初のファンイベントを総括
暗号資産(仮想通貨)リスク(LSK)の開発を手がけるLisk財団は、一般向けとなる初のイベント「AmpliFire」を独ベルリンで12月2日に開催した。会場ではLiskの近況や今後の方針などが発表され、交流会も催された。
イベント「AmpliFire」は会場だけでなく、ネットでのライブ配信も行われた。Liskの全体戦略やメリット、今後のマーケティング活動などに焦点を当てたプレゼンテーションでは、LiskのCEOであるMax Kordek氏を始め、日本人開発者の遠田秀説氏など6人が登壇した。
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Liskは今年の5月にも、開発者向けの大型イベント「Lisk.js」を開催しており、Liskブロックチェーン上の相互運用性に関わる情報などが公表されている。
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イベント内容
今回のイベントは、技術者や開発者のような特定の層だけではなく、仮想通貨ユーザーや投資家など、ブロックチェーンや最新テクノロジーに関心のある幅広いオーディエンスに向けたものとなった。
会場では、Lisk技術を応用したユースケースのみならず、2022年以降のビジョンが提示され、重要なパートナーシップ、イニシアチブ、ニュースなどが発表された。
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Lisk技術のユースケース
まず、Lisk助成金プログラムの活用によって開発された、ブロックチェーンアプリ提供のスタートアップ企業の実例が4つ紹介。
実際にLiskの技術を用いて作られたアプリとして、NFTマーケットプレイスの「Colecti」、分散型ソーシャルメディア「Enevti」、 DAOプラットフォーム提供の「Kalipo」、ブロックチェーン教育プラットフォーム「DoEdu」が、それぞれハイライトされている。
ハッカソン賞金
イベント中、Lisk SDK(開発キット)を用いた第2回目のオンラインハッカソンである「HackOnLisk2」の授賞式も行われ、勝者には賞金が授与された。
ハッカソンのカテゴリーは大別して「DeFi」と「GameFi」の 2分野が設定され、それぞれ1位に1万ドル(約113万円)、受賞者には総額4万6千ドル(約520万円)が授与されている。
ハッカソンとは
ハッカソン(Hackathon)とは、「ハッキング」と「マラソン」が組み合わされたIT用語。エンジニアや技術者などがチームを編成し、決められた期間内で提示されたテーマに沿ったアプリケーションやサービスを開発し、その成果を競い合うイベント。
2022年のLisk
2022年には、第2四半期にインターオペラビリティ機能を備えた「Lisk SDK v6」のベータ版のリリース、および第4四半期の正式リリースを控えており、同じく2022年にローンチ予定の「Lisk Platform」と共に、Liskのエコシステムはより拡大することが見込まれている。
また、2022年はマーケティングに注力されることが強調された。新たなターゲット層へと訴求できるよう、戦略的かつ明確なメッセージによって認知度を高めることや、Liskチームメンバーを現状の40人体制から80人以上に倍増させるだけでなく、マーケティング予算もこれまでの5倍に増やすとのことだ。
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「Lisk DEX」も開発中
イベントの最後では、今後第3回目となる開発者向けイベント「Lisk.js 2022」や、オンラインハッカソンの「HackOnLisk」、そして「Lisk Platform」のローンチイベントなども開催予定であることが発表。
また、Liskによる分散型取引所となる「Lisk DEX」が開発中であることも明かされ、「Lisk DEX」および「Liskウォレット」を通してドルやユーロなどの法定通貨をLSKトークンに交換できるようになるとのことだ。