はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

急落後のビットコイン動向、ヘッジファンドのネットショートは過去最大規模に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末7日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比87.1ドル(0.22%)安の38,798ドル、ナスダック指数はポイント(0.%)高の17,133で取引を終えた。

米ビデオゲーム小売り業のゲームストップ(GME)株が前日比39.3%安の28.2ドルまで暴落。2021年のミーム株ブームの火付け役として知られる「ロアリング・キティ(キース・ギル氏)」が3年ぶりの生配信を予告して急騰していたが、当日の動画配信では市場期待を上回ることはなく失望売りが先行した。

前倒しで発表した暫定決算が冴えなかったことに加え、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で最大7500万株の増資計画が明らかになったことも重なった。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが前日比5.0%安の244ドルに反落した。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比188円(0.49%)高の38,872円となった。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比%高の1BTC=69,646ドルに。

BTC/USD日足

先週末の8日には、上値のブレイクアウトに失敗し、まとまった売りが出て急落する場面があったが、その後は様子見基調でジリ上げに。

CoinGlassのデータによると、暗号資産(仮想通貨)先物市場における7日のロングポジションのロスカット(強制清算)総額は3億6,000万ドルに達した。過度なレバレッジポジションが一掃されたことを示している。

中でも、高騰していたミームコインのDOGE、PEPE、dogwifhat(WIF)の清算額が突出しており、いずれも10〜20%の下落率となった。

オンチェーンアナリストのWilly Woo氏は、BinanceのBTC/USDTペアにおける清算ヒートマップ(Liquidation Heatmap)を背景に「先物市場の投機的なロングポジションが清算されない限り、不安定な相場が続くだろう。クジラ(大口投資家)の動きに巻き込まれないよう注意を払うべきだ」と警鐘を鳴らしていた。

12日21時半からCPI(米消費者物価指数)発表を控えるほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日本銀行の金融政策発表など重要指標が目白押しであり、ポジション調整の動きが生じやすいだろう。

関連:週央のCPIとFOMC結果次第で、ビットコインは出鼻を挫かれる可能性も|bitbankアナリスト寄稿

過去最大規模のネットショート

5日に過去2番目の規模の資金流入(8億8000万ドル)を観測するなど、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)が19日連続で資金流入を記録している一方で、ヘッジファンドはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で過去最大規模のネットショートを増やしている。

これは、ヘッジファンドの心理が弱気に傾いていることを示しており、ショートポジション(売りポジション)がロングポジション(買いポジション)を大幅に上回っていることを意味する。しかし、その一方で潜在的なショートスクイーズリスクも指摘されるところだ。

Xに投稿したzerohedge氏は、2008年のVolkswagenや2021年初頭のGameStopの株価急騰劇を例に挙げ、同様のショート・スクイーズが発生する可能性を示唆した。ビットコイン価格が想定を超える水準まで押し上げられた場合、売り方は損失を限定するための買い戻しを迫られる可能性が高い。

この点について、21st Capitalの共同創業者であるSina氏は、CMEでショートポジションを持つヘッジファンドが、他の暗号資産(仮想通貨)取引所で現物ロング(先物ショート)のキャリートレードを行なっている可能性もあるとの見方を示した。

市場の歪みが生じた場合に現物市場と先物市場の価格差を利用して利益を得ることができるほか、ビットコインの価格変動に対するリスクをヘッジしている可能性が考えられる。

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

Rekt Capital氏は、ビットコイン(BTC)が半減期後の再蓄積によって過去最高値をブレイクアウトして高騰すれば、第2四半期にかけて市場の流動性が高まり、アルトシーズンが再来するとの見方を示している。

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/24 木曜日
14:00
メルカリ、XRPを三つ目の取り扱い銘柄に 仮想通貨取引サービスで
メルカリ子会社のメルコインがXRP取引サービスを4月24日より開始。メルペイ残高やポイントで1円から購入可能。既存のBTC・ETH取引に加え第三の選択肢も提供。
13:47
バイナンス、ALPACAなど4銘柄を5月2日に上場廃止へ 価格急落
バイナンス(国際版)がALPACA、VIB、PDA、WINGの上場廃止を決定。対象銘柄は最大28%下落し、市場に影響を与えている。廃止理由や各通貨の概要も解説。
13:15
東電関連企業GGGとDEAが共創、Web3×地域観光×市民参加型ゲームでインフラ保守の未来を切り拓く
ゲーム関連のDEAと東電らの関連会社であるGGGが合弁会社「Growth Ring Grid」を設立。「インフラの民主化」をテーマに、ゲーミフィケーションとWeb3技術を活用した参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」の社会実装を拡大。
12:45
ライオット、コインベースとビットコイン担保で142億円の融資契約を締結
マイニング大手ライオット・プラットフォームズがコインベースと1億ドル上限のBTC担保融資契約を締結した。また、ビットコイン購入戦略も取っており、19,223BTCを保有している。
12:09
ビットコインETFに過去最大級の資金流入、純資産総額1000億ドルの大台に
トランプ関税ショックの懸念後退に伴い、ビットコイン現物ETFに過去最大級となる9.3億ドル/日が流入。純資産総額は1000億ドルの大台を突破した。コインベース幹部は『個人投資家が撤退する中、政府系ファンドや機関投資家がインフレヘッジとして積極採用』と市場構造の変化を指摘する。
11:20
ビットコインの比較的低ボラティリティが企業採用を促進=ブルームバーグ・インテリジェンス
ブルームバーグ・インテリジェンスは、株式市場より低いビットコインのボラティリティが企業によるBTC採用を促進する可能性を指摘。現在Strategyが53万以上のBTCを保有し企業保有量トップ。新会計ルール導入を前に企業の姿勢に注目が集まる。
10:05
ステーブルコインの普及狙い、ペイパルがPYUSDで年率3.7%の利回りサービス開始予定
決済大手ペイパルが、ステーブルコインPYUSDで年率3.7%(予定)の利回りプログラムを米国ユーザー向けに提供開始予定だ。PYUSDは加盟店での決済などにも使用できる。
09:35
Web3サッカーゲーム「FIFA Rivals」、6月に正式にローンチへ
Mythical Gamesは、Web3サッカーゲーム「FIFA Rivals」のローンチスケジュールを発表。5月に地域を限定してプレリリースを行い、6月に世界規模でローンチするとしている。
08:50
ビットコイン急反発、トランプの手のひら返しに反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、トランプ米大統領がFRBパウエル議長の解任発言を撤回したことや、対中関税に対しても緩和姿勢を示したことが市場に好感され、米株価指数と連動するかたちで上昇した。
08:25
イーサリアムの価格動向分析 潜在的売り圧水準やETF資金流入反転などに注目
仮想通貨イーサリアムの価格動向についてグラスノードが次の売り圧(供給壁)の可能性を指摘。機関投資家のETF資金流入再開と大口投資家の大量購入、さらにヴィタリックによる最大100倍の性能向上をもたらす「RISC-V」提案が注目を集めている。
07:45
イーロン、業績低迷でDOGE省の関与時間を大幅縮小 テスラはビットコイン保有を継続 
テスラは25年3月末時点で仮想通貨ビットコインを11,509BTC保有しており、これは1,550億円に相当する。同社のビットコイン保有戦略も投資家からの注目度が高い。
07:20
ロシア中央銀行、『高度な適格投資家限定』の仮想通貨取引所を開設へ
ロシアの中央銀行と財務省が「高度な適格投資家」限定の仮想通貨取引所を開設予定。1億ルーブル以上の投資資産または年収5,000万ルーブル以上の富裕層のみが利用可能。プーチン大統領指示による実験的法的制度の一環である。
06:55
コインベース株に30%上昇余地か、ベンチマークが規制環境改善を背景に強気見通し
投資銀行ベンチマークがコインベース株のカバレッジを開始し、252ドルの目標株価を設定。ステーブルコイン法案の成立見込みなど規制環境の改善が仮想通貨最大手の成長を後押しするとの見方を示す。
06:10
42000BTCのビットコイン保有予定、ソフトバンクら出資の「21キャピタル」が世界3位の保有規模で設立へ
ソフトバンクグループとテザーの支援を受ける新会社「Twenty One(二十一)」は4.2万ビットコインを保有して設立へ。ジャック・マラーズCEO率いる同社は1株あたりのビットコイン保有量最大化を使命に、SPAC経由で上場を目指す。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧