はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ベネズエラ、最低賃金を自国の仮想通貨ペトロと連動へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ペトロ価格の50%に連動

南米ベネズエラは、最低賃金を現在の約18倍である126ボリバル(約3,200円)に引き上げることを発表した。また、同国における最低賃金を独自の暗号資産(仮想通貨)ペトロ(PTR)価格の50%に連動していく。

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の声明をブルームバーグが報じた。

ペトロは、18年にローンチされた石油を裏付け資産とする独自の仮想通貨。ベネズエラでは経済混乱により大規模なインフレが継続しており、自国通貨ボリバルの信用度が低下していたため、通貨価格の安定を目的にペトロ発行に至った。発行当初は「国が管理する初めての仮想通貨」と宣伝されていた。

関連: ベネズエラ:冬のボーナスを「仮想通貨ペトロ」で支給

ベネズエラは昨年より、時刻経済の「米ドル化」を非公式に決定しており、規制緩和などを行うことで財政赤字の削減に成功したと説明。最低賃金の引き上げは、21年4月以来の動きとなる。

マドゥロ大統領によれば、賃金の引き上げは、数ヶ月にわたる税収の「節約」によって実現すると述べており、ペトロ価格の50%に連動することで、既存の最低賃金の18倍まで増加することに成功したという。

仮想通貨を推す国や都市

国家として仮想通貨を利用する国は、ベネズエラ以外にも存在する。

代表格は、ビットコイン(BTC)を法定通貨として採用したエルサルバドル共和国だ。同国は21年9月より、ビットコインを法定通貨として採用。サービス業などでの支払いに利用可能としたほか、ビットコインでの納税も可能となっている。

法案の可決以降、エルサルバドルは定期的にビットコインの買い増しを行っている。1月には、仮想通貨を推進する特区「ビットコイン・シティ」を発表した。さらに、3月中にビットコイン債券を発行する計画も進んでいる。

関連: エルサルバドルの「ビットコイン債券」、3月中の実現目指す=報道

またヨーロッパでも、自治体が仮想通貨を推進する動きが見られる。スイスのルガーノ市は今週4日、ビットコイン、テザー(USDT)、スイスフラン連動のステーブルコイン「LVGA」の3銘柄を事実上の法定通貨にすることを発表したばかり。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

ルガーノ市はテザー社と協力し、欧州におけるブロックチェーンのハブ(中心地)になるという計画を推進。個人や企業の税金、公共サービスの利用料や授業料などの支払いに、発表した3銘柄を利用できるようにしていく。

関連:スイスのルガーノ市、ビットコインやテザーを事実上の法定通貨へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/02 土曜日
13:30
OpenAI、1.2兆円を資金調達完了 汎用人工知能に関する協議も
OpenAIが新たに1.2兆円の資金調達を完了。経常収益が急成長する中、汎用人工知能(AGI)達成後のマイクロソフトとの技術利用権について協議を進めていると伝えられる。
12:00
ジーニアス法成立、サークル株に対する影響と今後の展望は
ステーブルコインUSDCの発行元サークルが米国で上場し、株価は急騰後に一時300ドル近くまで上昇。GENIUS法案の追い風もあり注目を集めたが、その後は調整局面へ。本記事では株価動向、成長の可能性、リスク、そしてUSDCの仕組みやDeFiでの活用方法を総合的に解説する。
11:15
米シャープリンク、約1.5万イーサリアム追加購入
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンクが7時間で14933ETH購入。6月以降46万4000ETH蓄積し未実現利益2億ドル以上を記録。
10:30
DeFi教育基金が米上院に提案、クラリティ法案の4つの原則とは?
仮想通貨業界団体DeFi教育基金が、米上院の「責任ある金融イノベーション法」に4つの重要原則を提案した。分散型金融と従来型仲介業者の区別などを求めている。
09:50
メタプラネット、最大5550億円相当の優先株発行を検討へ
メタプラネットは仮想通貨ビットコインの追加取得のために、発行可能株式総数の増加や永久優先株式の発行を臨時株主総会に付議することを決議。永久優先株式の発行額は最大5550億円である。
08:43
ビットコイン一時11万3000ドル割れ、トランプ新関税発表などで仮想通貨市場に売り圧力=CNBC
トランプ大統領の関税発表などを受けビットコインが3%下落し一時11万3000ドルを下回った。イーサリアムやXRP、ソラナなども下落。専門家は健全な調整と分析。
07:15
ベッセント財務長官、「仮想通貨黄金時代」宣言 
ベッセント財務長官が仮想通貨黄金時代の到来を宣言。トランプ政権が168ページの包括的報告書を公開し、ビットコイン戦略的準備金やDeFi規制緩和を明記。
06:45
英金融当局、10月から仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を解禁
英金融行為監督機構が2021年から禁止していた仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を10月8日に解禁。FCA承認取引所での取引が条件、デリバティブ禁止は継続。
06:25
米SECの仮想通貨タスクフォース、全米10都市で巡回ラウンドテーブル開催へ
米SECのヘスター・パース委員率いる仮想通貨タスクフォースが8月から12月にかけて全米10都市を巡回。従業員10人以下の小規模仮想通貨プロジェクトとの対話を重視。
06:00
ストラテジーの「iPhoneモーメント」か、アナリストが目標株価を大幅引き上げ
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの第2四半期決算を受け、ベンチマークとキャンター・フィッツジェラルドが目標株価を上方修正。新優先株STRCを「iPhoneモーメント」と評価し長期成長を予想。
08/01 金曜日
17:45
予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望
仮想通貨市場の未来について、現在もポリマーケットなどで予測が活発に行われている。本記事では、2024年に精度で注目を集めた予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望をまとめた。
16:30
韓国Four Pillars、Circle・a16z・S&P参加のTACにアジア初のリサーチ企業として加盟
韓国のFour Pillarsがアジアのリサーチ企業として初めてTACに参加。Circle、a16z、S&P Globalなど大手機関と共にトークン化資産の発展に貢献。仮想通貨市場の国際協力体制が強化。
13:45
9割の北米大企業CFOが仮想通貨利用を想定=デロイトQ2調査
デロイトの最新調査により、北米大企業の最高財務責任者の99%が、長期的に仮想通貨の業務活用を想定していることが明らかになった。投資や決済での利用をはじめ、サプライチェーン管理での利用が高く評価され、2年以内の導入に意欲を見せる企業も多い。
13:00
新構想「リーン・イーサリアム」とは? 今後10年の開発目標=ETH財団
イーサリアム財団リサーチャーが、今後10年の開発構想「リーン・イーサリアム」を発表した。特にトランザクション処理能力について野心的な目標を掲げている。
12:15
初心者・女性・大口が選ぶ|仮想通貨取引所のクチコミ人気ランキング
ユーザー基盤の大きい、ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコイン・コインチェックのクチコミ500件を分析。初心者や上級者別に、おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を比較しました。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧