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ビットワイズが語る:ビットコイン現物ETF承認の壁 WebX2024

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨現物ETFの課題

大型Web3カンファレンス「WebX」では29日、ETF(上場投資信託)と資産トークン化に関するディスカッションが開催された。登壇したのは以下のメンバー。

  • Katherine Dowling(キャサリン・ダウリング)氏:Bitwiseの最高コンプライアンス責任者
  • Henry Zhang(ヘンリー・チャン)氏:DigiFTの創設者
  • Norbert Gehrke氏(司会:ノルベルト・ゲルケ):Tokyo FinTechの創設者

「WebX」は国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」を運営する株式会社CoinPostが企画・運営し、一般社団法人WebX実行委員会が主催するWeb3カンファレンスで、今年は8月28日と29日に「ザ・プリンスパークタワー東京」で開催された。

ダウリング氏は、今年、米国で初めてビットコイン現物ETFの取引が開始された重要性を強調し、機関投資家と個人投資家の双方が証券口座からビットコインへの投資可能になったことを語った。11銘柄に、ビットワイズの「BITB」も含まれる。

また、最高コンプライアンス責任者として、SEC(米国証券取引委員会)との申請プロセスに関与してきた。ダウリング氏は、有価証券としてビットコイン現物ETFを提供することに伴う課題、SECとの対話について具体的に言及した。

償還方式がポイント

ビットワイズやブラックロックを含む、ビットコインETFの発行企業は、SECと数ヶ月をかけて議論してきた。その際に直面した重要な課題の一つは、ETFの「設定・償還(交換)方式」だという。

ダウリング氏によると、SECは金ETFなどの先例を踏まえ、現金償還方式しか承認しない姿勢を示した。その結果、伝統金融に馴染みのある「現金設定・償還方式(Cash Create方式)」が最終的に採用された。

現金償還方式では、ETFを現金で設定し、ETF運用会社が対象の現物を買い付け、償還時には運用会社が保有する現物を現金化して償還する仕組みである。ダウリング氏は、この方式について「BTC現物償還より手間がかかるが、折衷案となった」と述べ、現物ETF実現に向けた企業努力を強調した。

一方、DigiFT創設者のチャン氏は、「ビットコイン現物ETFは、伝統金融においてBTCをラッピングするような商品であり、Web3でのトークン化に近い存在だ」と指摘。「伝統金融に浸透すれば、本物のトークン化への認知度がより広がり、より採用されやすくなってくるだろう」とコメントした。DigiFTは、シンガポールでライセンスを取得しており、RWA(リアルワールド資産)のトークン化を展開している。

ビットワイズは、ビットコイン現物ETFなどを提供する米国の仮想通貨運用企業であり、ブラックロックやメタ、グーグルなどの出身者が在籍している。ビットコインETFの上場申請におけるノウハウを活かし、7月末にはイーサリアム現物ETF「AETH」も発売に漕ぎつけた。

最近、BitwiseはビットコインETFの投資家基盤を拡大中であり、8月19日にはロンドンを拠点とする仮想通貨ETP(上場取引型金融商品)発行会社のETCグループを買収、27日には競合の投資信託「オスプレイ・ビットコイントラスト(OBTC)」を買収し、既存のビットコイン現物ETF「ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)」と合併することを発表した。

関連:ビットコイン現物ETFの投資家基盤拡大へ、米ビットワイズが競合OBTCを買収

▼登壇者概要

Katherine Dowling氏(Bitwiseの最高コンプライアンス責任者)

ハーバード大学法学大学院卒。Bitwiseでは経営管理チームに所属し、法務の最高責任者も務める。同社に入社する前にも金融企業や未公開株式投資会社で最高コンプライアンス責任者や法務の最高責任者を務めた。

連邦検事として10年以上勤務したこともあり、過去にはインサイダー取引、詐欺、マネーロンダリングなどを立証するために、米証券取引委員会(SEC)や米連邦捜査局(FBI)らと協力したことがある。

Henry Zhang氏(DigiFTの創設者)

スタンダードチャータード銀行やシティといった金融大手企業などで幹部を務めた経験を持つ。

テクノロジーを活用して、既存の金融システムが抱える多くの課題を解決しようと取り組んでおり、DeFi(分散型金融)とCeFi(中央集権型金融)、従来の金融の架け橋になろうと努めている。

Norbert Gehrke氏(Tokyo FinTechの創設者)

これまでキャリアの大半を資本市場に費やし、ゴールドマン・サックスのテクノロジー部門やバークレイズの投資銀行部門でマネージングディレクターを務めた経験を持つ。

現在はTokyo FinTechの他に、複数のフィンテック企業の投資家やアドバイザーを務めている。

▼WebXとは

WebXは、世界各国からWeb3を中心に最先端技術の有望プロジェクトや企業、起業家、投資家、開発者が集うアジア最大級、日本最大のWeb3カンファレンスです。

昨年7月25日〜26日にかけて東京国際フォーラムで開催した「WebX 2023」では、多数の出展者と来場者にご参加いただき、来場者数16,500人、スピーカー数290人、協賛・協力企業372社(団体含む)と、想定を大きく上回る反響を集めました。2024年は、8月28日(水)と29日(木)の2日間、ザ・プリンスパークタワー東京に場所を移し、昨年のWebXを大幅に超える企画やテーマで2年目のWebXを開催します。

カンファレンスに参加することで、Web3分野における世界中のトッププロジェクトや創業者らを招いた講演(日本語同時通訳対応)、ネットワーキング機会、主要ブロックチェーン開発チームによるワークショップやサイドイベント、様々な企業やプロジェクトの展示会に参加できます。

▼WebX開催背景

日本市場は、政府によるWeb3政策の後押しを受け、世界各国から大きな注目を集めています。新たなイノベーションとビジネスの創出に本腰を入れ始めた日本ですが、ユースケースの創出やグローバル化など、さらなる取り組みの加速が求められています。

また、日本の多くの事業者からは、Web3事業を進めるための知識やビジネスアイディアの構築、企業ネットワーク、事業人材など、様々な面で課題が浮き彫りになっています。

このような背景から、CoinPostはWeb3分野で国際間交流と情報・人材の流通網を確立できる国際カンファレンスの実現が、アジア市場における日本のブロックチェーン産業全体の成長に必要不可欠であると考えています。本カンファレンスを、政府のWeb3改革を後押しし、Web3を通じてグローバルと既存産業の架け橋となる場にしたいと考えています。

▼カンファレンス概要

開催日 2024年8月28日(水)・29日(木)
開催場所 ザ・プリンスパークタワー東京
主催 一般社団法人WebX実行委員会
企画/運営 株式会社CoinPost/一般社団法人WebX実行委員会
公式サイト https://webx-asia.com/ja/
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