WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SEC対コインベース訴訟、地裁が手続き停止 証券性についての中間控訴を許可

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券性判断に関する仮抗告を認可

米ニューヨーク南部地区地方裁判所のキャサリン・ポーク・フェイラ判事は7日、コインベース対米証券取引委員会(SEC)の裁判で、コインベースの中間控訴(仮抗告)を認めた。

中間控訴は、判事が最終決定を下す前に行う控訴であり、これが認められることは少ない。関係者によると、この訴訟は次に第2巡回控訴裁判所に持ち込まれ、同裁判所が訴訟を引き受ける可能性が高いとされる。

コインベースは4月、この中間控訴を求める書類を提出していた。

目的としては、SECが、暗号資産(仮想通貨)の取引を「投資契約」として規制できるかどうかという点について、第2巡回地区控訴裁判所(高等裁判所)がただちに検討できるようにするものだ。

フェイラ判事は今回、命令書で次のように述べている。

当事者および法廷助言者の意見を慎重に検討した結果、裁判所はコインベースの申し立てを認め、中間控訴を許可することにした。さらに、裁判所は中間控訴の結論が出るまでこの件の訴訟手続きを保留する。

「ハウィーテスト」の適用方法

コインベースは特に、SECがある資産の証券性を検討するための「ハウィーテスト」を仮想通貨に適用させようとする方法に問題があるとしていた。

このテストの基になった訴訟で、最高裁判所は「証券」を定義する「投資契約」という用語を「共通の事業への金銭の投資を含み、利益が他者の努力のみから生じる取引」だとしていた。

これについてコインベースは、ハウィーテストの適用方法については、SEC委員や米国の議員、判事の間でも意見が分かれていると指摘。仮想通貨取引に適用しようとすると様々な難問が浮上するとも続けていた。

関連:米コインベース、対SEC裁判の証券性判断めぐり中間控訴求める 

フェイラ判事も、意見の相違があることを認め、ハウィーテストを仮想通貨へ適用することについては、控訴裁判所にとっても初めて直面する難しい問題になるとしている。

ハウィーテストとは

米国で行われる特定の取引が、投資契約による有価証券取引に該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. ハウィー社に対する訴訟事件(1946年)に由来する。

法的拘束力はないが、SECはハウィーテストをもとに仮想通貨の銘柄やサービスに対して訴訟を起こしている。具体的には「資金を集めているか」「共同事業であるか」「収益を期待しているか」「収益が他者の努力によるか」を判定するテスト。

▶️仮想通貨用語集

さらに、フェイラ判事は、ハウィーテストの適用方法についての解釈が裁判で決定的なものになり得るとして、次のように中間控訴の重要性を認めた。

この控訴は、ハウィーテストの仮想通貨への適用範囲と適用方法に関する法律上の重要な問題を提起している。

これについては意見の相違が存在する合理的な根拠があり、その解決はSECの執行措置の最終的な終了を後押しする可能性もある。

中間控訴の認可を受けて、コインベースのファリヤー・シルザッド最高政策責任者は、「現在のSEC指導部が、不確実性と混乱を起こし続けようとすることへのさらなる打撃だ」と述べ、フェイラ判事に謝意を表明した。

なお、SECは間もなく立ち上るドナルド・トランプ新政権下では新体制になる。仮想通貨企業に対する訴訟アプローチでも変化があることが期待されているところだ。

関連:米SEC新体制で仮想通貨規制はどう変わる? クリプト・ママらが見解

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/09 金曜日
17:57
ビットコイン短期保有者、含み損での取引所送金が6月以来最大=クリプトクアント
オンチェーン分析企業クリプトクアントによると、ビットコインの短期保有者が24時間で4万5,600BTCを取引所へ送り、うち2万9,100BTCが損失状態だった。米政府の送金を下落の契機としつつ、含み益の積み上がりを本質的な要因とみる。
17:50
ソニーや三井物産ら4氏が語る、実業資産をトークン化する狙い
ソニーグループ、三井物産、Toyota Blockchain Lab、OP Labsの4氏が登壇。エンタメIP、貴金属・不動産、ST社債の事例から、実業資産をオンチェーン化する狙いと顧客とのつながり方を語った。
16:18
ビットコイン、利益確定が年内2番目の規模に 1日約10.3億ドル=サンティメント
オンチェーン分析企業サンティメントによると、ビットコインの実現利益が1日で約10.3億ドルに達し、2026年で2番目の規模となった。8万7000ドル超えまでの上昇を受けた利益確定の集中が、短期的な売り圧力として意識される。
15:42
シトリニ・リサーチ、伝統金融と仮想通貨の「壁」が崩れ始めたと指摘
米調査会社シトリニ・リサーチは8日、伝統金融と仮想通貨を隔てる壁が崩れ始めたとするレポートを公開した。AIエージェントの普及と株式・国債のトークン化を契機に挙げ、SEC特例やハイパーリキッドの事例から投資家の論点を整理する。
14:40
量子攻撃受け得るビットコイン、現在供給量の31.2%に増加=グラスノード
グラスノード共同創業者は8日、公開鍵がオンチェーンで露出したビットコインが626万BTC(供給の31.2%)に上ると集計した。量子コンピューターへの備えとして資産移行を求める声が出るなか、取引所や政府保有分ごとの露出割合も示した。
14:30
トークン化株式の保有者は何を持つか Backpack共同創業者らが解説
トークン化株式の保有者は何を持つのか。ApyxとBackpackがThe Great Rotationで登壇し、米国法の下での権利の中身や原株への交換、24時間取引といった利点を語った。
13:45
JPYC、公取委に情報提供──「決済導入店の割引は消費者利益」
JPYCは9日、ステーブルコイン決済の登場を踏まえ、9月14日に公正取引委員会へキャッシュレス決済市場の競争環境を情報提供したことを明らかにした。導入店の割引・送料無料と加盟店規約の関係についての考え方も公表した。
13:30
ネットフリックス、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編公開 
Netflixは10月8日、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編を公開した。FTXの元CEO、サム・バンクマン=フリード氏とキャロライン・エリソンの関係を軸にした全8話で、配信は11月19日に予定されている。
12:55
「量子コンピュータは脅威だが仮想通貨業界は対処可能」ユーロポールが予防策提示
ユーロポールは仮想通貨の量子脅威に関するレポートを発表。主なリスクはブロックチェーン自体ではなくウォレットの公開鍵暗号にあると指摘。耐量子暗号への段階的な移行を提言した。
12:06
金融庁、書類画像の漏えい受けIC読取前倒しを要請 暗号資産交換業者も
金融庁は9日、本人確認書類の画像を含む顧客情報の漏えいが相次いでいることを受け、金融機関等に対策の点検を要請した。2027年4月の画像送信方式廃止を待たず、ICチップ読取への移行を前倒しするよう求めた。暗号資産取引所の口座開設にも影響する。
11:45
ビットコインコア、送信元を隠す機能の修正を次期版に反映|現行版は未反映
ビットコインコアは、オプション機能のプライベートブロードキャストの接続が通常の接続と関連付けられうる問題の修正を、10月1日に32.x系へ反映した。31.x系向けの反映は未了で、リリース日は決まっていない。
11:35
バイナンス、ブラジルで22の仮想通貨銘柄取引を終了|規制対応で8サービスも制限
バイナンスは9日、ブラジル中央銀行の新たな仮想通貨規制に対応するため、10月27日からブラジルサービスでXVGを含む22銘柄の取引を終了し、ローンを含む8サービスを制限すると発表した。対象ユーザーは10月29日までに現地法人へ移行される。
11:08
トークン化株式取引の約8割が1株未満、IMFが拡大条件を分析
国際通貨基金(IMF)は8日、資産トークン化の拡大に必要な条件を分析した。法的確実性や規制の明確化、相互運用性、決済資産の4点を挙げ、レポ中心の市場規模やトークン化株式の取引実態、拡大に伴うリスクを示した。
10:16
財務省、国債オンチェーン化の3類型を提示 新形態の国債発行も類型に
財務省は8日、国債のオンチェーン対応に関する研究会の初会合で国債トークン化の3類型を示した。MMF受益権の授受から日銀の振替口座簿の対応、制度外での新形態の国債発行まで含む。BUIDLなど海外事例も整理した。
10:05
ビットコイン採掘事業者による売り圧力は緩和傾向=クリプトクアント
クリプトクアントは8日、仮想通貨市場の週間レポートを発表。ビットコイン・マイナーをめぐる収益などの状況が回復し売り圧力が和らいだと分析している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧