CoinPostで今最も読まれています

「ビットコイン価格高騰で恩恵を受けるのはPayPalのような決済企業」──みずほ証券シニアアナリスト

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの恩恵を受けるのは

みずほ証券のシニアアナリストDan Dolev氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格高騰で恩恵を受けるのは決済企業であるとの見解を示した。

米CNBCの経済番組「Fast Money」で、米決済大手PayPalの名前を例に挙げ、BTCの人気が高まれば、BTCのサービスを提供する決済企業が、消費者がお金を使う際の中心的な役割を果たすようになり得ると語っている。

PayPalは先月にまずは米国で仮想通貨売買のサービス提供を開始。BTCだけでなく、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)も取り扱っており、来年には2800万以上の世界の加盟店で仮想通貨を支払いに利用できるようになる。

Dolev氏はみずほ証券で、フィンテック企業の株式に関するリサーチを行なっている。今回の出演では、先日BTCについてPayPalユーザーに行なった独自アンケートの結果を引用した。

今月1日に結果を発表した調査によれば、アンケート回答者の約20%がすでにPayPalのアプリでBTCの売買を開始しており、65%が今後受付が開始したら、支払い用の資金源としてBTCを利用すると答えている。現時点でPayPalには3億超のユーザーがおり、BTCの売買するユーザーが6000万人に及ぶ可能性があると試算され、注目を集めた。

関連:PayPal利用者の2割がBTC売買済みと回答=みずほ証券調査

Dolev氏はPayPalにとってBTCは単に収益を得るための手段ではなく、同社のアプリの利用を増やす引き金になり、それがまた収益の増加につながると説明。アプリを利用するユーザーが増えれば、PayPalは消費者がお金を使う上で中心的な存在になるとの見方を示し、これはPayPalだけでなく、ツイッター社CEOのJack Dorsey氏が経営する決済企業スクエアにも当てはまると述べている。

関連:米決済大手SquareのCash App、利用時のビットコイン還元サービスを開始

Dolev氏はPayPalやスクエアのサービスを利用する人がより増えれば、2021年はビジネスのターニングポイントになると語り、それを引き起こすのはBTCであると主張した。

みずほ証券の調査では、BTCトレーダーの約50%が、取引サービス開始後にPayPalアプリの利用が増加したと答えており、「減った」と答えた9%を大きく上回っている。

Evercoreの見解

投資顧問企業Evercoreのリサーチチームのアナリストも、Dolev氏と同様の見解を示している。

2021年の決済企業の株式について、有力銘柄の1位にPayPal、2位にスクエアを選んだ。

PayPalについて、顧客の需要が実店舗からインターネットのサービスにシフトする動きが加速していることと共に、仮想通貨サービスを開始したことによってユーザーとの関係が深くなると主張。また仮想通貨売買サービスによって企業の利益が増加する可能性があると、1位に選んだ理由を説明している。

関連:仮想通貨業界参入の恩恵も──米PayPalの株式が2021年の有力銘柄に=Evercore

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/08 金曜日
14:26
米大手ベンチャーキャピタルa16z、「2024年に期待する9つの仮想通貨トレンド」を発表
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツは、2024年に仮想通貨領域で期待されるトレンドのリストを発表。分散化、人工知能(AI)、顧客体験の向上などの9項目に言及した。
12:30
米下院エネルギー委員会、ブロックチェーン促進法案を可決
米国の下院エネルギー・商業委員会は、ブロックチェーン技術や分散型台帳技術を促進する法案を可決した。米国の競争力強化が期待される法案となる。
12:23
ビットコイン上昇一服、主要アルトはイーサリアム前日比5.6%高、ソラナ(SOL)12.1%高に
暗号資産(仮想通貨)市場では高騰していたビットコインが一服し、アルトコイン相場ではイーサリアムが上昇した。ソラナ(SOL)エコシステムではエアドロップされたJito Networkのガバナンストークン「JTO」が高騰するなど反響を呼んだ。
11:45
サム・アルトマン支援のMeanwhile Group、1億ドルのビットコイン運用ファンドをローンチ
Meanwhile Advisorsが仮想通貨ビットコインに焦点を当てたプライベートクレジットファンドを立ち上げ。BTCで5%の利回りを提供し、2024年第1四半期までに1億ドル調達の計画。OpenAIのサム・アルトマンが支援するMeanwhile GroupはBTCベースの生命保険ビジネスも展開。
11:00
ブロック社、BTCのセルフカストディウォレットをローンチ
米ブロック社は、仮想通貨ビットコインのセルフカストディウォレットBitkeyをローンチ。ウォレットの特徴や仕組み、出荷時期などが明らかになった。
10:40
ソラナDeFi「Kamino Finance」、将来エアドロップ向けのポイントシステムを開始予定
仮想通貨PYTHやJTOなどソラナプロジェクトの無料配布が注目を浴びる中、ソラナDeFi「Kamino Finance」は将来のエアドロップに向けてポイント制システムを導入すると発表した。
10:15
バイナンス、UAEアブダビでの投資ファンドライセンス申請取り下げ
大手仮想通貨取引所バイナンスは、UAEアブダビにおける投資ファンドのライセンス申請を取り下げた。グローバル戦略見直しの一環とみられる。
08:25
米国株AI銘柄上昇 日銀総裁発言で円高進む
米国株は来年の米利下げへの行き過ぎた期待との指摘が散見される中、AI関連株ではグーグルのGemini発表や、AMDの新たなAIチップ発表などがAI相場上昇への追い風となった。
07:50
仮想通貨Jito(JTO)、バイナンスやBybitにも上場 価格高騰
ソラナの大手リキッドステーキングJitoのガバナンストークン「JTO」は昨夜、仮想通貨取引所大手コンベースやバイナンス、Bybitに上場し価格が暴騰していた。
07:40
Uphold、補助型のセルフカストディウォレット提供へ
Web3金融プラットフォームUpholdは、補助型のセルフカストディウォレットをローンチ。まずは仮想通貨XRPに対応し、今後はビットコインなどにサポートを拡大する。
07:05
SECのビットコインETF審査 最終段階か=ロイター報道
米証券取引委員会(SEC)と申請企業の間で重要な技術的な詳細について協議が進んでおり、近く仮想通貨現物ビットコインETFを承認する可能性があることが示唆された。
12/07 木曜日
17:00
「Beyond The Price」、未公開内容や過去のまとめを配信
第11回のGM Radio:Beyond The Priceは2日に公開。仮想通貨ビットコインなどについて過去の配信をまとめ、未公開の内容も追加した。
15:00
「ビットコインETF承認は機関投資家を後押しする決定打となる」米ARKのウッドCEO
米ヘッジファンドARK Investのキャシー・ウッドCEOは、米証券取引委員会によるビットコイン現物ETFの承認は、仮想通貨投資を検討している機関投資家に対し、「確定的なお墨付き」を与える可能性があると述べた。
14:30
仏大手銀行がイーサリアムでステーブルコイン「EURCV」を初発行
ソシエテ・ジェネラルがイーサリアムでユーロ連動ステーブルコインEURCVを発行。暗号資産(仮想通貨)取引所Bitstampに上場。入出金時にはKYC(顧客確認)およびAML(資金洗浄防止)コンプライアンス手続きが適用される。
14:20
IEO後に高騰したアイドルトークン「NIDT」の裏側|関係者インタビューvol.1
関係者インタビュー NIDT(Nippon Idol Token)は、web3時代の女性アイドルを創造する「IDOL3.0 PROJECT」の独自暗号資産(仮想通貨)です。 I…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/12/08 12:00 ~ 13:00
その他 オンライン
2023/12/12 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧