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仮想通貨基盤のブロックチェーンゲームで日本円が利用可能に、市場規模の急拡大も|上場企業モバイルファクトリー子会社

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仮想通貨基盤のブロックチェーンゲームで日本円が利用可能に
上場企業モバイルファクトリー子会社が、ブロックチェーンゲームを日本円で利用可能な画期的なシステムを開発した。中小ゲーム会社参入を見込むとしており、将来的には大手ソシャゲメーカーの参入など市場規模拡大が期待される。

仮想通貨基盤のブロックチェーンゲームで日本円が利用可能に

日本経済新聞の報道によると、上場企業モバイルファクトリー(3912)の子会社「ビットファクトリー」は、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を使ったゲームなどのアプリを、法廷通貨の日本円でも利用できるシステムを開発した。

dAppsと呼ばれるブロックチェーンアプリは、ゲーム内で購入したアイテムの所有情報をブロックチェーンに上書きする際に、トランザクションを通すための手数料としてGas代(少額のイーサリアム)が必要となる。

トランザクションが混雑していた場合には、Gas代が10倍に高騰したり、挙動が極端に重くなり、アイテム購入時など肝心なところで取引注文が通らないケースも散見され、イーサリアムブロックチェーンのスケーラビティ問題として様々な課題に直面していた。

最近話題の国産dAppsゲーム「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」のように、サイドチェーン「LoomNetwork」を採用するなど、これらの問題改善に取り組み、一定の成功を収めた事例もあるが、業界としては黎明期の最中にあり、試行錯誤している段階だ。

現状の課題点と投資需要

課題はこれだけではない。

ブロックチェーンのアプリ最大の課題として、円やドルなどの法定通貨に対応しておらず、仮想通貨イーサリアム(ETH)の購入や、METAMASKなどの専用ウォレット情報が必要になるなど、初心者には難しい部分があり、参入障壁の高さがネックとなってきた。

今回のサービス提供で日本円でも遊べるようにすることで、ユーザー数の裾野を広げる狙いがあるという。

ガンホーのパズドラやミクシィのモンストなどを筆頭に一世を風靡した、iPhoneなどでプレイ可能なスマホアプリゲームは開発競争が激化して久しく、開発資金も跳ね上がっている現状がある。スマホならではのUI/UXを活かしたゲーム性も開拓し尽くされていることで、若干食傷気味であることも否めない。

そんな中、世界No.1のdAppsアプリでもDAU(デイリーアクティブユーザー)1000程度でありながら、その特質性から相当以上の収益性を生み出すこともあるブルーオーシャンは、メーカーから見ても魅力的であり、新たな収入源として中小のゲーム会社の参入を見込む。

2018年の下落トレンドで仮想通貨(及び株式)市場全体が軟調にある中、ゲーム内アイテムの高騰と高値での売却を狙った”投資家の投機需要”も高まりつつあり、ゲーム課金というより、投資先の一つとして見ているプレイヤーも少なくない。

dAppsゲームの特長として、既存のソシャゲと異なり、アイテムの発行数や所有権がブロックチェーンで担保される点も挙げられる。

何らかの事情でゲームからの引退を余儀なくされたり、運営事情でサービス自体が終了しても、ゲーム内のデジタルアセット(キャラクターや武器・防具などのアイテム)を別のゲームに取り込んで遊ぶとことが可能で、他社とのコラボなども行いやすい。

日本円が使用可能になる意義

今回発表されたシステムは、ビットファクトリーが手数料払いを代行することで、イーサリアムなどの仮想通貨を所有していないユーザーでも、日本円だけでアイテムを購入できるという利点がある。

従来は、日本の法律の問題もあり、日本円への対応は難しいのではないかと考えられてきたが、システムローンチにあたり、規制当局の承認を得ているものと思われることから、dApps業界にとっても極めて大きな一歩だと言えるだろう。

市場規模拡大に伴い、将来的には日本を代表する大手ソシャゲメーカーのdAppsゲーム市場参入なども期待できる。

21日からテスト版を始め、システムの完成度やユーザーの反響などを確かめるという。

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