はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国のCERT報告書:NEM(XEM)が最も安全なプロジェクト

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国のCERT報告書
中国のCERT(中国の非営利サイバーセキュリティセンター)の報告書によると、NEMは他のプロジェクトと比べ、最も安全なプロジェクトと報告されました。
25のプロジェクトを9段階ある脆弱性にレベル分け
746もの高レベル攻撃による欠陥を探しましたが、NEMの脆弱性数値はたったの0.28で、問題視される数値ではないことから、NEMはトップレベルのブロックチェーンといえるでしょう。

中国のCERT(中国の非営利サイバーセキュリティセンター)の報告書によると、NEMは他のプロジェクトと比べ、最も安全なプロジェクトと報告されました。

昨年12月、中国CERTプロジェクトは17ページにも及ぶブロックチェーンソフトウェアにおける安全保護監査報告書を発表しました。

報告書によると、監査は2016年10月から行われたもので、その後公開文書として発表されました。

監査には、25のオープンソースブロックチェーンプロジェクトについて調査結果が記載されています。

25のプロジェクトを9段階ある脆弱性(システムやセキュリティ上の欠陥を元に9段階)にレベル分けをしました。

その結果、746もの高レベル攻撃による欠陥が発見されました。

CERTとは

中国のCERTは、全国コンピューターネットワーク緊急技術対応チーム/中国共同センター(CNCERTまたはCNCERT/CCとしても知られている)として、2002年9月に設立されました。

CERTは、非政府かつ非営利のサイバーセキュリティ技術センターであり、中国のサイバーセキュリティ緊急対応コミュニティにおいて重要な共同チームです。

CERT研究は、世界規模のブロックチェーン技術の開発について高く評価している一方で、ブロックチェーンソフトウェアのセキュリティの面の重要性も指摘しています。

調査結果

調査結果によると、NEMにはめだった脆弱性が発見されませんでした。

1000における脆弱性数値は、たったの0.28で、問題視される数値ではないことから、NEMはトップレベルのブロックチェーンとも言えるでしょう。

これと比較し、イーサリアムの平均値は1.52で、リップルは、脆弱性数値も7.29と高いレベルの欠陥が含まれていると報告されました。

(リップル社は、公式ブログ上でこの結果に対する反論も行なっています。今回はNEMについてなので割愛)

調査中の25のプロジェクト

使用者、フォロワー、投資頻度 に基づき、CERT研究は、国内と国外の両方で、評判が良くかつ多くのコミュニティに知られている25のブロックチェーンを選びました。

これらのソフトウェアはCや、C++、Java、Python、 PHP、その他のプログラミング言語で書かれています。

上の図は、25のプロジェクトを通し検出された高レベルと中レベルの脆弱性の統計を表しています。

赤い線は、1000行のコードのあたりの脆弱性の数を示しています。(欠陥合計数/コード行*1000)

高品質コードが明らかにするNEMの利点

このテストでは、一般的に知られている様々な安全面の脆弱性を調べることができます。脆弱性の形成要因、悪用の可能性、被害の程度と問題の難解度、これらの基準によって、9つの脆弱性レベルに分けられます。

1. 入力検証と表示

入力検証と表示の問題は、一般的に特殊文字、エンコード、数値表示によって引き起こされます。

問題点としては、バッファーオーバーフロー(データがバッファーに入り切らなくなるエラー)、クロスサイトスクリプティング(Webアプリケーションの脆弱性またはそれを利用した攻撃)、SQLインジェクション(アプリケーションのセキュリティ上の不備を意図的に利用し、アプリケーションが想定しないSQL文を実行させることにより、データベースシステムを不正に操作する攻撃方法)、コマンドインジェクション(閲覧者からのデータの入力や操作を受け付けるようなWebサイトで、プログラムに与えるパラメータに対する命令文を紛れ込ませて不正に操作する攻撃)などが考えられます。

2. API(アプリケーションプログラミングインタフェース)の悪用

APIは呼び出し元と呼び出し先の共有の場です。APIの悪用の大半は、呼び出し元が共有目的を理解していないことから生じます。

安全上の問題では、APIが適切に使用されていない場合にも起こり得ます。

3. セキュリティ機能

セキュリティ機能には、認証、アクセス管理、機密性、パスワードの使用法、権限管理が含まれています。

4. メモリ管理

メモリ管理は、メモリリーク、リリース後の使用法、同時リリースなどのメモリ操作に関連する一般的な脆弱性に分類されます。

このタイプの脆弱性は、システムパフォーマンスの低下、プログラムの機能停止、一般的なCおよびC++言語の欠陥につながります。

5. 時間と状況

分散コンピューティングは、時間と状況によって決定されます。特徴と過程の相互作用と作業順序は、変数、ファイルシステムなどの共有状態によって実行状況が決まります。

分散コンピューティングに関連する脆弱性には、競争状態、悪用の阻止などが含まれています。

6. エラーと例外時の処理

この種の脆弱性は、エラーと例外処理に関係しています。特に一般的な脆弱性は、適切な処理メカニズムが存在せず(またはエラーが処理されていない)、予期せずプログラムの終了が発生することです。

また、発生したエラーが隠れた攻撃者にあまりにも多くの情報を提供してしまうことも、その他の脆弱性の例として挙げられます。

7. コード品質

コード品質の低さは、予期できない反応につながる場合があります。

攻撃者にとって、不適切なコードは、意外な形でシステムを突くことができます。

この種の一般的な脆弱性は、到達不能コード、null ポインタ デリファレンス、リソースリークが含まれています。

8. カプセル化(外部から操作できる処理に対してオブジェクト内部で情報を紐付けることであり、外部から不要な操作や情報を遮断できる。)と隠れた欠点

カプセル化とは、検証されたデータと未検証のデータの区別や、様々な使用者のデータの区別、使用者に見せるデータと見せないデータの区別を意味します。

よくある脆弱性には、隠れた領域、情報漏洩、クロスサイトリクエストフォージェリ(Webアプリケーションに存在する脆弱性、もしくはその脆弱性を利用した攻撃方法)などがあります。

9. コード実行時の環境の欠陥

これらの脆弱性は、製品のセキュリティにとって極めて重要なソースコードである実行時間の設定に関する問題や機密情報管理の問題の外側にあります。

NEMについて

NEMは、ピア・ツー・ピア仮想通貨界の革新的なブロックチェーン技術プロジェクトです。

ソースコードはJavaとJavaScriptで書かれています。

NEMは、広い範囲における分布形態を目標と掲げ、POIアルゴリズムでブロックチェーン技術の新機能を搭載しました。

NEMは、集約されたP2Pの安全かつ暗号化されたメッセージングシステムや、マルチサインアカウント、Eigentrust++reputation systemの機能も持ち合わせます。

NEMは、2014年6月25日からオープンアルファテストを開始し、同年10月20日からは長期間にわたる総合的なベータテストを開始しました。

NEM の公共のブロックチェーンは、翌年2015年3月31日開始し、それ以来ほぼ2年間中断することなく稼働しています。

Chinese “CERT” report puts NEM ahead of many projects in the blockchain space

Umar Jundi Alfarq January 17, 2017

参考記事はこちらから
ネムニュース一覧
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、BTC20万ドル到達分析や米国でXRPなどのETF個別申請が不要になど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1700万円台後半に回復、米政府機関閉鎖で逃避資金流入|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン円相場は1775万円周辺まで反発。米政府機関閉鎖による逃避資金流入と利下げ期待の復活が支援材料に。ドル建て12万ドル回復で史上最高値更新の可能性を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|自称「IQ276」投資家のBTCへの全財産転換に高い関心
今週は、自称IQ276の投資家によるビットコインへの全財産転換、米政府閉鎖による仮想通貨ETF承認手続き停滞、バイナンスによるビッグトレンド分析に関する記事が最も関心を集めた。
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧