はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

メタプラネット、正式にビットコイントレジャリー企業へ 7年ぶりに営業黒字へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン蓄積を継続

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を戦略的に購入し続けている国内上場企業のメタプラネットは18日、同日開催の取締役会で、ビットコイントレジャリー事業の開始を決議したと発表した。

これまで財務管理戦略の一環としてビットコインを購入・蓄積してきたが、この取り組みを一歩前進させると説明。融資、株式、転換社債などあらゆる金融手法を用いた効率的なビットコインの購入・蓄積を行うことを事業として確立・明確化したと述べている。

ビットコインの購入・蓄積を明確に事業化してビジネスの中核にすると説明しているが、事業概要はこれまで発表されている内容と同様。今回の発表では、ビットコイントレジャリー事業の概要は以下の3つだとしている。

  • ビットコインの購入・蓄積
  • プットオプション売取引
  • ビットコインマガジン

1つ目の購入・蓄積については、今後も「BTCイールド」を主要経営指標として活用していくと説明。BTCイールドとは、メタプラネットのビットコイン保有総額と完全希薄化発行済普通株式数の比率が、比較対象期からどのように増減したかを表す変化率を指す。

例えば、BTCイールドがプラスで推移する場合、希薄化以上に1株当たりのビットコイン枚数が増えることになる。これからも同社は、BTCイールドが高くなるような資金調達の手法として、融資、株式、転換社債などあらゆる選択肢を検討し、積極的にビットコインの購入・蓄積を進めていくとした。

関連メタプラネット、ビットコイン購入資金45億円を調達 追加50億円も計画

2つ目のプットオプション売取引とは、ビットコインのプットオプションの売取引を今後も行なっていくということ。この取引でビットコイン価格の変動性を活用してプレミアム収入を生み出し、主要な収益源に育てていくとしている。

プットオプションとは

特定の商品を将来のある期日までに、その時の市場価格に関係なくあらかじめ決められた特定の価格で売る権利のこと。あらかじめ決められた価格のことを「権利行使価格」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

関連メタプラネット、ビットコインプット取引で新収益戦略 約2億円の利益

3つ目のビットコインマガジンは、11月に発表した「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権取得に関するもの。メタプラネットはこの業務について「世界をリードするビットコインメディアブランドを日本に導入する原動力となり、ビットコインの採用と教育においてグローバルリーダーとなるという当社のコミットメントを展開していく」と述べている。

連結業績予想

メタプラネットは18日、2024年12月期の連結業績予想も発表した。最近の業績動向を踏まえて、連結業績予想を開示することも取締役会で決めたと述べている。

注目すべき点は、2017年12月期以来の連結営業利益が計上できる見込みとなったこと。2024年12月期にホテル事業で客室の稼働率と単価の両方が上昇し、売上と利益が共に好調に推移したため、売上高370百万円、営業利益135百万円を計上できる見込みとなったとした。

また、これにはビットコインのプットオプションの売取引も貢献していると説明。ビットコインの価格上昇に伴い期間収益が520百万円となる見込みであることから、販管費の385百万円を差し引いても、好調だったホテル事業と合わせて、連結営業利益が計上できる見込みとなったと述べている。

なお、18日時点で1,142.287BTCを保有するビットコインについては、12月31日時点の価格を予想することが難しいため、経常利益と当期純利益の予想を開示しないと説明。18日時点のビットコインの評価損益については、約74億4,600万円だとした。

18日9時5分までにXで上記2つの発表を行ったメタプラネットの同日の株価は、取引開始後9時台に一時4,065円まで上昇するも、終値は3,520円だった。

関連なぜ企業がビットコインを保有し始めているのか?マイクロストラテジーとメタプラネットの事業戦略は

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

関連おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧