CoinPostで今最も読まれています

LUNAの復興プラン、投票期間中の修正に非難の声も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テラ復興プランの変更

暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)の開発を主導するTerraform Labs社は20日、Terraブロックチェーンのリバイバル(復興)プラン2の内容を一部修正した。コミュニティによる投票期間中に提案内容が修正された格好となり、疑念の声も挙がっている。

TerraUSD(UST)ステーブルコインの崩壊後の5月17日、Terraform LabsのCEOであるDo Kwon氏は、Terraチェーンの「リバイバルプラン(復興)プラン2」を提案。

その内容は、新たにTerraチェーンを作成し、エコシステムの優れた人材とリソースを移行して再構築するというもの。既存のTerraチェーンと仮想通貨LUNAはそれぞれ「Terra Classic」と「LUNA Classic(LUNC)」に変更され、ステークホルダーに新たに作成されるトークン「LUNA」がエアドロップされる。現行のTerraバリデーター(検証者)によるオンチェーン投票は18日に開始された。

しかし、20日にDo Kwon氏は、「コミュニティのフィードバックに対応するため」として、新しいトークンの配布計画の一部を以下のように変更した。

  • ペグ崩壊前のLUNAホルダーの新トークン配布内訳について。1万LUNA以下の全ホルダー(LUNAウォレットの99.81%)は、新チェーンの立ち上げ時に新トークン配分の30%を受け取れる。残りの70%は6か月の待機期間後に2年間かけて段階的に配布される。
  • ペグ崩壊後のUST保有者の配布内訳を20%から15%に削減する。差し引いた5%はコミュニティプールに割り当てる。この調整により、崩壊前LUNA保有者の配分と同等になる。
  • 初期循環量の増加:すべての初期アンロック配分を15%から30%に変更する。

関連:テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

投票への影響は?

オンチェーン投票の中で提案が修正されるのは異例のこと。本来、議案に変更がある場合は、事前に行われ、投票中には行われるべきではない。そのため、変更について批判の声も上がっている。Terra Research Forumで活動するFatManは、新しい提案は改めて投票されるべきだと指摘した。

投票期間中になぜ重要な修正を加えるのか理解できない。多くの人が既に(原案に)投票したというのに。新たな提案は、まったく新しい投票がなされるべきだ。

Do Kwon氏はこうした批判について、「すでに投票済みの方の中で変更に同意できない方は、残りの投票期間中に『No』に投票してほしい」と述べている。

リバイバル(復興)プラン2の投票は21日時点で62.96%の得票率を集め、賛成票は約65%となっている。20日時点の支持率(80%強)から低下した。残りの投票期間は4日間。仮に過半数の支持を得たとしても、「拒否権付き反対(No with veto)」の割合が33.4%の閾値を超えていれば廃案となる。

関連:「アルゴリズム型ステーブルコインなしでフォークする」LUNAの復興プラン2が投票へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/15 日曜日
11:30
米CPI・FOMC影響でビットコイン相場が820万円に推移|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストがビットコイン相場を分析。リセッション懸念が高まる中、今週の暗号資産市場でビットコイン(BTC)は上下動。FOMCの動向が注目されている。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米CPIとXRP投資信託に高い関心
今週は、米CPI、グレースケールのXRP投資信託の販売再開、米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長によるビットコイン価格予想に関するニュースが最も関心を集めた。
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。
13:20
「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ
バイナンスが現実資産(RWA)トークン化市場を分析。米国債トークンが牽引し、1.7兆円規模に。法的課題や今後の展望も解説。
12:00
リップルX幹部が語る対SEC裁判やIPO|WebX2024インタビュー
WebX2024でRipple(リップル)X幹部に取材。長年に渡る米SECとの裁判や株式上場(IPO)の可能性、仮想通貨ステーブルコインの開発、日本市場の重要性について語られた。
11:00
FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める
FTX破綻事件において詐欺などで25年の判決を受けたサム・バンクマン=フリード前CEOが控訴。支払能力があったと主張し、再審を要求。
09:38
バイナンスのソラナステーキング「BNSOL」、資産運用の新たな選択肢に
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは12日、独自のソラナリキッドステーキングトークン(LST)である「BNSOL」の提供を正式に開始した。
08:30
米SEC、「仮想通貨証券」の表現を削除
米SECがバイナンスとの裁判で訴状を修正し、仮想通貨証券という表現を削除した。その理由について述べている。
07:30
ワールドコインのワールドID、ソラナブロックチェーンで利用可能に
サム・アルトマン氏の仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」のオンチェーンIDである「ワールドID」はソラナ上でも利用できるようになった。
07:00
新経済連盟、2025年度税制改正提言を発表 暗号資産税制も含む
新経済連盟が2025年度税制改正提言を発表。暗号資産の申告分離課税導入やETF取り扱い可能化など、Web3支援策を提案。日本経済活性化と国際競争力強化を目指し、AI開発やスタートアップ支援も含む16の具体策を提示。
06:15
米マイクロストラテジー、18300BTCのビットコインを追加購入
米マイクロストラテジーは13日、仮想通貨ビットコインを追加購入したことを発表した。
09/13 金曜日
15:00
ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は、L2で分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。
13:40
SWIFT、現実資産(RWA)トークン化分野で新たなソリューションを開発
SWIFTがトークン化資産と法定通貨の相互運用性を高めるソリューションを開発中。CBDCやステーブルコインも利用予定。
10:50
eToroがSECと和解 米国でビットコインなど3銘柄のみ提供へ
eToroがSECと和解し、2億円の罰金支払いに同意。米国顧客向け仮想通貨取引をビットコインなど3銘柄に限定へ。
09:50
ディーカレット、63億円超を資金調達
デジタル通貨DCJPYの事業基盤強化に向け、ディーカレットホールディングスは第三者割当増資で総額63億4,900万円の資金調達を実施したことを発表。今後の計画も説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア