CoinPostで今最も読まれています

「ビットコイン(BTC)は有価証券ではない」米SECが改めて見解示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの有価証券性
米SECは、ビットコインファンドを運営するCipherが行なった、投資会社法が定める「投資会社」になるための申請を却下した。SECは「ビットコインは有価証券ではない」と主張している。

ビットコインの有価証券性

米証券取引委員会(SEC)の投資管理部のメンバーが10月1日に送付した書簡で、ビットコイン(BTC)は有価証券ではないことが改めて示された。

Cipher Technologies Bitcoin Fund(以下、Cipher)が、投資会社法が定める「投資会社」となり、クローズドエンド型のインターバルファンド企業として認可を取得するために、SECに有価証券届出書を提出した際、「ビットコインは有価証券だ」とする立場をとっていたため、再びビットコインの証券性を問う動きに発展していた。

しかし、Howeyテスト(仮想通貨等が「証券」に該当するかを判定するためのテスト)と、SECが今年初めに定めた仮想通貨の分析方法を通じて、SECはCipherの解釈に反対の意を示した。

返信した書状でSECは、「我々は特に、現在のビットコインの購入者は、他者の経営や起業のために資金を投じて利益を得ようとしているわけではないと考えている。したがって、資産のほぼ全てをビットコインに投じるCipherは投資会社法の定める「投資会社」の定義に該当しない」と主張。従って専用の「Form N-2」による申請も適切ではないと説明している。

また仮にビットコインが有価証券だとすると、未登録の有価証券が大量に一般に提供されていることになり、それは重大な問題だ。その場合Cipherは証券引受業者に当たることになる。さらにCipherは、特に今年問題になっている投資価値の評価、カストディや市場操作について、重要とされる法的な問題や投資家保護に対する対策を行なっていない」と指摘した。

SECはこういった理由から、Cipherが投資会社法が定める「投資会社」に申請するのは正しくないとし、審査を終了するとしている。もし他の申請をしてきた場合は、SECは応じるという。

今回の判断は明確な規制ではないし、拘束力のある前例にもならないが、SECがビットコインが有価証券ではないという認識を正式に示した意味は大きい。さらにSECが、申請に対する対応やデジタル資産が有価証券に当たるかの判断に、今年初めに定めた基準を現在も採用していることが明らかになった。

記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/26 火曜日
17:16
L2「Base」、取引数急増の背景とその重要性とは?
コインベース支援のL2「Base」がトランザクション数で競合のArbitrumとOptimismを上回った。新興のソーシャルファイ「Friend.Tech」の影響と、各プラットフォーム及びイーサリアム保有者にもたらす利点を探る。
15:17
テザー社、シンガポールにおけるUSDTの規約変更に関する噂を否定
テザー社のパオロ・アルドイノ氏は、シンガポールにおけるUSDTサービス停止に関する噂を否定した。利用規約は数年前に変更されたものだとしている。
13:21
Arbitrum、83億円相当のARBをDAOの財源へ
仮想通貨イーサリアムのL2アービトラムは、ARBのエアドロップ未申請分83億円相当をArbitrum DAOの財源に割り当てたことを発表。数量は6,944万ARBで、初期発行量の0.69%相当である。
13:14
JCBAがIEO制度改革案を公開、企業の資金調達推進へ
一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は、IEO制度の健全化を目指す自主規制改革の初期案を公開した。価格の安定性向上と制度の運用方法の改善を目指し、関係者のロックアップ制度の確立、流動性の確保、公募価格の算定方法の多様化、及び安定操作の整備が挙げられている。
12:54
米SEC、破綻したセルシウスの資産分配についてコインベースの役割に異議
米証券取引委員会は、破綻した仮想通貨融資企業セルシウスの資産分配について、コインベースが果たす役割に反対する文書を提出した。
10:06
Friend.techコード活用のソラナ「Friendzy」急拡大
「Friendzy」は、ソーシャルファイ分野で注目を集める分散型アプリ「friend.tech」の類似技術を利用しており、ソラナエコシステム内で活況を呈している。週間取引量は1.36億円に達し、市場を牽引するfriend.techの半分近くに迫る勢いだ。
08:30
HTX(旧Huobi)、ETH12億円相当が不正流出
仮想通貨取引所HTX(旧Huobi)のアドバイザーであるジャスティン・サン氏は、HTXからイーサリアム12億円相当が不正流出したと発表。ユーザーの資産は安全であると説明している。
09/25 月曜日
21:35
5000BTC以上ビットコイン買い増し、米マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは新たに1.47億ドルのコストで5,445 BTCの仮想通貨ビットコインを取得した。
20:14
三菱UFJ信託銀行、バイナンスジャパンと協業で新たなステーブルコイン検討へ
三菱UFJ信託銀行は、バイナンスジャパンとステーブルコイン発行・管理基盤「Progmat」の協業により、円建てやドル建てを対象とした新たなステーブルコインの共同検討を開始することがわかった。
14:16
テラクラシックコミュニティ、 ステーブルコインUSTCの発行停止を決定
仮想通貨テラ・クラシック(LUNC)のコミュニティは、ステーブルコインUSTCの全ての新規発行及び再発行の停止を決定した。コミュニティ投票では、59%が賛成票を投じ、発行停止が可決された。
13:36
コインベース、世界最多のビットコイン準備金「推定94.7万BTC」保有か|Arkham分析
ブロックチェーン分析企業Arkhamは、大手仮想通貨取引所コインベースがサトシ・ナカモトの推定保有量に匹敵する94.7万BTC(3.7兆円相当)のビットコイン準備金を保有しているという分析を発表した。
11:52
軟調推移のビットコイン、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準に
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)価格が続落する中、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準となった。ETHの通貨供給量はデフレからインフレに転じている。
10:50
韓国大手仮想通貨取引所Upbit、偽アプトス(APT)の入金処理めぐり大騒動に
韓国の大手取引所Upbitで、仮想通貨アプトス(APT)のフェイクトークンが正規トークンとして入金認識され、不特定多数のアカウントに配布される事件が発生した。
09/24 日曜日
14:00
「ビットコインは最も寿命が長いブロックチェーン」VCが語る
第2回のGM Radio: Beyond The Priceは21日に公開。ゲストは仮想通貨ビットコインに特化したVCのファウンディングパートナーNico Lechuga氏である。
11:30
BTC上値トライに失敗、目先は下げ渋る展開見込む|bitbankアナリスト寄稿
国内大手取引所bitbankのアナリストが、一時400万円台に乗せるも上値トライに失敗し、ほぼ横ばいで推移している今週のビットコインチャートを図解。今後の展望を読み解く。ビットコイン・オンチェーンデータも掲載。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧