国境を越えた包括的な支援パッケージ
株式会社Gincoは5日、企業のWeb3事業を支援する戦略の一環として、株式会社博報堂キースリーとの戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
この提携により、両社はグローバルなWeb3ビジネスを推進する企業に向けて、国境を越えた包括的な支援パッケージを共同開発し、国内外の事業者に提供する計画だ。支援内容には、トークンおよびサービスに関するマーケティング支援、トークン上場の支援、ブロックチェーン活用の拡大、B2Bマッチングの支援、そしてイベントやハッカソンの企画運営支援が含まれている。
Web3ビジネスは、ブロックチェーンネットワークを活用することで、国境を越えたサービス提供が可能である。しかし、実際のビジネス展開には、各国の規制や商慣習に適応する必要があり、これがWeb3の可能性を最大限に引き出す上での課題となっている。
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APAC諸国から日本市場へのアクセスも提供
こうした課題に対応するため、Gincoと博報堂キースリーは、Web3企業の国際展開を支援するための強力なゲートウェイを共創することを目的に、今回のパートナーシップを締結した。
Gincoは、エンタープライズ向けに迅速かつ安全で費用対効果の高いブロックチェーン活用を実現するインフラを提供しており、特にウォレットやノードの分野で国内トップの実績を誇る。同社は日本、シンガポール、インドに拠点を構え、Web3分野で深い専門知識を持ち、高品質なインフラサービスを提供してきた。
これまでに、日本やAPAC諸国のWeb3プロジェクト、投資家、取引所との広範なネットワークを構築しており、今回のパートナーシップを通じて、企画からインフラ構築、運用まで一貫してサポートするアドバイザリーサービスを提供する予定だ。
一方、博報堂キースリーは、株式会社博報堂とAstar Networkを開発するStake Technologies PTE. LTD.のCEOである渡辺創太氏が共に2022年12月に設立した企業である。
同社は博報堂グループ内の流通チャネルとネットワークを活用し、主にAPAC諸国から日本市場へのアクセスを提供する。博報堂キースリーのマーケティング専門知識と日本の消費者心理や行動に精通したナビゲートによって、クライアントのビジネスは日本の顧客に効果的にリーチすることが可能となる見込み。
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