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米大手取引所コインベースCEOが示す「仮想通貨業界、次の10年間」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨利用の拡大

米大手取引所コインベースCEOのBrian Armstrong氏が4日、コインベースのブログ上で「2020年代に仮想通貨(暗号資産)に何が起きるか」と題した投稿を行った。

Armstrong氏は今後10年で

  • ユーザー5000万人→10億人にリーチできる
  • 新興市場とスタートアップで採用が進む
  • テック系スタートアップのほとんどが暗号資産の要素を持つようになり、政府や公的機関も同分野に大きく移行する

と予想している。

氏は冒頭で「もちろん誰にも未来を正確に予測することはできないが、より正確に予測する一つの方法はそれを発明してしまうことだ」と次の10年間への期待と意欲を示している。

コインベースCEOが予測する8要素

Armstrong氏は投稿内で今後10年の11要素について予測を行っているが、以下にその内の8の予測を紹介する。

1.スケーラビリティ

セカンドレイヤーソリューションまたは新たなブロックチェーンの登場によって、トランザクションスループット(単位時間にどれだけのトランザクションを捌けるか)が劇的に改善される仮想通貨が実用目的で広く世界に受け入れられるためには、スケーラビリティの改善が前提条件となる。

2.プライバシー

多くの場合、ブロックチェーン上に誰にでも閲覧可能な状態でトランザクションが記録されることに意味はなく、「プライバシーコイン(匿名性通貨)」または匿名化の機能を備えたブロックチェーンが主流になる。

3.開発チーム、プロトコルの統合

現在、次世代プロトコルに取り組んでいるハイレベルなチームが多数あるが、これらの統合が進み、数多のプロジェクトの基盤となるのは一握りのチェーンになる。

4.投機から実需へ

2010年代は、主に投機と投資によって仮想通貨関連企業のビジネスモデルが支えられていた。2020年代もこの傾向は続くだろうが、新たに誕生する最高の企業は、仮想通貨の実用化段階を推進するはずだ。

私たち(コインベース)はすでにこの動きの始まりを観測していて、より多くの顧客が、ステーキングやデビットカードなど投機目的以外の活動に注力し始めている。

5.「スタートアップ」の台頭

現在ほとんどのテック系スタートアップがなんらかの形でインターネットを使用しているように、2020年の終わりまでにはほぼ全てのテック系スタートアップが、仮想通貨関連の要素を持つことになる。

仮想通貨で資金調達を行うことでベンチャーキャピタル業界から口出しされず、独自のエコシステムを持ち、驚くべき速さでコミュニティと市場を世界中に拡大していく「クリプト・スタートアップ」が一般的になり得るだろう。

また、これらのスタートアップは、ユーザーが望むものを作らなくてはならない。この業界に次入ってくる1億人の仮想通貨業界の新規ユーザーは、仮想通貨を気にしているのではなく、ゲームや分散型SNSを利用したり、生計を立てたりするのに仮想通貨が唯一の方法だから入ってくるのだ。

6.金融機関

私たちはすでに小規模な機関が、数多くこの分野に参入するのを観測している。この流れは2020年代も続き、最終的にはほとんど全ての金融機関が仮想通貨と何らかの形で関わるようになり、ファンドも資産の一部を仮想通貨で保有するようになるだろう。

7.市場構造の成熟化

2010年代、「仮想通貨取引所」と呼ばれる企業の多くは証券会社、取引所、カストディアン、手形交換所を1つにまとめたものだった。2020年代は法律や規制の観点からこれらの分化が進み、仮想通貨市場の構造が従来の金融市場と近いものになる。

8.(金融の)分散化が進む

法定通貨と仮想通貨の交換は主に伝統的な金融サービスのモデルに従うことになるだろうが、仮想通貨同士の交換の分野では新しい世界が発展するだろう。

この世界の多くのアプリや非管理型ウォレットは、顧客資金を保管することがないため、金融サービス会社ではなくソフトウェア会社のように規制される。これはイノベーションを劇的に加速させ、より多くの人々が仮想通貨で生計を立てるようになるだろう。

参考:The Coinbase Blog | What will happen to cryptocurrency in the 2020s

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