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ビットコイン強気派のビル・ミラー氏、個人ポートフォリオの仮想通貨比率を50%に拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

強気派に転向した理由とは

米国の著名投資家ビル・ミラー氏は7日、自身のポートフォリオの50%を暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)や関連企業の株式として保有していることを明かした。

ミラー氏は投資顧問会社「Miller Value Partner」の創設者権CIO。1991年から2005年にかけて、米国の主要株価指数S&P500を15年連続で上回る投資パフォーマンスを記録するなど、40年近い投資経歴を持つ著名投資家だ。

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今回のインタビューでは、同氏はBTC価格が2〜3万円台だった2014年からビットコインへの投資を開始したとコメント。5万円台でも再び購入したものの、その後は一時期ビットコインの強気(ブル)派としてではなく、黎明期の印刷機や自動車、インターネットのような新興技術の観測者として動向を見守っていたと説明した。

しかし、ビットコインの利用率が上昇している点や、政府がビットコイン供給量に干渉できない点を評価。デジタル・ゴールドとして、「万が一」の時の保険に例え、ビットコインの優位性を説いた。

その後、2021年に入り、ビットコイン価格が30,000ドル台だった際に買い増ししたことを明かした。また、ビットコイン以外にも採掘企業のストロングホールド・マイニングや、マイクロストラテジー社に出資していると述べた。

関連:持続可能性重視の米ビットコインマイニング企業Stronghold、100億円規模のIPOを計画

ストロングホールド社は持続可能性(サスティナビリティ)を重視したビットコインのマイニング企業。また、マイクロストラテジー社は上場企業として最多の124,391BTCを保有している。

関連:米マイクロストラテジー、12月に200億円相当のビットコインを買い増し

また、仮想通貨以外では、残りのポートフォリオをほぼ全てアマゾン(AMZN)株に充てているとした。ミラー氏は過去にも、2008年の金融危機の影響で一時、資産総額の9割を失ったものの、ビットコインとアマゾン株への初期投資が功を奏して再びビリオネア(億万長者)になったことを明かしていた。

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ゴールドとの相違点

また、歴史的にはヘッジ手段として機能してきたゴールド(金)と比較しても、ビットコインはインターネットへのアクセスさえあれば容易に移動できるメリットがあると指摘。1933年にはFDR政権が一時期ゴールド(金)を米国市民から押収した事例を挙げ、金は政府から押収されるリスクがあるが、ビットコインではこのようなリスクが低いとした。

さらに、過去5,000年間の歴史で1,800ドル(約2万円)にまで成長したゴールド(金)に比べ、ビットコインは約10年間で57,000ドル(約650万円)まで成長したと指摘。過去10年間ではゴールド価格が下落した反面、ビットコインは最も高い金融パフォーマンスを記録した点などが強気派への転向に繋がったと語った。

コインベースがの2020年次レポートでは、ビットコインの5年間におけるシャープ比率(レシオ)がGAFA銘柄を上回る1.52を記録していた。

出典:Coinbase

シャープ比率とは

投資リスクに対しどれだけ収益が見込まれるかを示す指標。リスクの低い債券と比較して、どれだけの収益があるかを可視化したもので、1963年にウィリアム・シャープ氏が考案した。

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