ステーキングの知見を収集
暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するビットバンクは26日、ビットコイン(BTC)ステーキングのプロトコル「Babylon」が段階的に進めているメインネットのローンチに参加したことを発表した。
Babylonの技術構成やプロジェクトの方向性に関して調査を進めると説明。そして、ビットコインを含めたステーキングの動向について知見を収集し、今後の事業運営やサービス拡充の検討に活かすと述べている。
Babylonのプロジェクトは8月、プロトコルのローンチを3段階に分けて行うことを発表した。各段階の概要は以下の通りである。
- Phase-1:ビットコイン所有者がビットコインをロックする
- Phase-2:ビットコインのステーキングを有効化する
- Phase-3:複数のチェーンで同じビットコインを同時にステーキングできるようにする
そして、現在BabylonのローンチはPhase-1が進んでいる。Phase-1をさらに段階を細分化して「Cap」として区切り、ビットバンクが加わったのが3番目の「Cap-3」だ。
Capは時間で区切られて進められており、Cap-3は10日に始まって約1週間続いた。それぞれのCapでは主に、ステーキングする際のトランザクションごとのビットコインの上限を段階的に増やしている。
Babylonのプロジェクトは19日、Cap-3までで60億ドル(約9,480億円)相当のビットコインがステーキングされたと報告。この時点のステーカーの数は13万5,000だとした。
なお、ビットバンクは自社のビットコインでCap-3に参加している。
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Zaifも関心
Babylonのプロジェクトは、コンセンサスの仕組みに「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」を採用するブロックチェーンで、ビットコインをステーキングできるようにしようと取り組んでいる。ビットコインは「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用しているため、本来はステーキングはできない。
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Babylonについては25日にZaifが、Babylonのプロトコルを活用して、ユーザーにビットコインステーキングのサービスを提供できるようにするためのプロジェクトを開始すると発表。ビットコインを「持つだけ」から「増やす手段」へ変える機会をユーザーに提供する計画だと説明した。
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大手VCのPaladigmやバイナンスラボなどから出資を受けるなど、注目度が高いBabylonは、運用のためにロックされた資産の総価値「TVL(Total Value Locked)」が、ビットコインブロックチェーンの中ではトップである(DefiLlama参照)。また、イーサリアムのステーキング大手Eigenとの比較では、Eigenが約150億ドルで、Babylonはその3分の1の規模になっている。
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