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「正規NFTを判別可能に」JCBIがウォレット・コントラクトアドレスの認定事業開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ウォレット・コントラクトアドレスの認定事業

ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ(JCBI)は26日、一般社団法人となり、コンテンツ企業向けのウォレット・コントラクトアドレスの認定事業を開始したことを発表した。

JCBIは、ブロックチェーン技術を活用した共同運営型のプラットフォームにより、日本のメディア・コンテンツ業界のデジタルトランスフォーメーションを促進するための企業連合。2020年2月に7社共同で任意団体として発足以降、様々な業界の企業が参加。現在では、朝日新聞、エイベックス・テクノロジーズ、電通など大手企業を含めた23社が名を連ねている。

認定事業開始の背景と概要

JCBIは、ウォレット・コントラクトアドレスの認定事業開始の背景について、以下のように説明している。

新たなサービスが生まれる一方で、発行主体が不明確なNFTが法外な値段で消費者に販売されたり、発行主体が権利処理を怠り著作権を侵害している違法なNFTが消費者に販売されるなど、発行されたNFTの信頼性を消費者が確認できないことによる消費者被害について懸念されています。

そこで、一般社団法人JCBIは、コンテンツ業界の業界団体として公益に資する事業とし、本日より、日本のコンテンツ企業の正規のウォレットアドレスとコントラクトアドレス(Ethereumを含むすべてのブロックチェーンプラットフォームを対象に)を認定して、広く情報公開するサービスを提供する事業を開始しました。

同事業では、JCBIがNFT(非代替性トークン)を発行する自社のウォレット・コントラクトアドレスを利用者に情報公開したいコンテンツ企業を認定審査する。

企業が審査を受けるためには、まず認定申請情報(ウォレット・コントラクト関連情報など)を提出し、JCBIに所定の審査料を支払う必要がある。認定されると、JCBIの公式サイトの情報公開ページで認定された企業の正規のウォレット・コントラクトアドレスが公示されるという仕組みだ。

今後は、JCBI正規ウォレット・コントラクト認定パートナーとなったNFTマーケットプレイスを提供する事業者に、認定を受けたコンテンツ企業の正規のウォレット・コントラクトアドレスの情報をJCBIから提供し、NFTマーケットプレイス内の当該コンテンツ企業のNFTの販売ページに、JCBI認定マークを表示する情報連携を進めていくと説明。

これにより、利用者がNFTマーケットプレイスでJCBI認定マークを確認し、特定のコンテンツ企業の正規品のNFTを判別できるようにするという。

2021年10月時点で、以下の国内NFTマーケットプレイスを提供する事業者が、JCBI正規ウォレット・コントラクト認定パートナーとなっている。

  • コインチェック株式会社:Coincheck NFT
  • CryptoGames株式会社:NFTStudio
  • FORO株式会社(UUUMグループ会社):HABET

認定各社のNFTマーケットプレイスについて

JCBI正規ウォレット・コントラクト認定パートナーとなった3社はそれぞれ独自の機能を持つNFTマーケットプレイスを提供している。

暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックを運営するコインチェック社は3月、「Coincheck NFT(β版)」をローンチ。オフチェーンで取引されるためネットワーク手数料(ガス代)が発生せず、ウォレットの「MetaMask(メタマスク)」からNFTを入庫したり、対応ウォレットにNFTを出庫したりすることも可能であることなどを特徴とする。

「クリプトスペルズ」「The Sandbox」「Sorare」といったブロックチェーンゲームと提携しており、それぞれのゲーム内で使用できるNFT取り扱っている。コインチェックの口座を持っている人であれば誰でも使用可能。

関連:仮想通貨取引所コインチェックとは|投資家向け3つのおすすめポイント

関連:コインチェックNFTβで取引を行うには?特徴や取り扱い商品の解説

CryptoGames社は4月、事業者が容易にNFTプラットフォーム「NFTStudio OEM」を提供開始。イラストレーターやアーティストが自らのNFTアートをブロックチェーン上に発行できるだけでなく、事業者が容易にカスタマイズNFTショップを構築できるサービスだ。

使用するブロックチェーン・認証システム・決済・販売方法・機能など様々な項目が用意されているため、顧客のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズされたNFTショップを構築することができる。

関連:CryptoGames社、NFTショップ構築サービス「NFTStudio OEM」を提供開始

東証マザーズに上場する日本最大のYouTuberマネジメント事務所UUUM株式会社傘下のFORO社は8月、デジタルトレーディングカードのNFTマーケットプレイス「HABET(ハビット)」ベータ版を提供開始。

HABETでは人物やキャラクター、アート作品等のデジタルトレーディングカードの形でNFTを発行・売買でき、カードには映像や音声といった情報も付加して楽しむことができる。YouTuberやその他インフルエンサーによる出品・売買実績がある。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

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