CoinPostで今最も読まれています

【第2弾:今後の予定編】海外大手仮想通貨取引所のBinanceに独占インタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

急成長を遂げるBinance、2018年はさらなる事業に挑戦
Binanceは2018年までには最も高い取引量を誇るプラットフォームを目指しています。対応言語、オフィスの数、チームも増やしていくそうです。今後、仮想通貨界でのキープレイヤーとなるでしょう。
Binanceが日本にて取引所を作る予定を発表
日本の環境を高く評価し、日本に仮想通貨取引所を作る予定を発表しました。binance.jpの誕生が今後ありえるかもしれません。(日本円↔ビットコイン)

今回はバイナンス(Binance)インタビュー記事第二弾です!

Binance取引所の今後の予定、目標についてインタビューしてきました。

他の海外の取引所が日本の市場にも参入することを示唆したコメントもあります。今後の海外取引所のビジネスはどのように進んで行くのか、日本仮想通貨取引所と比較してみてはいかがでしょうか?

Binanceの今後の展開/質疑応答内容まとめ

Q9.Binanceはボーダレス取引所だと思うのですが、今回日本に来た理由、日本支社を作る理由を教えてください。

Ted氏

Binanceがボーダレス取引所であることに間違いはありません。

Binanceは世界的な大企業のように日本や各国へ進出していきたいと考えています。

将来的なゴールとしては発展途上国、それぞれの国、地域(特に中都市)にBinanceチームが存在するまでに成長したいと思っています。

東京を選んだ理由は我々の歴史・背景が関係しています。CZを含むたくさんの創業者が日本で長い時間を過ごしたことがある上、日本の仮想通貨の法は世界的にも透明性があり、優れているのが大きいです。

また東京にいるインターナショナルな人材を生かしたいとも思っています。

Q10.チームメンバーは何人いるのでしょうか?

CZ氏

東京のオフィスには12名、世界的では合計98人います。

Q11.複数の言語を使ってサイトを運営している理由を教えてください。

Ted氏

私たちは“最先端のローカリゼーション”に力を入れています。

かつて、企業は商品やウェブサイトを通して顧客に足を運んでもらい、顧客は企業のルールに従うことが当たり前でした。

私たちは変革的なフィンテック/ ブロックチェーン企業・ブランドを目指します。

それを目指すためには、世界中の文化や国に繋がる必要があると考えます。したがってウェブサイト上に母国語があるという単純なコンセプトですが、それをとても重要視しています。

現在は日本語、英語、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語、フランス語に対応していて、いずれは全世界の言語に対応したいと思っています。

それはもちろんグーグル翻訳のようなレベルではなく、母国語に匹敵するものです。

実はウェブサイトに載せる言語が正しいかどうかをコミュニティに確認してもらっています。

世界のユーザーを尊敬することを大切にしているので、言語化に力を入れているのです。

CZ氏

日本という国が経済的にとても大きな国になると思ってます。今、とても良い意味で世界が狭くなっています。

日本のマーケットに根付くには日本語だけではなく、その言語を話すカスタマーサポートチームが必要です。

現在は日本国内の企業と商談中で、これを現実化させようとしている段階にあります。

最後に、日本は私たちにとってとても大事なマーケットです。私たちは日本のユーザーが好きですし、彼らもBinanceを気に入ってくれています。

日本は世界的にも仮想通貨に対して法的にフレンドリーなので、いずれ世界を先導する市場に成長するでしょう。これらの点を含めて日本にオフィスを作ることに決めました。

Q12.仮想通貨交換事業者の登録が完了した、たくさんの日本取引所がありますが、Binanceと日本取引所の違いを教えてください。Binanceは今後、日本の取引所として登録していくのでしょうか?

CZ氏

日本の登録取引所との違いは、円と仮想通貨の交換を行わない点です(法定通貨の取引をしない)。

私たちは仮想通貨だけの取引に対応しているため、仮想通貨に馴染んだコアな方々に向けた取引所なのです。

日本の取引所は円の取引に対応しているため、より仮想通貨初心者向けです。

プロダクト面を話すと、日本国内の取引所のプロダクトと違い、ほぼ全ての機器に対応しています。iOS、アンドロイド、PCなどです。

多国語のカスタマーサポートを提供するため、我々のターゲットはとても国際的だと言えるでしょう。

企業文化面を話すと、国内ではGMOなどの大手企業がバックアップしている取引所が存在します。

仮想通貨界では大きいチームですが、国内企業と比べるとBinanceチームは小さい方かもしれません。しかしチームが小さいからこそ適応力があります。

登録に関して言えば、日本のパートナーさんと協力してbinance.jpのような形で将来国内市場に適応していきます(日本円↔ビットコイン)。

Q13.Binance コイン(BNB token)とはどのようなコインなのでしょうか?

CZ氏

Binanceコインはユーティリティトークンです。Binanceコインを使いBinance.com上で発生する手数料を払うことができます。

今ならBinanceコインを使うと50%のディスカウントを得ることがきます!

二つ目の機能としては今後のイニシアティブの助長する役割を果たします。従来では異なる仮想通貨間取引(代表例:イーサリアム↔ビットコイン)の提供をしてきましたが、近日新しくBNBコインを使った取引が可能になりました。

多数のユーザーがディスカウントのためにBNBの保持を推薦している上、BNBを使った取引は手数料が発生しません。

さらにCZは毎四半期の経営成績を発表しています。私たちは利益の25%を使いBNB購入し消費しています。

つまり総供給は時間とともに減少するように設計されているため、BNBの潜在価値はプラスになるのです。

最後に、今後BNBの新しい利用法を模索しています。現時点でたくさんのパートナーと商談をしていて、彼らのプラットフォームにBNBを載せることにすごく興味を持っています。

一例では、バーチャルギフトの支払い、弊社Launchpadを使ってICOをする際(イーサやBTCではなく)BNBを使った投資ができる機能を開発中です。

個人的な意見を言うとBNBはとても優位な投資です!

Q14.2018年、それ以降のBinanceの目標は何でしょうか?

CZ氏

シンプルに仮想通貨界でBESTな取引所になりたいです。

世界で一番フレンドリーで、安全で、安定し、信頼される取引所を目指しています。そしてLaunchpadは最も公正でスムーズなICOプラットフォームに、Labは最もいい事業を選択し、その事業の成長に貢献できるようにします。

つまり仮想通貨界でキープレイヤーとなるわけです。

短期的な目標として、2018年までにもっとも取引量を誇るプラットフォームを目指します。対応言語を増やし、オフィスの数、チームも増やします。

NGO Binanceというボランティア団体がいて、約30ヶ国の場所で団体が活動しています。彼らの団体もいずれは正式なチームとして一員にしたいと思っています。

この成長軌道にスムーズにのり、成長をし続けることが2018年の目標です。

Q15.Binanceが今後行おうとしているプロジェクトはありますか? 

CZ氏

今この場では詳しく説明はできませんが、現在開発中のプロジェクトはたくさん存在します。

今後PCの方で多数のアップデートがあるでしょう。どの競争者にもない新しい機能を追加する予定です。アンドロイドのアプリやiOSのアップデートも近日行われる予定です。楽しみにしていてください。

続きインタビュー記事、Youtubeはこちら↓
【第1弾:紹介編】海外大手仮想通貨取引所のBinanceに独占インタビュー
2017年7月に設立し、9月に日本語対応、そして日本支社を設立中の香港の仮想通貨取引所Binanceに、CoinPostが独占インタビューを行いました。Binanceは1日の取引高が世界ベスト5入りする程までに急成長を遂げた大手取引所です。
【第3弾:仮想通貨の未来編】海外大手仮想通貨取引所のBinanceに独占インタビュー
Binance CEOが語る仮想通貨市場の未来、仮想通貨はバブルではない ICOはスタートアップの...
【仮想通貨取引所】Binance口座開設方法/登録方法
binance(バイナンス)は2017年7月に上海を拠点として設立された取引所の一つです。他の取引所と異なる点は110以上の通貨を扱い、独自コインの発行で取引手数料の半額キャンペーンなどしているので今後非常に注目される取引所です。他の取引所では扱わないマイナーな通貨を導入しており、他の通貨にも投資してみたいと思われる方にはかなりおすすめです。
仮想通貨界で多くの事業を手がけるBinanceが日本から人材を募集中 
2017年7月に設立し、9月に日本語対応、そして日本支社を設立中の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は、取引高が世界ベスト5入りする程までに急成長を遂げ、現在日本からの人材を募集中です。また、質問なども募集中。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア