまだ決まっていない。

しかし、仮想通貨メディア界隈では、この著名人2人が顔を合わせるイベントに多くの関心が寄せられている。

水の泡になる可能性も

とはいえ、この申し出が水の泡になる可能性を忘れてはならないことも確かだ。

ルビーニ教授はすでに、なぜ自分が仮想通貨を「詐欺に過ぎない」と考えるのか、その理由をはっきり述べているからである。

2018年5月にルビーニ教授はイーサリアムの共同創設者ジョセフ・ルービン氏との1時間にも及ぶパネル・ディスカッションに参加、その席で、仮想通貨とブロクチェーンを合法の技術と認められない彼自身の理由を明確にした。

ルビーニ教授には、ツイッター利用者などから「経済学者以外にもわかる言葉で話してほしい」という声が挙がっている。

こうした声の背景には、ブテリン氏が強い技術的バックグラウンドを持つ一方で、経済学関連の専門的な話題には十分に対応し切れないのではないかという懸念があると考えられる。

仮想通貨という「学際的」分野

仮想通貨とブロックチェーンが現実にどのように機能するかを十分に把握するには、コンピュータ科学の概念経済学ビジネス、および国際政治にまで及ぶ深い背景的知識と理解が求められる。

学会等で指摘されているように、暗号とブロックチェーンは相互に関連し合う学際的な研究分野であり、大学が仮想通貨専攻コースを開設する際には、各分野で十分な経験を備えた専門家による「知の総力戦」の様相を呈する。

CryptoGlobeが報告しているように、ルビーニ教授が教鞭をとるニューヨーク大学には、大学院レベルの暗号学専攻コースが設置されている

CoinPostの関連記事

米国議会の公聴会で舌戦『仮想通貨支持者vs.著名経済学者』
2008年の経済危機を予測した数少ない経済学者の一人は、『ジニ係数』を例に挙げ、「仮想通貨の富は北朝鮮よりも偏って存在している」などと批判。一方、「様々な金融事情を改善しうる大きな一歩になる」という肯定的な意見も。
仮想通貨の爆発的な投機への関心から、実用性を追求する次なるステージへ=イーサリアム創業者
9月8日に香港にて開催されたイーサリアム、ブロックチェーン会議にButerin氏が出席し「ブロックチェーン分野が頭打ちになって来ている」と主張し、今後1,000倍ほどの成長が見込めるチャンスはないと言及し、次なる一手としてButerin氏は、仮想通貨分野に関心を持つ人々を「関心から実用」に転換させる術が必要だと主張した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/14 日曜日
11:30
来週FOMCの焦点は? テクニカル的な買いがビットコイン相場を押し上げる可能性|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン週次レポート。米雇用統計の大幅下振れとインフレ鈍化を受けFRB利下げ期待が高まり、BTC円は8月23日ぶりに1700万円を回復した。来週のFOMCでは年内3回の利下げ織り込みと政策金利見通し下方修正が焦点。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|新経連の仮想通貨税制改正提言に高い関心
今週は、トークン化されたポケモンカードのブーム、ナスダックのトークン化株式の取引承認申請、一般社団法人新経済連盟の仮想通貨税制改正提言に関する記事が最も関心を集めた。
09/13 土曜日
15:00
日本のRWAトークン化の最前線、市場の特徴や展望は?|WebX2025
日本のRWAトークン化市場についてWebXでディスカッションが行われた。最前線にいるプレイヤーを招き、市場の特徴や展望、制度上の課題などについて話してもらった。
10:35
ビットコイン上昇鈍化、株との相関崩れる:トレジャリー企業動向と利下げ観測が焦点|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは上値の重い推移を続けている。米株価指数や金(ゴールド)が最高値圏に位置している一方で、ビットコインは上昇に伸び悩んでいる。その背景は?
10:00
コインベース、SECの文書破棄を問題視 裁判所に制裁求める 
仮想通貨取引所コインベースが米証券取引委員会の公文書破棄を問題視し、連邦裁判所に制裁措置を求めた。ゲンスラー前委員長のメッセージが破棄されていたことが監査で判明した。
09:45
Blockstreamら3社、東京で非公開のイベント開催
仮想通貨ビットコインのインフラ開発企業Blockstreamらは東京で非公開のイベントを開催。テーマは「ビットコインとRWAでアジアの金融変革を推進する」である。
08:40
イーサリアム、機関投資家需要拡大でオンチェーン活動が過去最高水準到達
Cryptoquantの最新レポートによると、イーサリアムは機関投資家の需要拡大により強固な上昇サイクルを示している。
07:10
ポリマーケット、90億ドル評価で資金調達検討 チェーンリンク提携も
予測市場プラットフォームのポリマーケットが90億ドル評価での資金調達を検討している。競合のカルシも50億ドル評価での調達を進めており、両社の成長が加速している。
06:30
WLFI、トークンバーン提案で99%の賛成票を獲得
ワールド・リバティ・フィナンシャルがWLFIトークンの買い戻し・バーン提案を発表した。現在99.57%の賛成票を獲得し、流通量減少によるパフォーマンス改善が期待される。
06:10
ジェミニがナスダック上場実現、ウィンクルボス兄弟はビットコイン100万ドル到達を予想
ウィンクルボス兄弟の仮想通貨取引所ジェミニがIPO上場を果たした。株価は28ドルから40ドル超に上昇し、ビットコイン100万ドル予想も発表した。
05:45
テザー社、米国規制対応ステーブルコインUSATを発表
テザー社が米国規制準拠のドルステーブルコインUSATを発表。ホワイトハウス仮想通貨評議会の元高官ボー・ハインズ氏がCEOに就任。
09/12 金曜日
16:00
AIと仮想通貨がもたらすサイバー空間の新たな脅威|WebX2025で語られた国家安全保障・金融リスク
大型Web3カンファレンス「WebX」では「クリプト・サイバーリスク: 国家安全保障、金融、Web3」をテーマとしたパネルセッションが開催され、金融犯罪や仮想通貨犯罪を助長すると同時に防止にも役立つという二面性を持つテクノロジーの使用に焦点が当てられた。
14:52
GateグループCEOのハン博士がCEX・DEX市場動向を解説、今後の日本展開計画も明らかに|WebX2025
Gate.ioのリン・ハンCEOがWebX 2025で登壇。世界3,600万ユーザーを抱える同社がCEXとDEXの市場分析を発表。2030年までのビットコイン価格予測や日本でのライセンス取得、2025年中の日本市場参入計画について言及した。
13:55
ギャラクシー・デジタル、800億円相当のソラナを取得 ノボグラッツCEOは「ソラナシーズン」と評価
「ソラナシーズン」とみなすギャラクシー・デジタルは過去24時間で231万SOLを取得。フォワード・インダストリーズへの16.5億ドル投資参加に関連する動きか。
13:14
米国でハイパーリキッドETF申請計画|Paypalもステーブルコイン提案へ参加
バンエック社が米国でハイパーリキッドのステーキングETFを米国で申請予定。パクソス社もペイパル連携でステーブルコイン提案を発表。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧