はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC長官、次の「ビットコインETF審査」を4月上旬に控え可否判断に再び言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SEC長官がビットコインETF可否判断に言及
米SEC長官Jay Clayton氏は、次回のビットコインETF可否判断日程を4月上旬に控えている今、承認に必要な条件について改めて言及した。

SEC長官がビットコインETFについて

米証券取引委員会(SEC)の長官であるJay Clayton氏は、米メディア「FOX Business」のインタビューで、ビットコインETF承認のために必要な項目について言及した。

インタビューでClayton氏は仮想通貨に対して否定的な立場ではないとしつつも、投資家保護の観点から、SECがビットコインETFを承認するための必要項目を再度強調した。

今、私が懸念しているのは、価格操作されない取引環境が実現されるかという点です。

そうした環境を構築するためには、しっかりとした規制とカストディが必要となります。

カストディに関しては、多くの企業が新規参入を行なっており、ニューヨークの大手投資ファンドがIBMのプライベートクラウド技術を利用し機関投資家向けの仮想通貨カストディを提供を密かに開始していたことも、先日発表されている。着々と、周辺整備が進む中で、規制に対する見解は未だはっきりとしない部分が多い。

これらの制度化が進むことが一つの鍵になる点を強調するClayton氏は、11月下旬に開催された大型仮想通貨カンファレンス「Consensus Invest」でも、主に「市場操作のリスク」と「ETFの現物である資産の徹底したカストディ(安全・管理)」の2点が仮想通貨環境に欠けていると発言しており、同じスタンスを取り続けている。

CoinPostの関連記事

米SEC長官が「ビットコインETF承認・有価証券問題」の必要事項を明確化|仮想通貨リップル(XRP)証券性に関する質問も
米SECの長官を務めるJay Clayton氏は米国27日に開催された大型カンファレンスConsensus Investで登壇し、ビットコインETFや仮想通貨の有価証券問題等について言及したことが注目を集めている。また未だ不透明なままのリップルの証券性についても触れた。

またClayton氏は、SECのこれまでの有価証券に対するルールと仮想通貨へのアプローチが合致する可能性についても示唆した。

仮想通貨技術は既に素晴らしい将来性を見せているが、(仮想通貨の規制へのアプローチは)我々のこれまでの(有価証券のような)資金調達法に対するスタンスと重なっている可能性がある。

「ビットコインETF」迫る審査

今年の2月19日(米国時間)、「VanEck版ビットコインETF」の申請を「連邦官報」で公開したことで、審査判断に関するカウントダウンを開始している。

出典:SEC

SECのルールでは、連邦官報に掲載された時点から45日以内、可否判断または判断期間の延長を下す必要があり、仮に延長が必要であれば、45日+45日という期間内で、上記の判断もしくは延長の決定を決めなくてはならない。

このルールに基づき換算すると、「ビットコインETF」に関する審査判断は「4月上旬」ということになる。

しかしClayton氏からの今回の発言によると、ビットコインETF承認への道のりは険しそうだ。

米SEC長官、最近の動き

最近Clayton氏は、仮想通貨の有価証券に係る独自の見解を示したことで話題となった。

米SEC企業金融部門のディレクターであるWilliam Hinman氏は2018年6月、SECの関係者としては初めてイーサリアムの有価証券性について、ビットコインやイーサリアムは特定の機関によって集権的な管理が行われていないため、証券上の規制対象とならないとの考えを示していたほか、「当初有価証券的な側面を持つ通貨も、時間とともにネットワークの分散化が進む事で、資産としての性質は変化しうる」と言及していた。

これまで個人的な見解であるとしていたHinman氏のこれらの発言に関して、Clayton氏が、米議会下院議員Ted Budd氏に送った文書の中で「私はデジタル資産の取引が投資契約に(期間や条件によって)該当しなくなることもあると述べたHinman氏の説明に同意する。」と初めて賛同の意を表した。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨イーサリアムの「有価証券非該当」米SECによって撤回される可能性が浮上
SEC職員の出した声明は、彼らの個人的見解を表したものであり、それ自体に強制力は発生しないとSEC委員長のClayton氏が示した。
米SEC長官、ブロックチェーン投資の将来性を楽観視|バランスの取れた規制を強調
米SEC長官のClayton氏が国会上院の公聴会にて、ブロックチェーン技術・仮想通貨・ICOの現状と将来性について発言し、特にDLT投資の将来性を楽観視している。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧