国内最大手暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerにて、2017年12月8日に記録した、日本円建ての過去最高値2,312,100円を更新した。
ビットコイン、bitFlyerで円建てでも最高値更新しました。
— 金光碧 @ bitFlyer / bitFlyer Blockchain (@KanemitsuMidori) December 17, 2020
2017年と違って熱狂はないですが、機関投資家や企業の購入やバイサイドアナリストのデジタルゴールドとしての価値を評価するコメントを見てると、フェーズが変わったことを実感します🏅 https://t.co/IkgipcyxRZ pic.twitter.com/WYTDX1p2vn
暗号資産(仮想通貨)で時価総額1位のビットコイン市場は17日、対日本円建(bitFlyer)で過去最高値を記録。日本の大手取引所bitFlyerのBTC/JPY取引で、2017年12月8日に記録した2,312,100円の高値を更新した。
15日に米ドル建で20,000ドル(210万円)の大台を突破。米国取引所では3年前(17年12月)に記録した過去最高値を多くの取引所で塗り替えていたが、日本円建の更新も続いた格好だ。
日本円建の最高値が大きく異なる理由には、当時のプレミア価格の問題と、為替レートの変動がある。
17年当時、日韓市場で世界のBTC取引価格より高い取引価格で取引されるプレミア価格が発生していた。当時、日韓でバブルの過熱感が高まったほか、取引所に連携する国際送金手段や決済手段が限られていた点など、様々な要因が影響していた。
最も取引価格が高かった韓国では、ビットコイン価格が世界の他の地域と比較して最大で51%のプレミアムが付くなど、異常値を観測していたほどだ(2018年2月に収束)。
日本では10%〜20%ほど上方乖離が見られていたほか、海外取引所比較で差が出ているのは3年間で円高が進行した要因もある。外国為替市場における17年12月17日のドル/円相場は、概ね113円台で推移していたが、20年12月17日現在は103円台と10円近いレート差が生じている。2万ドル換算で約20万円の差が出る計算だ。
国内取引所間でも、bitFlyerでの最高値は231.2万円。コインチェックの最高値は240万円台と差も見られていた。
最新市況記事
bitFlyer社の見解
●ビットコイン最高値(3年前のバブル期)
2017年12月08日 2,312,100円
●本日の高値(2020年12月17日 18:38時時点)
2,456,550円
※価格は、bitFlyerでのBTC/JPY現物価格
米上場企業がビットコインを購入、米PayPalが暗号資産売買サービスの提供を開始、コロナ禍での世界的な金融緩和におけるインフレヘッジとしての見方など好材料が相次いでいることが影響しています。
また米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でETHの先物の取扱い開始のニュースもあり、仮想通貨に対する機関投資家の資金流入がより加速するという思惑が見られました。
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