はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

シンガポールで急成長を遂げるブロックチェーン・エコシステム、参加する大手企業に見られる変化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

シンガポールのブロックチェーン・エコシステムの一覧図

シンガポール政府が支援するブロックチェーン計画「OpenNodes」は、同国のブロックチェーン・エコシステムが一覧できるランドスケープマップを、6日から5日間にわたりオンライン開催中のブロックチェーン・カンフェレンス「UNITIZE2020」で発表した。

出典:imda.gov.sg

この一覧図では、インフラ、プロトコル、応用されるセクターなど、分野とカテゴリーごとに企業を分類し、企業のロゴでどの分野に属するかを示している。

様々な分野で、イーサリアムやリップル、Cordaをはじめ、テゾスやポルカドット、MakerやPundi、Kyber Networkなどのブロックチェーン企業だけでなく、JPモルガンやMasterCard、PayPalなどの金融大手も羅列されている。

成長するブロックチェーン・エコシステム

OpenNodesによると、2019年以降、シンガポールのブロックチェーン・エコシステムに参加する企業数は、昨年から91社増加の234社となり、エコシステムは大幅な成長を遂げた。参加企業にはクレジットカード大手のマスターカードやVisaをはじめ、中国Eコマース大手アリババ傘下のAlipay、テンセント傘下のWeBank、またフェイスブックのLibraなど、各業界をリードする企業・団体が多数含まれている。

シンガポールの国営投資法人であるTemasekもブロックチェーン分野の投資機関として、このマップに掲載されている。同機関の特筆すべき活動としては、フェイスブック支援のリブラ協会への参加に加え、デジタルIDや貿易金融などを含むブロックチェーン技術応用分野に特化した別会社を設立したことが報告された。

2020年のマップに追加された注目される分野は分散型金融(DeFi)で、新しい企業の誕生とともに、既存の企業もサービスを拡大してしているという。

OpenNodesの業務担当者は、この1年でプロトコルセクターの新しい企業数は先細りの傾向があるのに対し、ブロックチェーン技術応用分野での企業が増加していると指摘した。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、金融機関が果たす役割がさらに重要になると考えられることから、今後ブロックチェーンベースの金融分野が有望視されていると付け加えた。

充実したシンガポールのブロックチェーン支援

シンガポール政府はブロックチェーン技術を活用した取り組みを積極的に支援している。前出の政府系ファンドであるTemasekがブロックチェーン関連投資を行うことはもとより、政府が主導または支援しているイニシアチブが複数ある。

今回ブロックチェーン・ランドスケープマップを作成したOpenNodesは、政府機関である情報通信メディア開発庁(IMDA)のイニシアチブで、政府が支援するプラットフォームTribeが運営を担っている。

OpenNodesは、企業とブロックチェーン・ソリューションの提供者を結びつけ、各界のリーダーや政策立案者に教育コンテンツを提供するプラットフォーム。「規制当局、イノベーター、そして解決法を求める人々と提供する人々が、それぞれの視点を共有、利害関係を調整し、ブロックチェーンをベースとしたソリューションを生み出すために協力し合うことができるコミュニティ」となることを目指すとしている。

そのメンバーには政府機関であるシンガポール企業庁や、政府系スタートアップ支援組織SGInnovate、Temasekをはじめ、IBM、Intelなどのテクノロジー大手や、ConsenSys、イーサリアムといったブロックチェーン開発企業・団体、そしてEYやPWCなどの大手コンサルティング企業も名を連ねている。

出典:OpenNodes

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧