分散型取引所ZKSwapがローンチ
イーサリアム(ETH)ベースの分散型取引所(DEX)「ZKSwap」が、14日にメインネットをローンチした。
レイヤー2を利用することで取引速度を向上させ、より安価なネットワーク手数料(ガス代)で利用できることが特徴。ローンチ時点で、イーサリアムなど30種類の暗号資産(仮想通貨)に対応した。
ZKSwap, the AMM model layer2 DEX based on practical ZK-Rollups, the ZKSpeed Protocol, is now LIVE on the Ethereum mainnet!#zkswap #zks #zkspeed #ethereum #layer2 #defi #zkrollups pic.twitter.com/oMw08XpMaL
— ZKSwap (@ZKSwapOfficial) February 14, 2021
リサーチや開発に15ヶ月間費やされたZKSwapは、DeFi(分散型金融)で現在主流となっている自動マーケットメイカータイプ(AMM:Automated Market Maker)のDEX。ローンチ前に3社から監査を受けており、報告された問題は全て解決済みだという。
ZKSwapはZK-Rollups(ZKロールアップ)の技術を導入していることも特徴の1つ。ZK-Rollupsとは、ゼロ知識証明を応用し、1つのトランザクションの中に複数の取引データを入れることで、ネットワークに対する負担を軽くする技術だ。オンチェーン上のステートを書き換える回数を減らすことができ、スケーラビリティを向上させることができると期待されている。
ZKSwapが現在取り扱う銘柄は以下の30種類。
ZKS、ETH、USDC、WBTC、HBTC、SUSHI、UNI、1INCH、LON、WQTUM、AAVE、LRC、ALPHA、DODO、CREAM、YFI、GT、MX、SNX、RUNE、MKR、LINK、BNB、HT、OKB、REN、YFII、BADGER、DAI、USDT
メインネットローンチ後は、流動性マイニングのプログラムを数多く実施すると発表している。
流動性マイニングは、イールドファーミングを行う人達を惹き付けるために、流動性提供の対価として利息の他にガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)を受け取ることを指す。
イールドファーミングとは、需給バランスによって常に変化する利率に応じて流動性の提供先を変え、最も大きなリターンを得る取り組みのこと。
ZKSwapはイーサリアムネットワーク上の取引数が過去最高を記録する中でのローンチとなった。CoinPostが提携する仮想通貨メディアTheBlockのデータによると、先月の取引数が3700万で史上最高数の記録を更新している。公式ツイッターの発表によると、ローンチ後の初日でZKSwapにロックされた額は、7200万ドル(約75億円)に達した。
ZKSwapの開発部門のトップは、このDEXは非常に機能性が高いと主張。「我々は今後、AMMベースのレイヤー2タイプのDEXが主流になると信じている」と期待を寄せた。