CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨 EOS(イオス)とは|特徴や今後の将来性について

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨 EOS(イオス)の特徴などを解説

分散型プラットフォームEOS、ならびにそこで発行される仮想通貨EOSについて、仕組みや特徴、今後の将来性まで解説します。

目次
  1. EOS とは
  2. EOS(プラットフォーム)の特徴
  3. EOS(通貨)の特徴
  4. EOSの今後と将来性
  5. 取り扱い取引所
  6. まとめ
通貨コード EOS
公開日 2017年6月26日
コンセンサスアルゴリズム DPoS
発行上限 10億EOS
公式サイト EOS公式サイト
ブロックチェーンURL EOS Blockchain Explorer
White paper EOS.IO Technical White Paper v2

EOS(イオス)とは

EOSは、EOSプロジェクトと呼ばれる計画の中で開発される分散型アプリケーションのプラットフォーム、ならびにプロジェクトの資金調達のために発行される仮想通貨のことを指します。

EOSプロジェクトでは、EOS.IOとよばれるソフトウェアを核に、分散型アプリケーションプラットフォームを構築しています。

以下では、便宜的にプラットフォームとしてのEOSを「EOS」、仮想通貨としてのEOSを「EOS」トークンとして表記します。

EOSは、イーサリアムのような分散型アプリケーションプラットフォームですが、非常に処理能力が高いなどの特徴をもち、イーサリアムをしのぐ機能性があると期待されています。

ソフトウェアのEOS.IOを核として開発され、将来的に企業への導入による業務サポートを目指して開発されています。

EOSトークンは、あくまで資金調達手段として作られたトークンで、2018年6月1日の配布終了から48時間後には取引できなくなる仕組みです。

そのためEOSトークンは決済機能・通貨特有の機能を持っておらず、本来無価値なものであると言えます。

EOS(プラットフォーム)の特徴

処理速度

EOSは非常に高い処理能力を有しており、非同期通信との並行処理によって毎秒数百万の取引を処理できます。

これは、世界で最も使用されているクレジットカードであるVISAカードよりも高速となっており、ビットコインやイーサリアムと比べると数十万倍の速度です。

この性能により、ビットコインやイーサリアムなどが抱える、スケーラビリティ問題と呼ばれる取引速度の低下問題をEOSはクリアしていると言えます。

取引手数料無料

EOSでは、取引手数料が無料です。

ビットコインやイーサリアムなどは、既存の金融機関などと比べると取引手数料が安いものの、膨大な量の取引を想定するとその手数料の負担は小さくありません。

EOSは手数料が無料で、なおかつ取引処理も速いため、まさに企業での利用に適したプラットフォームなのです。

プラットフォームとしてのEOSを導入することで、分散型アプリの配信・開発・管理を一括して扱うことが可能であり、処理能力はEOSの処理能力に依存することになります。

DPoSアルゴリズムを採用

EOSの承認方式は、DPoSと呼ばれます。

これは、保有者の中で投票によって承認者を選出したうえで報酬を与えるもので、PoWやPoSと比較しても、作業量や通貨の保有量に左右されないというバランスのとれたマイニング方法と言われています。

このDPoSはLiskでも採用されていることで知られています。

EOSトークン(通貨)の特徴

資金調達手段としてのトークンであり、本来無価値

EOSトークンは資金調達手段として発行され、通貨としての機能は一切持っていません。

EOSトークンの発行上限は10億EOSで、ICOにて2億EOSを発行後、2017年7月から350日間、毎日200万EOS、計7億EOSを市場に配布します。残りの1億EOSは運営が保有することになっています。

先にも述べた通り、EOSトークンは現状EOSでも使用出来ず、通過としての機能もなし、さらには配布終了後48時間で凍結されて移動・取引ができなくなるため通貨としての価値は本来ありません。

公式のホワイトペーパーにも、EOSトークンが将来的に価値が出る保証はないという旨が明示されています。

なぜ価格が上がっているのか

無価値と言われるにもかかわらず、EOSトークンは大手の取引所でもEOSは取引されており、最近ではeToroでも取引可能となりました。EOSトークンの価格は上昇し、2018年5月現在、ライトコインを超えて時価総額では5位に上昇しています。

これは、一言で言えば、今後EOSでEOSトークンの活用が進むのではないかという期待から価格が上がっているのです。

この期待の高さは、実力豊富な開発陣への信頼や、EOSの分散型アプリケーションプラットフォームとしての高い機能性などが前提にあります。

また、EOSトークンに対して、Airドロップなどの実施で新たな通貨の配当が2018年4月に行われるなどのイベントもあり、今後もEOSの保持者に対しては何かしらの配当が行われる可能性が高いと考えられています。

したがって現状では、EOSトークンの購入動機は将来の活用への期待がほとんどと言ってよいでしょう。

今後の将来性

今後、開発が進み、EOSは更に有用な機能が実装されていくことがほぼ間違いなく決まっています。

2018年内においてもプラットフォームのアップデートであるEOS.IO1.0の実装などがロードマップに記載されており、実行された場合には更にEOSトークンの価格が上昇する可能性があります。

また、EOSは世界でも有数の仮想通貨取引所であるBitfinexと提携し、仮想通貨取引所を立ち上げる予定です。

現状では、予定であり、中止となる可能性もあります。

しかし、基軸通貨の1つとしてEOSトークンが使用されることになれば、仮想通貨市場の中でも特に信頼性のある通貨として取り扱われることになるでしょう。

加えて、EOSトークン配布により集まった資金はEOS内のアップデートに使用されることから、EOSトークン自身に機能がないとしても、EOS内に別の通貨が実装される可能性もあります。

いわば期待値のみで時価総額5位となっていることから、本格的なプロジェクトの始動に際しては、更に世界中から期待が寄せられ注目度が上がるでしょう。

取り扱い取引所

現在、EOSトークンを日本国内で購入できる仮想通貨取引所はありません。

まとめ

プラットフォームとしてのEOSは、非常に優れた処理能力を有しており、2018年内にも数回アップデートすることが確定しています。

また、EOSトークンは通貨としての機能は有していませんが、EOSに対する高い期待値からすれば、今後プラットフォーム内でEOSトークンに代わる存在が作成されるなどして、それらに伴って価格が上昇する可能性は十分にあり得ます。

Airドロップの活用もなされており、新しい取り組みが今後とも期待されるため、プラットフォームとしても通貨としてもEOSの動向は注目すべきでしょう。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/03 日曜日
11:30
米経済減速続けばビットコイン上抜けは時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
3.8万ドル付近を底堅く推移する今週のビットコインチャートを図解。国内大手取引所bitbankのアナリストが今後の展望を読み解く。オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|マイクロストラテジーのBTC買い増しに高い関心
今週は、マイクロストラテジーが仮想通貨ビットコインを買い増ししたニュースや、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏がビットコインなどの資産への投資を推奨していることを書いた記事が関心を集めている。
12/02 土曜日
16:25
エルサルバドルのブケレ大統領、2024年再選を見据え職務離脱へ
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン支持者で知られる、エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領が総選挙キャンペーンのため職を離れる。再選を目指す中で、国内政治のチェック・アンド・バランスの弱体化と、国際関係への影響を探る。
14:00
2024年に半減期を迎えるビットコインは約1800万円到達、Matrixport分析
Matrixportによる暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格予測を深掘り。2024年に1835万円到達の可能性、歴史的なデータ分析、マクロ経済要因と地政学的影響を詳細に解説。ビットコイン投資の未来を探る。
13:00
米サークル社、「テロ資金調達への関与はない」
ステーブルコイン「USDC」を提供するサークル社は、公開書簡を米議員らに提出。テロ資金など不正金融への関与はないと強調した。
12:00
イーサリアム運用で高利回りを実現、Cegaのデュアルカレンシー戦略とは?
セガ・ファイナンスが新しいオプション戦略「デュアルカレンシー」を発表。暗号資産(仮想通貨)イーサリアム、stETH、USDCホルダーに向けて、年利22%以上の収益を提供。この戦略は、リスクを最小限に抑えつつ、市場での高い固定利回りを実現する。
10:45
コインベースCEOがBaseトークン発行を否定 ソラナなどの統合計画も
米仮想通貨取引所コインベースのCEOは、イーサリアムL2「Base」に関する展望について話した。独自トークンや取引高速化について説明している。
09:55
コインベース・マイニング株大幅高、ビットコイン年初来高値更新|2日金融短観
本日のNYダウは+294.6ドルと続伸し、債券市場は反発した。この日にパウエル連邦準備制度理事会議長の発言からトーンダウンが示唆され2024年にFRBが利下げに動くとの観測がますます広がった格好だ。
08:30
Starknet独自通貨の無料配布、スナップショット実施済み
仮想通貨イーサリアムのL2「Starknet」は今週SNSで出回っていたSTRKトークンのエアドロップのスクリーンショットの真贋を確認し権利獲得にあたるスナップショットはすでに実施されたことを明かした。
07:20
ビットコイン価格は24年に上昇加速か=グレースケールレポート
仮想通貨運用会社グレースケールは、2023年11月版の市況レポートを公開。2024年は複数の条件が重なることによって、ビットコインの価格に上昇圧力がかかる可能性があるとの見解を示している。
06:50
ビットコインETFの上場申請めぐり今週3社目のSEC面談、専門家が承認楽観視
米SECは、GBTCから現物型ビットコインETFへの転換申請について、今週29日に申請側のグレースケール(2度目)と会議を行ったことが判明した。仮想通貨ビットコインは年初来高値を更新した。
06:00
ソラナDEX「Jupiter」、仮想通貨JUP無料配布の事前確認ページ公開
ソラナ基盤の分散型取引所アグリゲーター「Jupiter Exchange」は独自トークン「JUP」の無料配布(エアドロップ)計画について、事前確認の公式ページを公開した。
12/01 金曜日
17:41
「暗号資産の投資状況と確定申告」に関する調査、年内取引で約7割が利益
Aerial Partnersが2023年の暗号資産取引調査結果を公開。ビットコインなどの現物取引だけでなく、PoS銘柄のステーキング利用度が高まりつつあり、利益を出している投資家増加に伴い「確定申告」の必要性も上がっている。
16:03
米投資会社タイガー・グローバル、BAYCやOpenSea投資の評価額を大幅下方修正
タイガー・グローバル・マネジメントが、有名なNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」(BAYC)と主要なNFTマーケットプレイスであるOpenSeaへの投資により、大幅な含み損を抱えていると報じられた。同社の直近の投資動向と報告内容についてまとめる。
16:00
「ビットコインがもたらす革命をSNSへ」Nostrasia特集を配信
第10回のGM Radio:Beyond The Priceは11月22日に公開。今回は11月に東京などで開催されたイベントNostrasiaを特集した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア