CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資の損失報告数、前年比で5倍に増加|米確定申告報告書

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の短期損失の報告数が5倍に
仮想通貨購入から一年以内の売却を行う投資家が計上した損失状況が前年比で五倍に増加したことが米確定申告サービスの報告書でわかった。新規参入者の短期傾向が明らかになったことで、市場の売り圧力低下を見る見方も出てきた。

仮想通貨の短期損失報告、前年比で五倍増加

2019年確定申告期開始から、仮想通貨に関わる短期間の損失報告を行なった顧客数が、2018年に行なった確定申告時期に比較して5倍以上に増加している傾向があることがわかった。米確定申告サービス「クレジット・カルマ・タックス」が報告書を公開した。

確定申告に関わる投資期間(米国では税率が異なる)に関しては、投資家が購入から一年以内に仮想通貨を売却した場合は短期として、その損益は短期間の枠組みに分類され、一年以上保有された資産の売却益や売却損は長期に分類される。このデータにより、ビットコインが2017年から2018年にかけて、購入から売却を行なったユーザーが多くいたことが明らかになった。

なお、米国における2018年度の確定申告は、2019年1月1日から4月15日にかけて行われており、残り2週間の猶予期間がある状況だ。

報告書では、去年の同時期に比較して短期の損失を申告した顧客は約五倍増加したほか、短期損失額の平均は3405ドル(約37万円)で、前年比の3倍以上に増加したと記載された。なお、今期に報告されている短期利益は平均1568ドル(約17万円)となり、前年比で約7%減となっている。

また、2017年と比較して、短期に分類される損益の申告者数は189%、長期に分類される損益の申告者数は144%と、共に増加傾向に、より多くの投資家が参入しているデータが示された。

一年以上の長期保有の場合の利益額では、平均して1万5352ドル(約170万円)が計上され、前年比で103%高に。長期投資の利益計上の金額が高い傾向は維持されているという。

このデータより、2018年に仮想通貨に参入した多くの投資家が暴落や、長引く「仮想通貨の厳冬」の影響を受け、一年以内に売却に動いていたことがわかったことになり、含み損を抱える投資家が多くはいないと見る見方も広がっている。これは、今後の市場を見る上で重要な統計データとなる。

しかし、クレジット・カルマが昨年の11月に行った調査のなかで、調査の対象となった1000人以上の仮想通貨投資家のうち、仮想通貨の損益にかかる税金を申告しようと計画している人の割合は53%しかなかったという。

同社は、損益を申告しなかった場合、罰金を支払うことになったり、損失を申告すれば支払う税金の控除を受けられることもあるため、確定申告を行うことを勧めている

一方では、日本は、3月15日に確定申告期間が終了した。

米国では、仮想通貨を「固定資産税」の類に入れているが、日本では、「雑所得」か、「事業所得」に分類している。

なお、現在両国においても、仮想通貨の税制改正は業界が政府に求めているいわゆる仮想通貨推進運動の一環となっている。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア