Astar Networkの拡大
日本発パブリックブロックチェーンのAstar Network(ASTR)は3月31日、15以上の新規プロジェクトが4月中に同ネットワーク上で立ち上がることを発表した。IDO(イニシャル・デックス・オファリング)やDeFi(分散型金融)機能を拡大する。
Astarは昨年末にポルカドットのパラチェーンオークションで3番目にスロット(枠)を獲得し、今年1月にメインネットをローンチ。開発者にAstarでの構築を奨励する「Build2Earn(構築して稼ぐ)プログラム」を導入し、これまで40以上のdAppがローンチされてきた。
ネットワーク上のdAppへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は約1,600億円(13億ドル)に到達(4月2日時点)。ポルカドット(DOT)の全体TVLでは45%のシェアを占めており、5つのパラチェーンでは最大の規模だ。
新規ユーザーも増加傾向にあり、Astarのウォレットアドレス数は10万を超えている。
Another day, another milestone 💎 Feeling excited about all the growth we are seeing on Astar Network! pic.twitter.com/mGUTcb4Gb4
— Astar Network | WASM + EVM HUB on Polkadot (@AstarNetwork) March 29, 2022
現状、AstarのDeFi領域をけん引しているDEX(分散型取引所)としてAstarの渡辺創太CEOは「ArthSwap」を紹介。ArthSwapも4月にはIDOローンチパッドを予定しており、貸付プラットフォーム「Starlay Finance」の資金調達を目的としたトークンセールが控える。
Starlayは既に稼働しており、TVLはメインネットローンチ後1か月で約100億円(8,000万ドル)を超えている。
その他、4月にAstar Networkでローンチ予定の主なdAppは以下の通り。
- ADAO:投資・インキュベーションDAO
- Alnair Finance:イールド・オプティマイザー
- AstridDAO:マルチ担保型ステーブルコイン
- Astar Farm:GameFi系のdApp
- Avault:イールド・アグリゲーター
- Kagla:ステーブルコイン・スワップ
- Muuu Finance:イールド・オプティマイザー
- Orcus Finance:アルゴリズム型ステーブルコイン
- Sirius Finance:クロスチェーン・ステーブルコインAMM
- Starbank:分散型投資プラットフォーム
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日本企業との提携も加速
Astar Networkの中核企業であるStake Technologies株式会社(本社:シンガポール)は日本人の渡辺創太氏が代表を務めており、日本のブロックチェーン企業との協業も活発化している。3月末、ブロックチェーンゲームやNFT(非代替性トークン)サービスの開発を手掛けるCryptoGames株式会社が、Astar Networkとパートナーシップを締結したことを発表。詳細は明かされていないが「今春」にもAstar上にdAppをローンチする意向を示した。
同月、ブロックチェーンゲームなどを手掛けるdouble jump.tokyo株式会社もAstar Networkとの提携を発表。同社のNFTプロジェクトのチェーン選定においてAstarを主要なパブリックチェーンの1つとすること、またAstar Networkのバリデータ(承認者)の運⽤を行うことを明かしていた。
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