はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムのコア開発者「ファンダメンタルズが重要」仮想通貨市場の現状に対する見解を示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム開発者、仮想通貨市場の現状を語る
イーサリアムのコアデベロッパーであるLane Rettig氏が取材に応じ、現在の仮想通貨市場やイーサリアムの現状についての見解を示した。

イーサリアム開発者、仮想通貨市場の現状を語る

イーサリアムのコアデベロッパーであるLane Rettig氏は、仮想通貨メディア「Crypto Globe」の取材に応じた

現在Rettig氏は、イーサリアム財団でEwasm開発チームのメンバーとして開発に従事している。この取材で同氏は、現在の仮想通貨市場の現状について、見解を示している。

2017年から2018年にかけて、仮想通貨価格と実利用ケースでは大きな乖離があった。現在もこれに当てはまるかもしれない。

一部のブロックチェーン・プロジェクトやネットワークでは、利用事例やdAppsが一つも存在しないにも関わらず、価格が非常に高いものも存在している。

これからも市場は、しばらくの間、現実から乖離したものになるだろうと思っている。今のところ、実際のユースケースと価格には相関性は見られない。だから私は、価格よりもファンダメンタルズを注視するようにしている。

ファンダメンタルズが重要だとする同氏は、これからもイーサリアムが取り組むべき事項として、以下の3点を挙げた。

・ベースレイヤーのスケーリングなどの、インフラ構築

・UXや利便性にフォーカスすること

・開発を効率化するため、コミュニティやデベロッパーツールにも、しっかりと目を向け続けること

これらの開発などを突き進めていくことで、より一層の普及につながると見ているようだ。

中央集権的なアプローチで、様々なソリューションが提供される中で、それらを非中央集権的なソリューションに置き換える必要はあるのかとの質問に対しては、以下のように話した。

この世に存在するアプリケーションのほぼ全てにおいて、中央集権的ソリューションによって提供されたサービスの方がクオリティは高い。

また、非中央集権性によって利益がもたらされるアプリケーションは、耐検閲性やトラストの最小化、強いプライバシーを求められるものなど、(適用範囲は)大幅に限られている。

ただ、こうしたケースに非中央集権性がもたらされることで、大きな変化が生まれる。この技術は、以前は不可能だったことを可能に変えるものだ。

また同氏は、現在のイーサリアムについて「現在のイーサリアムは大変に便利だと思う。以前は実現不可能だったことを実現できるため、毎日このプラットフォームを使っている。これはイーサリアム無しでは出来ないことだ。イーサリアムには、すでに自律分散型通貨(トークン)と自律分散型組織(DAO)の二つのキラーアプリが存在している。」と言及し、イーサリアムは現状でも十分に使いやすいとした。

Buterin氏もイーサリアム・プロジェクトに言及

先日放送されたポッドキャスト「Into The Ether」にて、イーサリアム共同設立者Vitalik Buterin氏も、Rettig氏が重要だと指摘した、イーサリアムのガバナンスについて語っている。

2016年に起きたDOS攻撃(Denial of Service attack)への迅速な対処や、先日行われたアップグレード「コンスタンティノープル」のローンチ前にバグが発見された際、数時間以内に、控えていたアップグレードを素早く延期させた例を引き合いに、以下のように述べている。

イーサリアムのガバナンスは過小評価されている。というのも、(ガバナンス自体に)クールな名前を付けたり、宣伝をすることができないからだ。

(中略)

実際には、ガバナンスのプロセスに不平を抱く人々も存在するが、一方で、イーサリアムのガバナンスによって最終的に得られた結果は、とても素晴らしい。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

CoinMarketCap、仮想通貨の格付け機能「ヘルスランキング」を実装|イオス、イーサリアムがS評価、ビットコイン、リップルはA評価
同格付けは、ビットコインやリップルなどの仮想通貨プロジェクト単位の「健全性」を測定するもので、 ・プロジェクトの成熟度 ・ユーザーアクティビティ ・開発の進捗及び活性度 などから総合評価される。
SEC長官「イーサリアムの非有価証券」発言に初の賛同|仮想通貨の発展で重要な事例に
SEC長官であるJay Clayton氏が、仮想通貨イーサリアムが有価証券に該当しないと見解を示していたSECコミッショナーの見解に賛同していたことがわかった。SEC長官としての明確かつ前向きな見解が示されたのは初めてで、規制対象外となれば、ビットコインに続く2例目となる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/13 木曜日
11:25
ブラジル大統領、押収仮想通貨の即時売却を合法化する法案を提出 組織犯罪対策強化へ
ブラジルのルラ大統領が犯罪捜査で押収した仮想通貨を裁判結果前に売却できる法案を議会に提出した。中央銀行は今週、仮想通貨事業者への認可制導入を含む新規制も公表している。
10:25
ユーザー資金を凍結できる16ものブロックチェーンを特定、分散化の観点で議論呼ぶ=Bybit
仮想通貨取引所Bybitがユーザー資金の凍結機能を持つブロックチェーンを特定した。ハッキング対策に有効だが、分散化の理念と矛盾するとの指摘もある。
10:15
SBIグループで資産運用|証券・銀行・仮想通貨投資を効率的に
証券・銀行・仮想通貨を1つのエコシステムで管理できるSBIグループ。スマホ1つで株式、投資信託、金ETF、仮想通貨への投資を始められます。手数料優遇、ポイント連携、スムーズな資…
09:45
ヤフー・ファイナンス、ポリマーケットと提携し予測市場ハブを数カ月以内に開設へ
ヤフー・ファイナンスが予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、新たな予測市場ハブを立ち上げる。経済や市場動向の確率データと分析を組み合わせて投資家を支援。
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。
08:30
JPモルガン、ベースチェーンで「JPMコイン」提供開始
JPモルガンが米ドル建て預金トークン「JPMコイン」を機関投資家向けにイーサリアムL2のBase上で提供開始した。B2C2、コインベース、マスターカードがテスト取引を完了している。
07:55
スイ、ネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内ローンチ
ブロックチェーンのスイ(SUI)がネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内に立ち上げる。ストライプ傘下のブリッジが発行し、主要プラットフォームとの相互運用性を備える。
07:12
サークル、独自ブロックチェーン「Arc」向けトークン発行を検討 USDC流通量は前年比2倍超
ステーブルコイン発行企業サークルがArcブロックチェーン向けネイティブトークンの発行可能性を発表した。第3四半期のUSDC流通量は前年比108%増の737億ドルに達し、純利益は202%増加している。
06:50
観光客向け消費税還付をステーブルコインで実証実験、韓国NH農協銀行がアバランチなどと協力
韓国NH農協銀行がアバランチ、ファイアブロックス、マスターカードと協力し、ステーブルコインを使用した観光客向け消費税還付のデジタル化実証実験を開始した。
06:10
ナスダック上場BTCマイナーBitdeer、米国で建設中のマイニング施設で火災発生
米オハイオ州で建設中のビットディアのビットコインマイニング施設で火災が発生し、2棟が炎上した。負傷者はなく、まだマイニング機器は設置されていなかった。
05:55
米SEC委員長、仮想通貨の分類体系を明確化へ
SECのアトキンス委員長が仮想通貨のトークン分類体系を数カ月以内に検討すると発表した。ハウイテストに基づき有価証券に該当するトークンを明確化し、ネットワークトークンやミームコインの多くは管轄外となる見込みだ。
05:30
世界初のZcash保有企業サイファーパンク、ウィンクルボス兄弟主導で91億円調達し20万ZEC取得
リープ・セラピューティクスが社名をサイファーパンク・テクノロジーズに変更し、プライバシー重視の仮想通貨Zcashを蓄積する戦略を発表した。ウィンクルボス・キャピタル主導で91億円を調達し、20万ZECを取得している。
11/12 水曜日
13:45
「仮想通貨は正当なポートフォリオ分散手段」 機関投資家のアプローチに大きな変化=シグナム
スイスのデジタル資産銀行シグナムが発表した最新調査で、回答した世界の機関投資家の89%が仮想通貨をすでに保有し、仮想通貨を投機ではなくポートフォリオの有効な分散投資手段とみなしていることが明らかになった。
13:00
米上場ターボ・エナジー、ステラ・タウラスと提携 スペインで再エネ融資をトークン化
ナスダック上場のターボ・エナジーがタウラス、ステラと提携し、スペインでクリーンエネルギー融資のトークン化実証実験を開始。ブロックチェーン活用で744億ドル規模のEaaS市場参入を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧