WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインのHODL事情 政府や企業が全供給量の約8%を保有

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン保有の実態

オンチェーンアナリストのEcoinometricsは8日、政府や企業が保有する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の供給量に関するレポートを公開。BTC供給量の約8%を、ETFなどの投資商品や企業、そして政府が保有していることがわかった。

Ecoinometricsは、財務諸表にビットコインを計上している企業・機関の詳細を公開する「Bitcoin Treasuries」のデータに基づいた分析を発公開しており、カテゴリーごとに分類した図にまとめた。

出典:Ecoinmetrics

資産として計上されたビットコインの総数は166万1,696BTCで、ビットコイン総供給量の7.9%に相当。カテゴリー別の分類は以下の通りとなる。

  • 4.1%(86万2,679BTC):ETFや類似した投資商品
  • 1.6%(34万1,383BTC):非上場企業
  • 1.2%(26万486BTC):政府
  • 0.9%(4万3,200BTC):上場企業

カテゴリー別の上位見ると、準ETF商品では、米グレースケール社のビットコイントラスト(GBTC)が抜きん出ており、654,885BTCを保有。これは、現在のBTC流通量の3.4%に相当する額だ。

また、政府別の保有では、ブルガリアが213,519BTCでトップ、46,351BTCを保有するウクライナが続く。9月7日に世界で初めてビットコインの法廷通貨化を実現したエルサルバドルは、550BTCを保有している。

関連:世界初 エルサルバドル政府がビットコインを購入

海外の仮想通貨メディアCoin Insiderの7月時点の報道によれば、ブルガリア政府は213,519BTCを保有している。ただ、これはビットコインを購入したわけではなく、犯罪捜査の過程で押収したビットコインの総額だという。

先週、仮想通貨取引の合法化が決定した東欧ウクライナでは、公務員や政府関係者らが総額46,351ビットコインを保有していることが判明。また、西アジアのジョージアでも同国議員や議員の家族らが総額66BTCを保有している。

企業のBTC保有

上場企業では、ビットコインへの巨額投資で知られる米マイクロストラテジー社がトップで108,991BTC、テスラ社は43,200BTCを保有している。

しかし、実際に「信頼できるカテゴリー」は、報告が義務付けられている投資商品と上場企業のデータのみであり、上記は保有されたビットコインの「下限値」だとEcoinometricsは指摘。非上場企業の場合、保有量を公開する必要はないほか、政府保有の実態は透明性が低く、法執行機関が押収したビットコインの保管量などは知る由もないと明記した。

ビットコインへの間接投資手段

米グレースケール社の投資商品であるGBTCは、単体でビットコイン総供給量(2,100万BTC)の3.12%を占めていることから、Ecoinometrics氏は、米国でビットコインETFが実現した場合、市場に大きな影響力を持つことになると予想している。

ビットコインETFとは

ビットコインETFとは、ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。カナダなどでは提供が開始しているものの、

▶️仮想通貨用語集

グレースケール社は21年4月、同社のビットコイン投資信託をはじめとする投資信託をETFに転換していく方針を表明。7月には、ビットコインのカストディにおいて金融大手BNYメロンと提携を発表するなど、米SEC(証券取引委員会)からの承認を得る為の準備を整えている。

関連:米グレースケール、ビットコイン投資信託のETF化に向けて金融ベテランを採用

一方、上場企業部門でBTC保有量トップのマイクロストラテジー社は、ある意味で特異な立ち位置にあると主張。同社の株式に投資することで、間接的にビットコインへのエクスポージャーを得ようとする投資家の存在に言及した。

米国ではビットコインETFが未承認のため、投資家の多くは、ビットコインを大量に保有する上場企業並びにマイニング企業に投資することによって、間接的にビットコイン市場へのエクスポージャーを増やそうとしていることの現れだと、Ecoinometricsは分析している。

 

関連:米大手投資会社Capital Group、マイクロストラテジー株大量保有へ

伝統金融とのパフォーマンス比較

Ecoinometricsは、ビットコインを保有する上場企業8社から成る「BTC財務インデックス」(Bitcoin Treasury Index)を作成し、ナスダックおよびS&P500インデックスと比較。ビットコイン価格の上昇とともにBTC財務インデックスは、両インデックスに比べ高いパフォーマンスを示した。

出典:Ecoinmetrics

BTC財務インデックスに含まれている企業は以下の通り。(1)米国の上場企業で(2)ビットコイン総供給量の最低0.005%を保有していることが条件となっている。

  • マイクロストラテジー
  • テスラ
  • スクエア
  • マラソン
  • コインベース
  • ハット8 マイニング
  • ビットファームズ
  • ライオットブロックチェーン

昨夏以降、継続してビットコインの買い増しを行い、BTC財務インデックスの主要銘柄であるマイクロストラテジー社に注目が集まるが、最も優れたパフォーマンスを発揮したのは、マイニング企業だったとEcoinometricsは指摘。

インデックスに含まれた全てのマイニング企業が、最低でもビットコインの2倍(ハット8)、最高でビットコインの10倍(マラソン)のパフォーマンスを達成したという。

出典:Ecoinmetrics

以上のような動きから、直接ビットコインを保有する企業は限られているものの、多くの機関投資家がビットコイン投資に参入してきており、まだ「手付かずの」需要があるとEcoinometricsと捉えた。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/03 土曜日
11:10
米SEC、ビットコインなど6資産の3倍レバレッジETFの上場を承認
米SECは2日、Cboe BZX取引所によるビットコイン・イーサリアム・金・銀・原油・天然ガスの3倍レバレッジETF6銘柄の上場・取引に向けた規則変更案を承認した。ブルームバーグETF専門家が明らかにした。
10:00
「中央銀行マネーのオンチェーン化に3つの方法」ECBが検討中
欧州中央銀行のシュナーベル理事が、トークン化金融台頭の中、中央銀行マネーをオンチェーンで扱う3つのモデルを説明した。直接発行・ブリッジ・民間仲介の各方式を挙げている。
09:25
ニアインテンツ(NEAR Intents)、ハッキングされた約6億円資産が全額返還
NEARインテンツのゼネラルマネージャー、アレックス・シェフチェンコ氏は3日、脆弱性を突いた攻撃で流出した380万ドルが全額返還されたと明らかにした。調査を停止し、バグ報奨金の活用を呼びかけた。
09:00
米財務省、イラン利用の影の銀行ネットワークに制裁対応
米財務省は、イランに対する新たな経済制裁プログラムの一環としてA7ネットワークに対して異例の対応を行ったと発表。対応を説明し、仮想通貨に関係する内容にも言及した。
07:50
「10月のビットコイン、過去13年間で10回上昇」、米CNBCが強気相場入りの可能性を指摘
米CNBCの司会者が2日、仮想通貨ビットコインの10月は2013年以降で下落が3回にとどまると指摘した。ビットワイズの最高投資責任者は、クラリティー法案の可決後に、より良いルールを早く得たと結論づけた。
06:55
トランプ大統領、元SEC委員長のクレイトン長官をAI担当に起用の見通し
CNNとNBCニュースは、トランプ大統領が米証券取引委員会の前委員長クレイトン氏をAI担当責任者に起用する見通しだと報じた。現職の国家情報長官と兼務することになる。
06:10
米SEC委員長、仮想通貨保管案を規制整備の一環と説明|追加提案も予告
米SECのポール・アトキンス委員長はXで公開した声明で、2025年12月以降に実施した一連の仮想通貨関連施策を列挙した。規制整備を段階的に進めてきた経緯を示し、今後も追加の規制整備を進める方針だ。
05:55
レイヤー2「ブラスト」が閉鎖へ、預かり資産規模は一時23億ドル超
かつて人気が高かったイーサリアムのレイヤー2「ブラスト」が運営終了を発表した。運営費が収益を上回ったとして、資産を10月26日までにメインネットへ引き出すよう呼びかけている。
05:00
bitFlyerが「クールダウン」導入、円入金後48時間の暗号資産出金を制限
bitFlyerは本人確認完了から90日未満の個人顧客を対象に、日本円入金後48時間、暗号資産の外部送付を制限する「クールダウン」を10月15日に導入する。詐欺被害や不正送金の防止が目的だ。
10/02 金曜日
18:43
SMBC日興証券、国内投資家向けDeFi基盤を開発へ Uniswap v4活用
SMBC日興証券とNethermindは2日、Uniswap Labs、Baseらと覚書を締結し、規制対応型の流動性プール「DeFi Gateway」の開発に着手すると発表した。AML・CFT対策を組み込み、2027年半ばの完成を目指す。
18:20
メタプラネット、CEOと株主MMXXの関係訂正|議決権の過半数は保有せず
メタプラネットは2日、過去の有価証券報告書3期分と半期報告書1件を訂正した。ゲロヴィッチCEOがMMXXの議決権の過半数を保有するとの記載を改め、ビットコイン購入資金10億円の借入先でもある同社の関連当事者の区分を「主要株主」に変更した。CEOは9月に資本関係を説明していた。
17:36
金融庁、デジタル金融施策に約13.3億円を予算要求 前年度の15倍
金融庁は2027年度概算要求で、デジタル技術を用いた金融サービスの変革に13億2,765万円を計上した。前年度当初の約15倍で、オンチェーン金融の利活用やデジタル決済と連携した決済システムの構築促進を掲げる。暗号資産業者の監督体制も増員を求める。
17:20
ローソンのレジでJPYCが動いた日 決済実証の4社が語る商用化の壁
ローソンの実店舗で実施された円建てステーブルコインJPYCの決済実証について、ローソン、キャナルペイメントサービス、JPYC、HashPortの4社が議論。決済速度や返金対応など商用化の課題と、普及への道筋を探った。
17:01
米議会調査局、銀行の仮想通貨業務を分析 政権交代のたびに当局方針が転換
米議会調査局(CRS)は9月30日、銀行の仮想通貨業務の許容範囲を分析した報告書を公表。当局は「銀行業務との関連」と「安全性・健全性」の2基準で判断するが、政権交代のたびに方針が転換。クラリティー法案の下院案と上院案の違いを整理する。
16:11
IMF、エルサルバドルに1.38億ドル ビットコイン巡る基準未達を免除
IMF理事会は1日、エルサルバドル向けEFFの第2・3次審査を完了し、約1億3,800万ドルの拠出を承認した。ビットコイン蓄積に関する基準未達は是正措置を条件に免除。追加蓄積は寄付分を除き想定せず、Chivoの民営化も進んだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧