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アルゼンチン大統領のミームコイン騒動、金銭授受疑惑で波紋広がる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大統領の妹に賄賂を渡した可能性

アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領の妹は、詐欺の疑いが持たれている新設ミームコイン「Libra(LIBRA)」について、LIBRAを立ち上げたヘイデン・デイビス氏からお金を受け取っていた可能性がある。コインデスクが報じた。

コインデスクはデイビス氏が送ったとされる12月中旬のテキストメッセージを入手。これには、「彼(ミレイ氏)の妹にお金を送っている。彼は私が言うことをなんでも承認し、私の望むことをしてくれる」と書かれていた。

現在、デイビス氏も、ミレイ氏の妹であるカリーナ・ミレイ氏の事務所もコメント要請には応じていない。

背景として、ミレイ氏が14日LIBRAについてソーシャルメディアに投稿した後に、同トークンが急騰し、その後急落。時価総額は一時45億6,000万ドル(約6,940億円)に達したが、その後94%以上下落した。

この過程で、インサイダーであるデイビス氏とその会社ケルシアー・ベンチャーズが管理するウォレットが1億ドル(約152億円)以上の利益を得ていたとして、「出口詐欺」ではないかと騒動になっている。

ミレイ氏は、後に該当するX投稿を削除し、プロジェクトとは無関係であると表明した。さらに、自身を含め政府関係者による不適切な行為があったかどうか判断するために、汚職対策局による調査も決定した。

しかし、野党からは大統領に対する弾劾要求も示唆されているところだ。今回の報道もあいまって、騒動はしばらく収まりそうにない。

なお、LA NACIONが関係筋の話として伝えたところによると、ミレイ大統領の協力者たちは、今回のスキャンダルを乗り越えるための戦略をデイビス氏自身と水面下で協議しているとされる。

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関連企業の弁明

プロジェクトに後から加わる予定だった企業KIPプロトコルは、LIBRAトークンのローンチに関してはヘイデン・デイビス氏が処理を担当しているため関与していないと弁明した。トークンを受け取ったり、それによる利益を得たりもしておらず、LIBRAがいつ公開されたかも知らされていないと述べる。

また、大統領事務所はミレイ大統領がヘイデン・デイビス氏およびKIPプロトコルと会談したと説明しているが、その席で今回のプロジェクトについては話していないとも主張した。

あくまでも、KIP Protocolは、AI(人工知能)ソリューションを中心とする企業だと強調し、それ以外のプロジェクトを売り込むことはほとんどないとも続けている。

同社は騒動発生後、デイビス氏と相談し、LIBRAプロジェクトがローンチで得たすべてのソラナ(SOL)はLIBRAトークンの流動性プールに再注入すること、およびプロジェクトは当初の計画どおり運営されることを確認した。

トランプ大統領の公式ミームコイン

ミームコイン騒動が政治家にとってリスクとなる例としては、米国のドナルド・トランプ大統領による「TRUMP」の件も挙げられる。

例えば、民主党のジェラルド・コノリー議員は、TRUMPコインの事業は、トランプ一族の関連会社CIC Digitalが運営しており、他の関連企業とともにトークンの80%を所有していると指摘。

倫理の専門家が、トランプ氏が「大統領職を利用して金儲けをしている」との懸念を表明しているとも話していた。

関連米民主党議員がトランプ大統領による利益相反の可能性を示唆

一方で、トランプ政権でAI・仮想通貨特命官を務めるデビッド・サックス氏は、トランプ大統領の公式ミームコインについて、個人的な見解としつつミームコインは野球のカードコレクションなどにも似た「収集品」にあたるため、問題はないとの見解を示した。

ミームコインとは

インターネット上で話題になることで人気を集めるコイン。代表的なものにイーロン・マスク氏がSNSで言及することで取引量が急増したドージコイン(DOGE)がある。2020年にドージコインを踏まえてリリースされたSHIBA INU(SHIB)も存在。

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