- SWELLが閉幕
- 仮想通貨市場は10月3日、二日間に渡って開催されたカンファレンスSWELLでの公演が終わりに近づいたことで、XRPが下落に傾き60円を割り急落を記録。また、ビットコインにも複数の注目点が見られた。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は10月3日、二日間に渡って開催されたカンファレンスSWELLでの公演が終わりに近づいたことで、XRPが下落に傾き60円を割り急落を記録。また、ビットコインにも複数の注目点が見られた。
XRPの値動き
9月中旬に急騰を記録し、かなり期待感が高まっていた大型カンファレンスSWELLは、XRP(リップル)において重要材料との見方も強く、開幕前日にも10%高を記録するなど、XRPの高騰を支えるファンダメンタルズ要因となっていた。
SWELLに向けた期待上げが大きかった分、反落が不安視されていた格好だが、SWELL開幕前数時間に渡り10%近い急落が見られた相場も、xRapidの商用化の正式発表などで一時は下落前の水準まで値を戻すなど、事実売りが警戒される中で強い値動きを維持していた。
しかし、xRapidの発表後は、2日目のアジェンダにおいて特大発表は期待薄と見られたことなど、材料出尽くしによる下落が警戒され、じわじわと下落方向に傾き、SWELLのスピーチが終盤に近づくと価格が急落、開催前の急落時には割ることがなかった60円を割り、Bitbank上では50円台の値をつける価格まで下落した。
60円のラインは、一つの重要ラインでもあったことから、60円を割ると更に下落方向へ傾き、8時20分時点では前日比10%安を記録した。
TransferGoで、早速XRPの実需の報告
.@daumis2475: "By changing the way we move money we actually decreased the cost by 90 percent … at the same time we decreased the speed of settlement. We actually can do it in 30 seconds," but transfers are guaranteed in under 30 minutes #SwellbyRipple @TransferGo
— CoinDesk (@coindesk) 2018年10月2日
TransferGo CEOのDaumantas Dvilinskas氏が登壇し、TransferGoが即時決済を可能にしている点や、新たなサービスTransferGo FREEを発表した。
Dvilinskas氏は特定の地域で最大90%のコスト削減に成功した事や決済を30秒以内で可能にしていると述べた。
このコスト削減により、顧客ユーザーの資産約2500万ドルの節約に成功し、その恩恵としてマイクロトランザクションの量が増えているとのこと。
またDvilinskas氏はリップル社のxCurrent技術を駆使して、欧州からインドへの送金を提供したばかりであることを強調、1ヶ月で315%の成長が見られたとしている。
#XRP Live On the TransferGo APP pic.twitter.com/FgzvhZ62R7
— 𝗕𝗮𝗻𝗸 𝑿𝑹𝑷 (@BankXRP) 2018年10月2日
また、transferGoにて、XRPが利用できることがツイッターなどでユーザーから報告され、XRPの実需として注目が集まっている。
SWELLで発表されたxRapidの実稼働も含め、今回の短期的な下落こそあるものの、中長期でプラスに捉える動きは以前よりかなり強まったのではないだろうか。
BTCの動き
ビットコインは、チャート上にて、ここ数日下値を切り上げ三角保ち合いを形成していたが、上昇方向へのブレイクは見られず、下値を切り上げていたラインを割った。
この動きにより、2時35分頃にビットコインは急落するも、すぐにリバウンドが見られ、大きな下落へと繋がることはなかった。
【動画で学ぶBTCFX】
— ハル (@kasou365) 2018年10月2日
2時35分の急落からの鬼リバ
普段なら落ちる局面 & 出来高なのに落ちないのは何故?🤔
(ポイント)
・Bitfinex守り続けた$6500。買い板260枚が崩壊 & 急落
・BitMEXも一気に$6450まで急落。その後、リバ全戻し
この出来高 & 下げ方で落ち切らない、ということはロング推奨だな😎 pic.twitter.com/c2UpLm1afh
当時の状況を動画で解説するハル(@kasou365)さんの内容では、Bitfinexにて$6500が守り続けるも、買い板260枚が崩壊し急落、その後共に急落したBITMEXにて急激なリバウンドが確認された。
WSJの価格操作に関する報道が、相場にも影響か
仮想通貨市場には、特定の目的に建てられたソフトウェア(ボット)を利用して、相場を操るトレーダーがいるとされる。
SECが8月に9つのETF申請に対して、非承認した理由や、ニューヨーク州の司法長官が先日発表した「仮想通貨取引状況にの整合性に関する」報告書が示すように、仮想通貨取引所は価格操作に仕向けられやすいとされているが、米著名ニュースメディアウォール・ストリートジャーナル:WSJが報道にて、仮想通貨取引所はNYSEのような伝統市場と異なり、十分な規制が欠如しており、後者はルール違反者を罰することに対し、仮想通貨界ではルールが緩いため、悪用される大規模なBot取引が行われていると掲載した。
仮想通貨の発行サービスを提供するCoinListの社長Andy Bromberg氏は、「このような行為は現在横行している」とWSIの取材へ答えた。
また、独自の仮想通貨Botを運用しているヘッジファンド大手Virgil CapitalのパートナーであるStefan Qin氏は、常にライバルBotと「いたちごっこ」の状況に陥っているという。
彼は、「我々は敵対/違法するBOTの行為を検知する独自機能を開発せざるを得なかった。まるで、仮想通貨の西部開拓時代のような状況になっている。」と言及した。
WSJによれば、同ヘッジファンドは、今年悪意のあるBotに狙われ、イーサ(ETH)の取引で損失に繋がったことを明らかにしている。
さらに、自称「世界で最もいい市場操作ツール」を作り出したEilertsen氏は、価格操縦の禁止について、「もし誰もが価格操縦できる状況となれば、価格操縦自体はなくなるが、完璧に禁止することは出来ないだろう」と語った。
しかし、多くの投資家は価格操作が仮想通貨の普及を妨げてしまうと指摘し、CoinListのBromberg氏は、「それが市場と投資家を傷付けている」と述べた。
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