メタバースエコシステム強化へ
ブロックチェーンゲーム開発を手掛けるEnjin(エンジン)は12月8日、AR(拡張現実)およびNFT(非代替性トークン)プラットフォームを提供するHololootと提携したことを発表した。
A warm welcome to @hololoot, the newest member of the Enjin ecosystem! 🌌
— Enjin | We're Hiring! (@enjin) December 7, 2021
Hololoot is an NFT generator and marketplace bringing #AugmentedReality to the Metaverse on #Efinity.
Learn more about how you can generate AR #NFTs from 3D models and scans: https://t.co/mYEjwQiZqw pic.twitter.com/yRqbKsgqTB
Enjinは今年に入り、ブロックチェーンゲームやメタバース関連企業と続々と提携を進めており、11月には1億ドル(約114億円)規模の「メタバースファンド」も設立するなど、独自エコシステムの強化に努めている。
また、NFT特化型ブロックチェーン「Efinity(イーフィニティ)」を軸とした、ゲームプレイでの収益化(P2E:Play to Earn)が可能なプラットフォームの構築に取り組んでおり、今回のHololootを含めると、Efinityを採用するプロジェクト数はすでに70に達しているという。
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Hololootについて
スイスを拠点とするHololootは、2019年に設立。独自のAR技術を使用し、ユーザーが作ったNFTを拡張現実世界でも使えることを可能とするプラットフォームだ。
ユーザーが位置情報に基づいた独自の「AR NFT」(Pokemon GOで捕獲するキャラクターのようなもの)を生成できるプラットフォームを提供し、今後、それらを売買することのできるマーケットプレイスの開設を予定している。
また、Hololootは12月10日〜12日にかけて独自仮想通貨であるHOLトークンのパブリックセールを行い、その後UniSwapおよびPancakeSwapといったDEX(分散型取引所)に上場される予定だ。HOLトークンを所有すれば、プレミアムサービスの利用、マーケットプレイスでの割引、またステーキングによって限定NFTを獲得できるなどのベネフィットがあるという。
ロードマップによれば、年内にARエアドロップや、22年の第1四半期にはNFTジェネレータおよびマーケットプレイスのローンチ、そして22年第2四半期には位置情報を利用したAR NFTのリリースが計画されている。
今回の提携について、HololootのCOO(最高執行責任者)および共同設立者であるMaciej Szafarczyk氏は、次のようにコメントしている。
世界初の分散型ARメタバースNFTジェネレーターとして、私たちが提供するサービスは、NFT市場を2Dから3Dへと昇華させます。
EnjinとEfinityが提供する基盤によって、Hololootは、メタバースを超えて、マルチバースへと、さらに高いビジョンを実現することができるはずです。
パラチェーンオークション、落札なるか
Enjinはまた、12月9日から16日までの日程で、独自のNFT特化型チェーン「Efinity」のインターオペラビリティ(相互運用性)を実装すべく、ポルカドットに接続する権利を得るための「パラチェーンオークション」(スロット5)に入札中だ。
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ポルカドットに接続するパラチェーンとして構築されたEfinityは、イーサリアムを始めとするあらゆるチェーンに相互接続でき、スケーリングに役立つ安価かつ高速なトランザクションが提供可能であることから、「NFT生成ハイウェー」としての役割が期待されている。
このオークションでの落札が成功すれば、Efinityによるポルカドットへのパラチェーン接続が決定し、早ければ年内にも「メタバース・インフラとしてのブロックチェーン」と目されるEfinityのメインネットのローンチが決まる見込みだ。
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パラチェーンとは
パラチェーンとは、ポルカドットに接続する独立した個々のブロックチェーンのこと。一方、各パラチェーンが接続され、ネットワークで中心的な役割を果たす部分は「リレーチェーン」と呼ばれる。