はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

オプション取引の状況から見る今年のビットコイン価格予想 仮想通貨データアナリストが分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

データアナリスト、「ビットコイン価格の年内急上昇の可能性は低い」
米データアナリストは、オプション市場では9月までにビットコイン価格が1万ドルに達する可能性が5%と指摘。一方で、1万ドルに達するような価格急上昇の条件にも言及。

オプションデータアナリスト、「ビットコイン価格急上昇の可能性は低い」

JPモルガンの元デリバティブトレーダーで、ビットコイン先物とオプションデータ分析企業「skew」の創設者であるEmmanuel Goh氏が29日、金融ニュースやマーケットデータを提供する米大手メディアMarketWatchの取材にて、年内のビットコイン価格について自身の見解を示した。

オプション取引とは

金融商品のデリバティブ取引の一種。あらかじめ決められた将来の一定の日又は期間において、一定のレート又は価格で取引する権利(オプション)を取引(売買)する取引のこと。オプションの種類には、ある物(=原資産)を買う権利であるコール・オプションとある物(=原資産)を売る権利であるプット・オプションがある。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

まずGoh氏は、オプション市場での24時間あたりのビットコイン取引高が倍増していることを指摘。しかし以下のオプション取引専門の仮想通貨取引所「Deribit」の建玉の分布からは年内のビットコイン価格の1万ドル到達可能性は低いと見ることができる状況にあると分析した。

出典:MarketWatch

同氏によると、分布にも9月が期限に設定された1万ドル(10k)の建玉があるものの、現在その価格は”5デルタ“で設定されているという。

つまり、9月までにビットコイン価格が1万ドルに到達する可能性が5%に見積もられていることを意味する。

また、年内を期限とした2万ドル(20k)に設定されたコールオプション(原資産を買う権利)もあるが、それがその価格を達成する可能性についてはほぼ”0“であると、同氏は主張する。

年内1万ドル超えの条件とは

Goh氏は、「ビットコイン価格の急上昇の可能性は低い」との見解を示す一方で、年内での1万ドル到達の条件についても言及した。

同氏は、ビットコインのオプション市場において1つの大口の取引が連鎖的により多くの取引を引き起こす可能性を指摘。

その性質等を鑑みると、6000ドルを超えた場合は市場のダイナミクスに変化が生じて、1万ドル到達もあり得るとした。ある一定の上昇相場が見られれば、連鎖する動きがあり得るとした見解だ。

一方で、大手仮想通貨信用取引所BitMEXのCEOであるArthur Hayes氏は先日、今年のビットコイン価格の予想について、自分自身の意見を明かした。

Hayes氏は、今年の第4四半期(10〜12月)の初め頃に価格は回復に転じるとし、「「2019年の価格は乱高下すると思われるが、市場は1万ドル(約109万円)に向け回復していくだろう」と語り、「1,000ドルから10,000まで価格が上昇するまでに、11ヵ月かかったが、10,000ドルから20,000ドルにまで急騰し、再び10,000ドルに戻るまでは一か月もかからなかった。」と、急騰の可能性を示唆している。

なお、同氏は、マクロ経済をビットコインの相場回復に関わる重要な要素とし、「米FEDのバランスシートの拡大」と「中国の経済政策」との二つの金融政策を取り上げた。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ビットコイン価格、今年中に1万ドル|仮想通貨取引所BitMEXのCEOが2つの金融政策を理由に予想
仮想通貨取引所BitMexのCEOであるArthur Hayes氏は、今年ビットコイン価格は「1万ドル」にまで回復すると予想し、そのための鍵として、連邦準備制度理事会と中国の経済政策の二つを挙げた。
『仮想通貨ビットコイン価格は落ちているが、約定代金ベースで見ると取引量は増加』日本国際金融フォーラム、CoinPostレポート
イベントには、仮想通貨・ブロックチェーン業界の有識者らが登壇。JVCEAの奥山会長は、「ビットコインの価格が下がっていると言われる事があるが、約定代金ベースで見ると取引量は増えている。」などと述べた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:55
シンガポール大手銀DBS、イーサリアム上で仕組債をトークン化へ
シンガポール大手銀DBSは、仮想通貨イーサリアムのパブリックブロックチェーン上で仕組債をトークン化すると発表。サードパーティのプラットフォームで自社以外の顧客に提供する。
10:35
米司法省高官「悪意なくコードを書くことは犯罪ではない」 トルネードキャッシュ有罪判決後に
米司法省が分散型ソフトウェア開発者に対する無認可送金での訴追停止を表明した。8月初め、仮想通貨ミキサー「トルネードキャッシュ」創設者に有罪判決が出たところだ。
10:00
ビットコイン需要3分の2減少、利確フェーズ継続=クリプトクアント週次分析
クリプトクアント最新分析で仮想通貨ビットコイン需要が7月ピーク17万4000BTCから5万9000BTCへ大幅減少。ETF購入も4月以来最低水準で利確フェーズ継続。
08:30
米CFTC、仮想通貨スプリント第2段階開始 トランプ政権デジタル資産報告書勧告を全面実装へ
米CFTC代行委員長が8月21日、仮想通貨スプリント第2段階開始を発表。トランプ政権デジタル資産市場報告書の全勧告実装に向けステークホルダー協議も開始。
07:50
米下院国防予算法案、CBDC禁止条項追加
米下院が国防予算法案にCBDC発行禁止条項を追加。エマー議員の反CBDC監視国家法案が組み込まれ、FRBの個人向け中央銀行デジタル通貨発行を阻止。
07:25
メタマスク、独自ステーブルコイン「mUSD」をローンチへ
仮想通貨ウォレットのメタマスクは、独自ステーブルコインmUSDをローンチすると正式発表。まずは2025年内にイーサリアムとLinea上にローンチする計画である。
06:55
ステートストリート、JPモルガンのデジタル債務サービス初のサードパーティー保管機関に
金融大手ステートストリートがJPモルガンのブロックチェーン債券保管サービスに参加。OCBC発行1億ドルのコマーシャルペーパー取引でキネクシス基盤のT+0決済を実現。
06:00
JPモルガン分析、イーサリアムパフォーマンス向上の4つの要因とは
JPモルガンが仮想通貨イーサリアムの好調な理由を分析。54億ドルのETF資金流入、企業財務採用、規制明確化、構造改善の4要因でビットコインを上回ると見ている。
05:45
米上場バーブテクノロジー、1000億円相当のトンコイン(TON)を取得
ナスダック上場のバーブテクノロジーが7億1300万ドル相当のトンコインを取得し、循環供給量の8.5%を保有。TON戦略会社への社名変更も計画中。
05:30
コインベース、トランプ関連ステーブルコインUSD1の上場検討を発表
仮想通貨取引所コインベースがトランプ大統領関連のワールドリバティファイナンシャルのステーブルコインUSD1を上場ロードマップに追加。総供給量24億ドルに拡大し注目集まる。
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧