- ブラジルの取引所 Foxbit での出金バグ
- ブラジル最大の仮想通貨取引所であるFoxbitのシステムがダウンし、その際にユーザー達がビットコイン残高から2回出金できてしまうバグが発生。取引所は総計30BTCを失い、当面の間は、顧客サポートが手作業で出金作業を行う予定です。
- Blinktradeが障害の原因か
- Foxbitだけでなく、開発者なしで取引プラットフォーム構築の手助けをするBlinktradeを使用するベトナムやパキスタンの取引所も、データベースのエラーによってシステムがダウンしています。
ブラジル最大の取引所 : Foxbitに重大な出金バグ
出金が2回行えてしまうバグが発生
最近CCNによって報告された通り、ブラジル最大の仮想通貨取引所であるFoxbitのシステムがダウンし、その際にユーザー達がビットコイン残高から2回出金できてしまうバグが発生しました。
このバグによって取引所は総計30BTCを失っています。
当時、Foxbitは3月14日に営業再開するとされていましたが、現時点で3月26日までオフラインを継続するとユーザーに告知しています。
YouTubeのライブ配信を通じて、同仮想通貨取引所のCOOを務めるGuto Schiavon氏(以下、Schiavon氏)及び、CEOを務めるJoão Canhada氏は、Foxbitのシステムダウン中でもユーザーが各々の資金を出金できる、という主旨を伝えました。
取引所の責任者達によると、出金は全て手作業で行われるようです。
その弊害として、ユーザー達は出金申請を行う際にはフォームに必要事項を記入しなければなりません。
また、ユーザー達は、残金全額の出金リクエストのみを行うことができます。
Schiavon氏によれば、Foxbitの顧客サポート部門には40人の従業員が在籍しており、全ての出金処理リクエストへ対応することを保証する、とのことです。
また、取引所は今回の埋め合わせのため、出金処理の手数料を徴収しないことを決めています。
経営者はYoutube配信を通じて経営再開に自信を見せる
先日のYouTubeのライブ配信では、複数のユーザー達がFoxbitの現状について質問し、創業者達は以下のように回答しました。
「私たちの取引所はいずれ再開されます。そして大事なことは、それがビットコインであれ、法定通貨であれ、ユーザー達の資産を囲い込むことには何の関心もないということです。
私達は、支払い能力がある会社なので、例え全てのユーザー達が出金したとしても何の問題もありません。」
さらに彼らは、
「我々の力の源は、失敗がないことではなく、失敗があっても立ち直れる能力にあります。」
と述べました。
Foxbitの責任者達はユーザー達に対して、取引所を彼らのウォレットとして使用しないようすること、そして各々のウォレットで自分自身の責任で管理することを勧めました。
パキスタンとインドでも同様のシステム障害が発生
Foxbitは取引プラットフォームを構築する際にBlinktradeと呼ばれるものを利用していました。
開発者なしで取引プラットフォームを構築する際に手助けをするBlinktradeですが、これを利用する他の複数の取引所においても、データベースのエラーによってシステムがダウンしています。
パキスタンの取引所であるUrdubitもFacebookを通じて3月18日まで営業停止することを発表し、それに対してベトナムの取引所であるVBTCも3月18日、または19日に営業再開することを発表しました。
地方メディアであるPortal do Bitcoinによると、ブラジルでのビットコイン取引高はFoxbitがシステムダウンしてから50%程減少したと報じられました。
今回Foxbitで問題は起きてしまいましたが、ブラジルにおいては他の競合取引所を使用するというよりFoxbitが復活するまで待機する、という選択肢を取るユーザーが多いようです。
Brazilian Exchange Foxbit to Process Withdrawals during Extended Downtime
Mar 19, 2018 by Francisco Memoria
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