はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英最大手インターディーラーブローカー、CMEのビットコイン先物提供を開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

英IBD最大手「TP ICAP」がビットコイン先物の提供開始へ
イギリスに拠点を置く世界最大手のインターディーラーブローカー「TP ICAP」はCMEが提供するビットコイン先物の提供開始を発表。今後機関投資家の更なる参入と提供プレイヤーの増加が期待される。

英インターディーラーブローカーTP ICAP、ビットコイン先物商品の提供開始を発表

米国メディアのブルームバーグは日本時間17日、英国に拠点を置くインターディーラーブローカー(IDB)のTP ICAPビットコインのデリバティブの販売を開始することを報じた

インターディーラーブローカー(IDB)とは

金融商品の取引は証券取引所等を介して取引される「上場物」と専門の取引業者を介して取引される「店頭物」に分けられるうちの、後者のカテゴリを扱う金融商品の仲介専門業者のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

TP ICAPは世界最大手のIDBで、今後シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が提供するビットコイン先物の売買が同仲介業者を通じて可能になる。現在、過去に同じくビットコイン先物を提供していたシカゴ・オプション取引所(CBOE)は今後継続して先物を提供する計画を示しておらず、事実上CMEがBTC先物を提供する唯一の取引所だ。

同社は更に今後、新たに立ち上げる事業としてノン・デリバラブル・フォアワード(NDF)の提供や、アジアや米国への事業展開も視野に入れている。

ノン・デリバラブル・フォアワード(NDF)とは

金融機関との相対で行われる為替先渡取引の一つで、スポットレートと為替予約レートの差額をその取引通貨ではなく、ドルなどの主要通貨で差額決済する取引のこと。為替市場が未成熟で流動性に欠ける場合や、当局の規制等で現物が調達困難な場合に、為替ヘッジする目的で利用される。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

デジタルアセットマーケッツの共同代表を務めるダンカン・トレンホルム氏は同誌のインタビューに対して次のように述べた。

あらゆる機関は現在学習段階にある。…この1、2年でより多くのプロジェクトがマーケットに参入してくることを期待している。

今回同社によって提供されるサービスにおいて、デジタルアセットの購入を希望する投資家はKYC(本人確認)及び資金洗浄(マネーロンダリング)チェックを受ける必要がある。必ずしも金融市場的観点で健全とは言えない仮想通貨市場において、直接その市場に参入することを避け、CMEによって合法的かつオープンに運営されている取引所を利用する決断に至ったと報じている。

同事業の共同運営者の一人であるサイモン・フォスター氏は「成長マーケットにおいてその黎明期に投資を行うことは重要であると信じている」と述べ、今後この領域に注視していきたいとの考えを明らかにした。

CMEのビットコイン先物取引は5月に過去最高の月間出来高が約1.3兆円に達したことが明らかとなっていた。また今年4月時点ですでに仮想通貨調査企業のDiar社のレポートの中で、米機関投資家向けのCMEのビットコイン先物商品比率が4ヶ月連続で拡大していることを発表していた。

先週末にかけてビットコイン価格は100万円を突破したこともあり、今後金融商品のマーケットが整備され、多様な仮想通貨デリバティブが提供されていくとともに、機関投資家の参入が進む可能性は高いだろう。

CoinPostの関連記事

仮想通貨ビットコイン先物が人気続伸|月間出来高は過去最高の1.3兆円に到達
米CMEが提供するビットコイン先物における5月分の出来高が、過去最高水準の約1.3兆円に達したことが判明した。BTC先物取引に対する需要が直近2ヶ月で急増している要因についても解説。
米機関投資家向けのCMEビットコイン先物商品比率が4ヶ月連続で拡大|仮想通貨の需要を示唆
米国の機関投資家向け仮想通貨商品の出来高比率が4ヶ月連続で上昇していることが仮想通貨企業Diar社の調査で判明した。米国からの仮想通貨出来高は減少する中、CMEが提供するビットコイン先物商品の比率が高まってきている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/22 月曜日
20:05
Bybit、日本居住者向けサービス終了へ 2026年1月が最終期限
Bybitが日本居住者へのサービス終了を発表。2026年1月22日がKYC2完了の最終期限となり、未完了者は制限対象に。金融庁の規制強化を背景に、10月の新規登録停止に続く措置。世界第2位の取引量を持つ同社の撤退により、多くのユーザーへの影響が予想される。
18:00
Digital Space Conference 2026 無料チケット受付開始
ユーザーがメタディスクリプションを100文字程度で作成するよう依頼しています。DSC2026の記事内容に基づいて、SEOに適したメタディスクリプションを作成します。2026年2月17日、虎ノ門ヒルズフォーラムで「Digital Space Conference 2026」を開催。日本デジタル空間経済連盟主催、CoinPost企画・運営。AI、Web3、メタバース等を横断し次の社会像を議論。参加無料、チケット受付開始。
15:53
ユニスワップ手数料スイッチ提案が定足数達成 UNI焼却メカニズムが今週始動へ
ユニスワップのプロトコル手数料スイッチ提案「UNIfication」が定足数を達成。賛成票6,900万UNI超で12月26日の投票終了後、1億UNIの遡及的焼却と手数料連動型の継続的焼却メカニズムが今週後半に始動する見込み。
15:20
量子コンピュータは仮想通貨の脅威なのか?カルダノ創設者が示す客観的評価と対策
カルダノ創設者ホスキンソン氏が、量子コンピュータによる仮想通貨への脅威について冷静な対応を呼びかけ、米DARPA主導の、量子ベンチマーク・イニシアチブ(QBI)の参照を推奨した。
14:54
香港、保険会社の仮想通貨投資を解禁へ リスク管理100%義務付け=ブルームバーグ
香港保険監督局が保険会社による仮想通貨投資を認める新規制案を発表。100%の資本準備義務付けで慎重姿勢を示しつつ、2026年に公開協議を実施。総保険料約13兆円の業界から機関投資家資金の流入可能性。
14:03
著名投資家レイ・ダリオ、「ビットコインは中央銀行に大規模保有される可能性低い」と指摘
著名ヘッジファンド創業者のレイ・ダリオ氏がポッドキャストで、ビットコインは中央銀行の準備資産として大規模保有される可能性が低いと指摘。透明性や技術リスクを理由に挙げた。一方、個人投資家には5〜15%の配分を推奨している。
11:44
米議員、仮想通貨税制で法案起草 少額取引非課税やステーキング関連所得繰り延べも
米超党派議員が仮想通貨税制の改正法案を発表した。少額のステーブルコイン取引を非課税化することや、ステーキングやマイニング報酬の課税繰延べを盛り込んでいる。
10:51
ニューヨーク近代美術館、CryptoPunksなどNFT作品を永久所蔵
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が12月20日、CryptoPunks8点とChromie Squiggles8点のNFT作品を永久所蔵品に追加。ブロックチェーンアートが主流美術機関に正式認められる重要な節目となった。
09:45
ファンドストラットが2026年仮想通貨市場に弱気予測 トム・リー氏と対照的
ファンドストラットが2026年前半に仮想通貨市場が下落することを予測した。一方、同社のトム・リー共同創業者は、ビットコインやイーサリアムに強気見解を示している。
08:51
テザー、AI機能搭載モバイルウォレットの開発を発表
テザー社がAI機能搭載のモバイルウォレット開発を発表。ビットコイン、USDT、USAT、XAUTの4資産に対応し、WDKとQVACを活用してプライバシーと自己管理性を重視した設計を目指す。
08:23
VanEck、アバランチETF申請にステーキング報酬機能を追加
VanEckが米SECに提出したアバランチETF申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加。保有AVAXの最大70%をステーキングし利回りを創出する計画。米IRSの新規則が後押し。
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧