CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資家が新興取引所Fcoinに対し価格操作疑惑で訴訟を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Fcoinに対し訴訟を検討するユーザーが現れる
Redditの投稿者ltcisking氏は、ボット取引による不当な価格の操作および、投資家に誤解を与えた疑いがあるとして、Fcoinに対し訴訟を検討していることを明らかにした。
BinanceのCEOを務めるZhao Changpeng氏も苦言を呈す
Binance CEOは「偽装された取引量と、本物の取引量を比較することは、空気とゴールドを比較しているようなもの」と主張した。

仮想通貨取引所FCoinの人気の高まり

Redditの投稿者ltcisking氏は7月10日、CoinMarketCapにて24時間取引高1位を記録することもある仮想通貨取引所のFCoinを、ボット取引による不当な価格の操作および、投資家に誤解を与えた疑いがあるとして、訴訟を検討していることを明らかにしました。

仮想通貨取引所FCoinは、世界有数の仮想通貨取引所Huobiの元CTOであるZhang Jian氏を中心として開発され、2018年5月にベータ版を公開しています。

その取引所は、新しい収益方法である「取引手数料マイニング」モデルを採用し、過去24時間取引量が7月11日時点で、45億ドル(約5,000億円)を記録するなど、Binanceや、OKExといった世界最大手取引所の中でも最近特に話題となっています。

そして、今月7月に、取引所Fcoinに上場させる通貨を投票で決定する”累積デポジットトークン数ランキング(cumulative deposit number ranking)”によって、イーサリアムネットワークの取引量が急激に増加しました。

その取引手数料は、仮想通貨市場の過熱がピークであった2018年1月と同水準まで高騰し、遅延するなど、イーサリアムネットワークのスケーラビリティ問題を浮き彫りにさせるとともに、FCoinの人気を象徴する出来事となりました。

FCoinの実状

しかし、ltcisking氏は、このFCoin取引所の独自トークンであるFcoinトークン(以下、FT)の取引画面を見ると、日間5,000億円ほどの取引量も頷ける量のボット取引が蔓延していることを主張しました。

そして、その価値を維持するために、FTの価格は頻繁にボットによって操作されていると述べ、「現在の価格では、十分なFTを確保することができず、リスクを相殺するための十分な配当も得られない」と語っています。

仮想通貨取引所BinanceのCEOを務めるZhao Changpeng氏(以下、CZ氏)も6月29日に、中国メディアのMars Financeへのインタビューに応じ、FCoinとBinanceを比較された際に、Fcoinに対する自身の見解を以下のように述べました。

私たちは、まず比較するのであれば、リンゴとリンゴのように同様のものを比較する必要がある。

偽装された取引量と、本物の取引量を比較することは、空気とゴールドを比較しているようなもので、そもそも比較することができない。

実際たった2つのアカウントが、四六時中交互に取引を行うことで、1,000万〜1億回もの取引を実現することも可能。

偽装された取引における取引量というパラメータ(尺度)は、もはや意味を持たないため、顧客ユーザー数や他のパラメータを比較する必要があると言える

その後CZ氏は、このようなモデルは、ユーザーを巧みに利用、陥れていると主張し、懸念を見せました。

また、Redditのコメント欄では、今回の価格操作疑惑なども考慮し、FCoinがCoinMarketCapに記載されていること自体が懐疑的であるとの意見もあります。

最後にltcisking氏は、その情報源こそ明かさなかったものの、彼はFCoin運営に関わるスタッフや、ボランティアの人々にこの疑問を投げかけ、非難したところ、何の反論も得られなかったと主張し、裁判に向けての準備を整えていることを明らかにしました。

この訴訟が実際に行われるのは定かではありませんが、急激に取引高を高め、CoinMarketCapでランキング1位になった仮想通貨取引所の実状がどのようなものであるかは注目に値すると言えるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧